豪華な移動空間に6シーターが新登場! 〈レクサス〉LM
先頃、〈レクサス〉が誇る“ラグジュアリームーバー”LMに6座仕様車が追加された。4座仕様のほうが贅沢なイメージが強いけれど、LMならではのラグジュアリーさに変わりはない。4座仕様とは異なる、6人乗りならではの利便性や、特別な装備をチェック!
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- 大人の愛車選び! vol.28
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日本を代表する高級車ブランド、〈レクサス〉。直近では“小さな高級車”ともいえるLBXが好調で、新たなファンを獲得している。〈レクサス〉のラインナップの中では比較的買いやすい価格帯なのもそうだが、コンパクトサイズながら豪華な装備を持っているのが特徴だ。そのへんが年齢にかかわらず、広く受け入れられた理由のひとつだろう。
とはいえ、さらに人気なのは大きな〈レクサス〉。フルサイズSUVのLXやここでスポットを当てるLMあたりだ。今年はGXも発表され話題となった。
そんな中、LMに3列シートの6名乗車モデルが追加されたのはビッグニュースだろう。知らなかった方のために一応記しておくと、これまで日本仕様のLMは4シーターしかなかった。フロントに2名、そしてパーテーションの後方にファーストクラス的キャプテンシートが2名分セットされたモデルだ。つまり、本格的なVIP仕様。キャビンのほとんどのスペースを2名しか使わないのだからこんな贅沢はあるまい。なので、使われ方はほぼ社用車。社長や役員向けの用途がメインとなる。
その意味で今度の6名乗りはユーザーの幅をグンと広げることになりそうだ。一般ユーザーはもちろん、ホテルや空港ハイヤーにも都合がいい。さすがに2名乗車じゃ効率悪いからね。不特定多数向けに用意するには少々リスクがある。
が、今回は大丈夫。ドライバーを抜かせば5名のゲストを乗せることが可能。1列めと2列めの間のパーテーションがないから、助手席もゲスト向けに使えるようになった。それに一般ユーザーの家族旅行用にも使えちゃう。これまでのミニバンよりワンランク上を探している人にはうってつけだ。ビジネスでもプライベートでも、ラグジュアリームーバーを様々なシーンで活用できそうだ。
大人6人がしっかり座れるシートを目指して作られたこの6名乗車仕様は、かなり精緻に考え抜かれている。たとえば、シートひとつとってもそう。どのシートでも乗員が快適でいられるように、モーションキャプチャーを使い、データ解析をしてシートごとに設計している。フロントシートはクルマとの対話を重視、セカンドシートはシート表皮までこだわり、サードシートは限られたスペースでできるだけゆったり座れるよう工夫した。一番後ろでさらにリクライニングまでできるのだから立派である。ここが補助席にならないように工夫されたのが、今回のキモかもしれない。「3列めは子供用」というミニバンは多いが、LMはそこも大人が乗ることを想定している。
このほかではセカンドシートのオットマンも忘れてはならない快適装備。なんとこのオットマンにはシートヒーターまで付いているから驚く。アームレストのシートヒーターを含め、冬場にありがたさを感じることだろう。そうそう、マッサージとはうたっていないが、それ同等の装備もある。
なんて感じなので、やはり中心はセカンドシートと考えられなくもない。現にサードシートは折り畳んで左右それぞれの壁に吊り下げることができる。セカンドシートだけにVIPを乗せるときはそれがベストだ。なんたってここは最大480㎜ スライドできる。それだけ考えても足元の広さはハンパない。使い方はともかく、ご覧のように見た目にも豪華さは滲み出る。LMはミニバンで贅を尽くしたレアなクルマである。
従来はサンルーフを取るか、オーバーヘッドコンソールを取るか、二者択一だったが、LMはその常識を打ち破っている。ご覧のようにオーバーヘッドコンソールで機能を確保しながら開放感のある天井を手に入れているのだ。このへんのブレイクスルーもまた〈レクサス〉ならではの醍醐味といっていいだろう。
伸ばした脚を支えてくれるオットマンと大型ヘッドレストが備わるセカンドシート。シートヒーター、ベンチレーションのほか、大腿部から背中までを押圧するリラクゼーション機能も投入されている。またアームレスト内には格納式テーブルもある。まさにファーストクラスで機内食でも食べる感覚だろう。
1列めと2列めの間にパーテーションがなくなったことで、セカンドシート用に新たな装備も付け加えている。バックボードグリップ、エアコン吹き出し口、ユーティリティボックス、100 Vコンセント、HDMI端子がそれだ。これだけあれば、移動中でもリビングでガジェットをいじっている感覚を楽しめそうだ。
「これがサードシート?」と言葉が出てしまいそうな立派な作りの3列め。シートバックと座面に厚いクッションを使うことで、簡易的ではないことをアピールしている。もちろん、表皮もほかの席同様高級レザーを採用。また3列め専用トレイや充電用USB端子を備えることで長旅にも対応できるようにした。
SPECIFICATIONS
レクサス LM500h version L
●全長×全幅×全高:5125×1890×1955㎜
●ホイールベース:3000㎜
●車両重量:2440㎏
●エンジン:直列4気筒インタークーラー付きターボ
●総排気量:2393㏄
●最高出力:202kW (275PS)/6000rpm
●最大トルク:460N・m(46.9kgf・m)/2000~3000rpm
●リヤモー ター最高出力:76kW(103PS)
●リヤモーター最大トルク:169N・m(17.2kgf・m)
●駆動方式:4輪駆動
●トランスミッション:電子制御6速AT
●乗車定員:6名
●価格: 1500万円
●レクサスインフォメーションデスク
TEL:0800-500-5577
雑誌『Safari』12月号 P248〜249掲載
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