アクティブ&タフな男らしさ満点のSUV!――スバル レガシィ アウトバック リミテッドEX
〈スバル〉が誇る名車レガシィの名を冠するロングセラーモデル、アウトバック。7代めとなってもその走りとルックスは我々の期待を裏切らない!
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[スバル レガシィ アウトバック リミテッドEX]
SUBARU
LEGACY OUTBACK
LIMITED EX
アウトドアが大ブームである。ネットニュースによれば第1次ブームは'90年代半ばで、今回は第2次ブームだそうだ。確かに、ここ数年、“車中泊”や“グランピング”なんてのが雑誌で特集されている。そこに"密を避ける"という名目も加わって、たくさんの人がキャンプ場へ足を運ぶのはわからなくない。
それじゃ'90年代半ばはどうだったかというと、確かにデーキャンプが流行った。郊外の渓谷にあるオートキャンプ場で、BBQをして楽しんだのを覚えている。早朝から出かけ薄暮に撤収、ヘロヘロになってよく帰宅したものだ。
そんな場所は都内にもあった。羽田空港の側で、発着する飛行機のお腹を見上げながら肉を焼いていた。わざわざ早起きする必要がないから気軽だ。最近は都内湾岸エリアにそうした施設がたくさん増えたが、当時はとても希少だったと思う。
その頃のクルマはというと、国産RVが目立った。RVとはレクリエーションビークルのことで、まだSUVなんて言葉がなかった時代の産物だ。ただ、多くの人はフツーのセダンを使っていた。が、思い出すとひと際輝いていたクルマがある。それがスバル・レガシィ。2世代めのそれが人気だった。ビルシュタイン製ダンパーを装備したGT Bはクルマファンたちから、羨望の眼差しを集めていた。
初代アウトバックが登場したのはその頃。日本名はグランドワゴンで、アウトドア好きの大人が好んで選んだ。まさに通好みのステーションワゴンってポジション。そしてその後ランカスターと改名し、3代めからアウトバックとなる。
そんなアウトバックが7年ぶりにモデルチェンジ、7代めへと進化した。まさに第2次アウトドアブームの真っ只中に姿を現した。となれば、気になるのは当然のこと、ご覧のようにエクステリアデザインもかなり格好よく仕上がっている。
新型のキモはそのデザイン。“アクティブ×タフ”というテーマに沿ったフォルムはまさにアウトドアにピッタリ。地上最低高を稼ぐための車高と厚みのあるボディ、それと強調されるフェンダー、サイドシル、前後バンパーとアンダーガードがタフな走りを予感させる。左ページの写真はリミテッドEXでエレガントな雰囲気を漂わすが、細部をブラックアウトしたXブレイクEXもかっこいい。ワイルドな男の相棒といったテイストだ。いずれにせよ、アウトドアが似合う大人のクルマに仕上がっている。今回もブームの波に乗って大ヒットするかもしれない。
新型はデザインがいいが、中身も優れている。スバルグローバルプラットフォームと呼ばれる基本骨格がそれで、堅牢なボディ剛性を実現。ボディを硬くすればサスペンションを柔らかくできるので、乗り心地もよくなる。と同時にハンドリング性能も上がるので、スバルが得意とする軽快な走りがさらに向上するというもの。低重心の水平対向エンジンと合わせて峠道を楽しめるのが嬉しい。
さらにいうと、キャビンに伝わる振動が抑えられ、静粛性も向上した。事実、開発陣は風切り音の低減やエンジン音の吸音にもかなりこだわっている。そのへんは大いに期待していいだろう。
気になる最低地上高は213㎜で、本格的なSUV並みの高さを確保。さらに着座位置などを工夫することで、セダンやクーペなどから乗り換えをしても違和感はないように仕立てている。それでいて前後のアングルが深いから得した気になる。凸凹道もこれなら気軽にクリアできそうだ。
それに最近はゲリラ豪雨なんかで一般道が冠水することも珍しくない。そんなときも最低地上高がある程度あれば助かる。そういった面からもアウトバックを選ぶ理由はあるのかもしれない。
エンジンは従来車よりもダウンサイジングした1.8ℓ直噴ターボが搭載される。少ない燃料で大きなパワーを出すのだからありがたい。このクルマでのロングドライブはお財布にも優しそうだ。
01 コックピット
この高級感は只者ではない!広々としたキャビンに最新のデジタルインターフェイスが装着される。レヴォーグで実証されているようにセンターの縦長モニターはとても見やすく、実用的。これまで以上の高級感を漂わす大人のステーションワゴンに仕上がっている。
02 運転支援システム
クラストップレベルの予防安全に脱帽〈スバル〉といえばアイサイト。新型アウトバックにはさらに進化した高度運転支援システムのアイサイトXが搭載される。また渋滞時に一定の条件を満たせばハンズオフアシストが起動するのもグッド。ドライバーの負荷を軽減する。
03 グレード構成
SUVらしいデザインと機能を持つグレード都会的なリミテッドEXに対し、よりSUVらしさを追求したのがXブレイク EX。外装もホイールやフロントグリル、バンパーなどを黒に統一し、よりタフな印象に。シートが汚れや水に強い素材になっていたりと、アクティブ派にはこちらがおすすめ。
SPECIFICATIONS
スバル レガシィ アウトバック(リミテッドEX)
●全長×全幅×全高:4870×1875×1675㎜
●ホイールベース:2745㎜
●エンジン:1.8ℓ DOHC 直噴ターボDIT
●総排気量:1795cc
●最高出力:177ps/5200-5600rpm
●最大トルク:300Nm/1600-3600rpm
●トランスミッション:リニアトロニック(マニュアルモード付)
●車両重量:1690kg
●駆動方式:AWD
●乗車定員:5名
●価格:429万円~
●スバルお客様センター
TEL:0120-052215
雑誌『Safari』1月号 P236~237掲載
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