Safari Online

SEARCH

WATCHES ウォッチ

2021.11.21


ロジェ・デュブイ・ジャパン CEO――ベンジャミン・プティジャン

●今月のビジネスセレブ
ロジェ・デュブイ・ジャパン CEO
ベンジャミン・プティジャン[Benjamin Petitjean]Profile
1983年、フランス生まれ。2008年、オーストラリア・メルボルンのラ・トローブ大学でMBAを取得の後、フランスに帰国。パリにて、グローバルコンサルティング会社でキャリアをスタートさせ、2012年にスイスのリシュモングループに入社。2015年に来日。リシュモン・カスタマーサービスのオペレーション・ディレクターとなり、2017年9月にロジェ・デュブイ・ジャパンのCEOに就任。現在に至る。

愛用の一本


ロジェ・デュブイ
エクスカリバー オートマティック スケルトン
ジャパンリミテッド
●愛用歴/約6カ月
●購入金額/ 759万円
●使用頻度/ほぼ毎日
〈ロジェ デュブイ〉とひと目でわかる華やかでアバンギャルドなデザインと、42㎜というほどよいサイズ感のバランスが秀逸。

ココがお気に入り!


「この時計も〈ロジェ・デュブイ〉ならではの美しいスケルトンダイヤルはもちろんですが、SSブレスレットのほかに付属しているこのピクセルカモフラージュのストラップ! 大人の遊び心が漂いながら、今日のようなジャケットやスーツスタイルにも違和感なくマッチします」

ROGER DUBUIS[ロジェ・デュブイ]
エクスカリバー オートマティック スケルトン
ジャパンリミテッド
〈ロジェ・デュブイ〉を代表するコレクション・エクスカリバーの2021年新作。日本限定28本という非常に希少なこのモデルは、ミニッツトラックに施した鮮やかなブルーのカラーリングが特徴。この星形のブリッジが際立つ“アストラルスケルトン”は、独創的で大胆な〈ロジェ・デュブイ〉のウォッチメイキングを象徴している。このピクセルカモフラージュのストラップのほか、SSブレス付属。

ベンジャミンがCEOを務める〈ロジェ・デュブイ〉は、ラグジュアリー・ウォッチ・メゾンの中で異彩を放つ特別な存在だ。創業は1995年と、その歴史はまだ短い。しかし、創業当時から自社一貫製造にこだわり、ジュネーブに伝わる伝統技術を忠実に継承していることを証明する“ジュネーブ・シール”を取得。瞬く間に、エクスクルーシブなハイエンドブランドとして、その名を世界に轟かせた。

そんな〈ロジェ・デュブイ〉の、日本におけるトップに就任して5年めを迎えたベンジャミン・プティジャン。現在愛用しているのは、フラッグシップコレクションの最新作、しかも日本限定販売というレアピースだ。

「ロジェ・デュブイ・ジャパンのCEOになってから、私自身、こうしてほぼ毎日、身につけるようになったわけですが、愛用してみて改めて、多くの魅力に気づかされました。特に、この時計がもたらす高揚感。たとえばこれは日本だけで販売している28本というスペシャルエディションなのですが、時間を見るたびに、“世界でこの時計を手にしているのは、たったの28人だけなんだ”と嬉しくなってくる(笑)。もっとも、これ以外のモデルも、言ってみれば〈ロジェ・デュブイ〉の時計はほぼすべてが限定品。なので、このブランドの時計を所有している方はみなさん同じように、言葉にするのは難しいけれど、優越感に似た高揚を味わわれていると思います」

もちろん、現職に就くまでも、ベンジャミンはプライベートで思い出深い時計を大切にしてきた。

「なので所有している時計は数えるほどしかありません。祖父や父から受け継いだ時計は〈タグ・ホイヤー〉〈ボーム&メルシエ〉〈カルティエ〉などの腕時計なのですが、そのどれもが私にとって大変意味のある重要なもので、今でもとても大切にしています」

ベンジャミンの故郷は、フランス東部、スイスとの国境近くのブザンソンという街。実はココ、かつては多くのマニュファクチュールを含むウォッチメーカーが存在していたという。

「冬は時計の仕事、夏は農業に従事して生計を立てている家庭も多く、子供の頃から、普通に時計の話をするような土地柄。なので、無意識のうちに自然と、機械式時計に対する愛情やリスペクトする気持ちが育まれてきたのでしょうね」

長じて、時計業界に身を置くことになったのは、必然だったのかもしれない。

「実は私の兄も他社ですが、ウォッチメーカーに勤めているんですよ(笑)」

それにしてもベンジャミンがつけている時計から放たれるオーラは半端ではない。会話をしながらも、つい視線は彼の手元へといってしまう。

「現在の〈ロジェ・デュブイ〉の時計は、最低でも約500万円ほどという価格で、時計のことをよくご存知ない方には、“どうしてそんなに高いのか?”と聞かれることもよくあります。そう疑問に思われるのは自然なことだと思いますが、弊社の時計は最初から最後まで完全に自社内で作られており、それはマニュファクチュールを標榜するブランドの中でも稀有なことなんです。なのでもちろん大量生産はできません。現在の年間生産数は、数千本ほど。さらにその多くの時計がジュネーブ・シールを取得しており、おのずとこれくらいの価格にはなってしまいます」

いまやブランドのアイコンと言える美しいスケルトンダイヤル。これほどまでにモダンで革新的な時計にも、ジュネーブ・シールを取得するというこだわりには、常にイノベーションを続けながらも伝統を重んじるというブランドの美学が漂う。

「長い歴史を誇る名門マニュファクチュールとは比べものにならない若いブランドです。でも、ウォッチメイキングの技術力は、どんな老舗ブランドにも劣らない。世界一だと誇りを持って言い切れます」

選ばれし者だけが手にすることができる、ラグジュアリーを極めたハイエンドウォッチ。ベンジャミンは、ビジネスを超越して、この特別なブランドの虜になったようだ。もちろん、次に手にしたい時計も〈ロジェ・デュブイ〉以外の選択肢はない。

「まだ詳しいことは申し上げられないのが残念なのですが、2022年に発表される未来の〈ロジェ・デュブイ〉の時計を是非手に入れたいと思っています」

次はやはり、至高のトゥールビヨンだろうか? 我々の誘導尋問には乗らず、微笑みながらこう続けた。

「これはさらに先の話になってしまうのですが、私は近年発売予定の、とあるモデルのデザインに参加する機会と特権を得たんです。今からとても楽しみでなりません。きっとみなさんが驚かれるような時計になるでしょうね。どうぞご期待ください」

Company Information
時計好きの羨望を集めるエクスクルーシブブランド
1995年、熟練の時計師であるロジェ・デュブイが、ビジネスパートナーであるカルロス・ディアスとともに創業。自社一貫製造にこだわるマニュファクチュールとして、時計シーンで大きな注目を集める。2008年には、多くのラグジュアリーウォッチメゾンを擁するリシュモングループの傘下に入り、事業を拡大。創業からこれまでに33種類の機械式キャリバー を社内開発・製造してきた。大胆かつ独創的なコンテンポラリースケルトンウォッチのパイオニアとして高いステイタスを誇っている。

 
Information

雑誌『Safari』12月号 P236~237掲載

“ビジネスセレブ”の記事をもっと読みたい人はコチラ!

写真=池田佳史 文=岡村佳代
photo : Yoshifumi Ikeda(BOIL) text : Kayo Okamura
〈アメックス〉のスモール・スポンサーシップ・パートナーズも参加!『サファリ・オープン』で特別な1日を体験!
SPONSORED
2025.12.24

〈アメックス〉のスモール・スポンサーシップ・パートナーズも参加!
『サファリ・オープン』で特別な1日を体験!

今年で3回めの開催となった、本誌『サファリ』主催のゴルフイベント『サファリ・オープン 2025』。毎年、様々なコンテンツやアクティビティでも話題となるこのコンペ。今回はさらに斬新なサービスも加わり、熱い盛り上がりを見せていた。そんな大盛況…

TAGS:   Lifestyle
知的なムードが漂う〈トム フォード アイウエア〉の新作!大人の品格を宿すクラシックな1本!
SPONSORED
2025.12.24

知的なムードが漂う〈トム フォード アイウエア〉の新作!
大人の品格を宿すクラシックな1本!

大人のコーディネートは、小物選びで“品格”が決まる。特に顔まわりの印象を左右するアイウエアは、手を抜けない重要パートだ。そこで注目したいのが〈トム フォード アイウエア〉の新作。繊細でクラシカルなフォルムが目元に知性を添え、冬スタイルを格…

TAGS:   Fashion
今、〈エドウイン〉の名作“505”が見逃せない!デニムにこだわるならメイド・イン・ジャパン!
SPONSORED
2025.12.24

今、〈エドウイン〉の名作“505”が見逃せない!
デニムにこだわるならメイド・イン・ジャパン!

タフで男らしい大人のカジュアルに欠かせないデニムは、今、王道の骨太な1本が人気。なかでも2023年に復活し、昨今のトレンドも相まって注目されている〈エドウイン〉の名作“505”が見逃せない。デニム本来の武骨な魅力やヴィンテージ感を気軽に楽…

TAGS:   Fashion Denim
クオリティにこだわった〈センテナ〉の新作アウター!今、着たいのは大人仕様のミリジャケ!
SPONSORED
2025.12.24

クオリティにこだわった〈センテナ〉の新作アウター!
今、着たいのは大人仕様のミリジャケ!

カジュアル好きの男にとって、ミリタリー系のアウターは昔から定番。とはいえ、いい年の大人になるとガチの軍モノは、マニアックすぎて少々着こなしにくいのも事実。ならば、洗練された大人仕様の1着を。〈センテナ〉のミリジャケなら武骨なデザインはその…

TAGS:   Fashion
Urban Safari CLOSE-UP BRAND フレデリック・コンスタントエレガントな時間を、手元に宿す。
SPONSORED
2025.11.28

Urban Safari CLOSE-UP BRAND フレデリック・コンスタント
エレガントな時間を、手元に宿す。

創業地“小矢部”の名を冠した〈ゴールドウイン〉のプレミアムな1着!大人のスキーウエアは上質感と快適さで選ぶ!
SPONSORED
2025.12.01

創業地“小矢部”の名を冠した〈ゴールドウイン〉のプレミアムな1着!
大人のスキーウエアは上質感と快適さで選ぶ!

1950年にはじまった〈ゴールドウイン〉のヒストリー。その新作スキーウエアコレクションの名前は、創業地にちなんだ“オヤベ”だ。歴史の深みを感じさせ、エイジレスなスタンダードデザインでありながら、機能は最新鋭。素材はもちろん、ひとつひとつの…

TAGS:   Fashion
素材感と職人技が光る〈アニアリ〉。ミニマルに洗練されたジャパンメイドのトートバッグ。
SPONSORED
2025.11.18

素材感と職人技が光る〈アニアリ〉。
ミニマルに洗練されたジャパンメイドのトートバッグ。

上質なレザーのしなやかな感触と使い勝手の良さで支持を集めている〈アニアリ〉のバッグ。ミニマルで洗練されたデザインは、装いを自然に洗練されたものへと導いてくれる。また、確かな日本の職人技に裏打ちされた使いやすさと安心感が、使うほどに深まる風…

TAGS:   Urban Safari Fashion

loading

ページトップへ