底上げが実感できる都会派SUV! 〈メルセデス・ベンツ〉GLA 200 d 4MATIC
ガジェットが大好きな『Safari Online』読者諸兄なら、きっと近年のクルマのインターフェースの進化をも好ましく受け入れていることと思う。まるでタブレットのようなフラットな画面は、メータークラスターとの役割を明確に分けて、よりユーザーのパートナーとして頼れる存在に。たとえばナビだけでなく、現在地周辺の天気予報やBGMのチョイスなど、“プラスアルファ”でできることも増えたからだ。
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しかし、いくつかの選択肢の中でも、特に対話型インフォテイメントシステムの先駆けとなった〈メルセデス・ベンツ〉のMBUXは、やっぱり気になっている人も多いんじゃない? そう、“あの”アニメキャラの声を思わせるTVCFでまたたく間にお茶の間にも浸透した「ハイ、メルセデス!」でお馴染みの、ユーザーインターフェースのことだ。
マイナーチェンジとモデルチェンジを上手に使って、いまやかなりのモデルにこのMBUX(モデルによって機能に差があり)を搭載し終えている〈メルセデス・ベンツ〉。ブランドとしてのプレゼンスをますます上げる、そのスピード感の速さにも感服してしまう。
そんなMBUXを武器のひとつにして、昨年6月に新たに2代目に生まれ変わったのが、Aクラスとプラットフォームを共用するコンパクトSUV、GLAだ。
初代が登場したのが2014年。その後は世界的なSUVブームの波に乗って、あっという間に人気モデルに成長。同社の顧客の若返りにも大きく貢献したモデルでもある。
2代目GLAは、そんな大人気を博した初代モデルよりもいくぶん都会的で洗練された雰囲気に。2019年にはじめて登場したGLBが、オーセンティックなSUVルックを担うという“役割分担”がコンパクトSUVセグメントの中ででき上がったことで、GLAはシャープでエッジの効いた都会派SUVという本来の性格にキュッと磨きをかけられた、そんなイメージだ。
ボディは先代比で全長がわずかに短く、対して全幅は少し広く、なによりも全高が少し低くなっている。まあ、数字にすれば本当に何ミリという世界の話なのだが、デザインにおいてこの何ミリという世界観がプロダクトにどれだけの影響を及ぼすのかは、是非新旧モデルを比較してみてほしい。全然違うでしょ?
寸法の中でも、特に注目したいのはホイールベースの延長だ。先述の外寸の変化よりも圧倒的に大きい数値、30mmという拡大を果たしていることで、変わったのはやはり走りだ。
そもそも運動性能が高い。というよりも、ちょっとキャラっぽい走りが印象だったGLA。SUVのわりに締まったサスペンションや、Aクラスよりも高い車高でやや気になるピッチとロールのバランスなど、これはこれでとても個性的ではあったのだ。
それが新型に生まれ変わったことによって、走りがとっても〈メルセデス・ベンツ〉に! つまり、全体的に走りの質感の底上げがなされ、どっしりと地に足がついた性格を手に入れたのだ。特に今回ご紹介するディーゼル×四輪駆動のGLA 200 d 4MATICは、その接地感の確かさとしっとりと落ち着いたエンジンを双方、じっくりと堪能することができるだろう。
また、MBUX以外にも最新世代の先進安全運転技術“レーダーセーフティパッケージ”を標準装備、360度カメラ標準装備、またスマホのワイヤレスチャージングも採用と、ますますデジタル世代にも嬉しいクルマに。ディーゼルエンジンというトレンドとも相まって、まだまだ人気が継続中なのもわかる!
★DATA 〈メルセデス・ベンツ〉GLA 200 d 4MATIC
●全長×全幅×全高:4415×1835×1620mm
●車両重量:1710kg
●ホイールベース:2730mm
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHCディーゼルターボ
●最高出力:110kW(150PS)/3400~4400rpm
●最大トルク:320N・m(32.6kgf・m)/1400~3200rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:508万円
●メルセデス・コール
TEL:0120-190-610