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2023.06.05


よりエレガントに力強く進化したSUV! 〈DSオートモビル〉DS 7

今回は〈DSオートモビル〉のフラッグシップSUVをフィーチャー。フランス車らしいエレガントさと走りの先進性と力強さを備えた1台は、群雄割拠のSUVカテゴリーに新風を吹かせるはず!

よりエレガントに力強く進化したSUV! 〈DSオートモビル〉DS 7フランスからイメージするものの中にファッションがある。すぐに思い浮かぶのはハイエンドなアパレルブランド。メゾン系のそれらはラグジュアリーの代名詞ともいえる。ところが、自動車業界においてのフランスは大衆車メーカーのお国柄となる。戦前までは英国やイタリアにあるような高級車ブランドが存在したが、その後は途絶えていた。

そこで、「フランスに再び高級車ブランドを」という意気込みで登場したのが〈DSオートモビル〉。2014年に〈シトロエン〉から独立し、先進技術とクラフツマンシップを融合した感性を揺さぶるモデルを生み出している。その中でフラッグシップSUVとなるのがDS7だ。これまでの“クロスバック”という表現は外され、新たな装いとなって登場した。

特徴はやはりデザイン。エクステリア、インテリアともに、洗練されたこれまでのものをより進化させている。もともとのユニークでエレガントなテイストに、シャープでダイナミックな要素が加わった感じだ。グリル、バンパー、ヘッドライトの変更がそれを生み出した。バンパーの一部はクロームからシャイニーブラックに変更され、ヘッドライトユニットは幅が細くなり鋭さを増した。

インテリアも細部をリデザインしている。目につくのはダッシュボードやドアトリムにあしらわせたドレープ。ドレスを揺らしたときの流れるような布の動きがそこに再現されているのだ。冒頭に記したフランスのイメージのひとつにあるファッションセンスが取り入れられている気がする。そしてシートにはウォッチストラップデザインのナッパレザーを使い、そこに真珠のネックレスのようなパールトップステッチを入れている。これぞまさにフレンチラグジュアリー。イメージのままのフランスがそこにあるといってよさそうだ。

よりエレガントに力強く進化したSUV! 〈DSオートモビル〉DS 7DS7はふたつのパワーソースで我々の前に現れた。1.6ℓ直4ガソリンターボエンジンと同ユニットに駆動用バッテリーとモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステム(EーTENSE)だ。ただご時世柄ガソリン車は継続されないことは決定している。よってメインストリームはプラグインハイブリッドモデルといっていいだろう。同じカテゴリーのドイツ車勢がEVに移行していることを鑑みれば、これは日本において強みでもある。100%ピュアEVよりもガソリンエンジンを搭載するプラグインハイブリッド車のほうがまだまだ安心感や親しみがあるからだ。

駆動方式はガソリン車はFWD、プラグインハイブリッドはAWDとなる。後者は前後にそれぞれひとつずつモーターを積むことで、そうなった。よってモーターはガソリンエンジンを力強くアシストするだけでなく、幅広い路面状況に対応することとなる。それにEVモードも使えるので、早朝や深夜にご近所迷惑となる騒音を立てずに出入庫できる。これならサーフィンにゴルフに気兼ねなく出かけられるってわけだ。

そんな新型DS 7だが、個人的にコロナ禍前当時のDS 7クロスバックに長期テストとして半年間乗っていたことがある。そのときの印象はまさにセンスの塊といったところ。ほかのどの国にもない個性的なデザインが好印象だった。ダイヤモンド型のスタータースイッチと長方形のアナログ時計、シフトレバーとその左右のスイッチなどお洒落さ満載。このセンスのよさが“DS”の醍醐味となる。

 大人が欲しくなる理由! 
エンジンスタートからお洒落


よりエレガントに力強く進化したSUV! 〈DSオートモビル〉DS 7ダイヤモンドをイメージさせる菱形をモチーフにしたエンジンスタータースイッチとフランスブランドB.R.M社製アナログ時計が目を引くダッシュボード。時計は丸型ではなくスクエアなケースというのがお洒落ポイントではないだろうか。こうしたアナログとデジタルの融合がセンスのよさを感じさせる。

中身の利便性もグッとアップ


よりエレガントに力強く進化したSUV! 〈DSオートモビル〉DS 7従来型では8インチだったタッチスクリーンは12インチへと大型化された。それと同時に中身もDSIRISシステムに変更。メーカー標準のインフォテインメントにより、渋滞情報や天気予報などコネクテッド機能が備わった。スマホのように直感的に操作ができるだけでなくホーム画面のカスタムも可能だ。

どこまでもエレガントさを演出


よりエレガントに力強く進化したSUV! 〈DSオートモビル〉DS 7ドアトリムとダッシュボードにはドレープ状の型押しとパールトップステッチを取り入れている。ドレープはドレスの造形に用いられる技法で、布を揺らしたときに起きる“流れるような動き”を再現している。パールトップステッチは表糸を真珠のネックレスのように見せる技法。ともにエレガントな演出だ。

安全性まで高い秀逸なデザイン


よりエレガントに力強く進化したSUV! 〈DSオートモビル〉DS 7先進のヘッドライトユニット“DS ピクセルLEDビジョン3.0”には片側84個のLEDが並び、前方カメラによる自動配光機能が搭載される。その下には個性的なデザインの“DSライトヴェール”と呼ばれる縦方向のライトが備わる。これはウィンカー、デイタイムランニングランプ、ポジションランプとして機能する。

SPECIFICATIONS
DSオートモビル DS 7(OPERA E-TENSE 4×4)
●全長×全幅×全高:4590×1895×1655㎜
●ホイールベース:2730㎜
●車両重量:1940㎏
●エンジン:ターボチャージャー付き直列4気筒DOHC
●総排気量:1598㏄
●最高出力:147kW(200PS)/6000rpm
●最大トルク:300Nm/3000rpm
●モーター最高出力:前81kW/2500rpm、後83kW/14000rpm
●モーター最大トルク:前320Nm/500~2500rpm 、後166Nm/0~4760rpm
●駆動方式:4輪駆動
●トランスミッション:8速AT
●乗車定員:5名
●価格:799万円~
※一部写真は欧州仕様です。日本仕様とは異なります。

 
Information

●DSアットユアサービス
TEL:0120-92-6813

雑誌『Safari』7月号 P210~211掲載

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文=九島事務所 text : Kushima Office
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