Safari Online

SEARCH

STAY&TRAVEL ステイ&トラベル

2022.07.21


【ロッキーマウンテン国立公園】3000m級の高山帯で野生動物との遭遇もある異空間

北米西部を南北に走る、歴史的意味も深いロッキー山脈。その中心となるのが、“アメリカの屋根”といわれるロッキーマウンテン国立公園。垂直的な植物帯と野生動物という非日常的な遭遇が待っている。


コロラド州
ロッキーマウンテン国立公園

【ロッキーマウンテン国立公園】3000m級の高山帯で野生動物との遭遇もある異空間【ロッキーマウンテン国立公園】3000m級の高山帯で野生動物との遭遇もある異空間ロッキー山脈の典型といえる尖った岩山と透明な水。かつての開拓者や旅人を苦しめた荒々しい地形が今は観光客の目を楽しませる

ロッキーマウンテンというが、同名の山はない。カナダのブリティッシュ・コロンビア州からニューメキシコまで延びる4800㎞に及ぶ壮大な山脈の名称だ。この雄大な山脈は地学的にも歴史的にも、アメリカ人にとって特別な存在。ロッキーの東側に降る雨は大西洋に注ぎ、西側に降る雨は太平洋に流れ出る。アメリカを東西に分ける大分水嶺なのだ。東から西へフロンティアを延ばした西部開拓において、ロッキーは文字どおり大きく立ちはだかる壁だった。デンバーからロッキーマウンテン国立公園を目指す道中に眺める山脈の威容は、ある意味、ひとつのハイライトといえる。

ロッキーマウンテン国立公園の観光は、パーク内を東西に走る約60㎞のトレイル・リッジ・ロードが中心となる。東の玄関口、ビーバーメドウ・ビジターセンターから西に進むと山地帯から亜高山帯(2500m)に入り、高山帯(2900m)、さらに樹木限界線を超えてツンドラ帯(3500m)と変化する。ダイナミックで垂直的な植物帯の移り変わりが、素晴らしい景観の源だ。

亜高山帯で野生の花が咲きはじめるのが5月、ツンドラ帯の花は7月に見頃を迎える。それぞれの気候帯に適した様々な動物がすみ、エルクやビッグホーンシープ、ムースなどの大型動物も生息。秋には遭遇する確率が高くなる。

ロッキーマウンテン国立公園は、全米の国立公園の中でも観光客が多いことでも知られる。ひとつの理由はデンバーからクルマで2時間というアクセスのよさ。7、8月は若者たちが休日を過ごしにやってくる。彼らにとって国立公園は絶好の避暑地といえる。トレイル・リッジ・ロードの混雑を避けて落ち着いた滞在を楽しみたいなら、ツンドラ帯が紅葉で赤く染まる9月がおすすめ。エルクに出会える可能性も高くなるはずだ。

【ロッキーマウンテン国立公園】3000m級の高山帯で野生動物との遭遇もある異空間ベアレイクの近くにあるスプレイグ湖の日の出。グレイシアベイジン・キャンプグラウンドに滞在すると、この絶景に巡り合える

全米最高地点をクルマと足で旅する!

Point 1
富士山頂の高さをクルマで走る!?


【ロッキーマウンテン国立公園】3000m級の高山帯で野生動物との遭遇もある異空間3000m級の尾根を走る山岳道路トレイル・リッジ・ロードは、ダイナミックな景観が次々と現れる。最高地点はラバ・クリフとゴア・レンジの間にある3713m。ほぼ富士山の山頂と同じ高さで、全米の舗装路における最高地点でもある。その先にあるアルパイン・ビジターセンター(5月後半~10月中旬)に立ち寄れば、ツンドラ帯の美しい景色が眼前に。

Point 2
湖へと繋がるトレイル


【ロッキーマウンテン国立公園】3000m級の高山帯で野生動物との遭遇もある異空間【ロッキーマウンテン国立公園】3000m級の高山帯で野生動物との遭遇もある異空間【ロッキーマウンテン国立公園】3000m級の高山帯で野生動物との遭遇もある異空間約6億年前に形成されたロッキー山脈の最も古い山系が、100万年前に氷河に削られて谷ができた。その過程で生まれた数々の湖はハイカー憧れの名所となっている。ベアレイク(写真上)は夏の間、ビジターセンターからシャトルバスが出るほどの人気。グランドレイクはコロラド州で最大の自然湖で、旅の拠点に。澄んだ湖面が美しいエメラルドレイク(写真中)、ドイツ出身の画家アルバート・ビアシュタットも描いたビアシュタットレイク(写真下)を巡るトレイルも見逃せない。

Point 3
大型の野生動物と遭遇!?

ムース
【ロッキーマウンテン国立公園】3000m級の高山帯で野生動物との遭遇もある異空間コヨーテ
【ロッキーマウンテン国立公園】3000m級の高山帯で野生動物との遭遇もある異空間ビッグホーンシープ
【ロッキーマウンテン国立公園】3000m級の高山帯で野生動物との遭遇もある異空間ロッキーマウンテン国立公園には67種類の哺乳類が生息する。そのシンボルが、エルク(写真一番上)。アメリカアカシカという種類で、ヨーロッパでエルクと呼ばれるムースとは違って、ロッキーの固有種。オスは大きな角を持ち、体重500㎏にもなる。シカの仲間で最大級のムースは、ロッキーの固有種ではないが近年、個体数が増えている。岩場の斜面にすむビッグホーンシープや、キャンプ宿泊者の耳に届く夜のコヨーテの遠吠えも大自然の中にいることを実感させる。動物観察には双眼鏡が役立つ。

Point 4
最高峰はロングス・ピーク!


【ロッキーマウンテン国立公園】3000m級の高山帯で野生動物との遭遇もある異空間パーク内には4000m級の山が14座、3600m以上が78座もある。その中の最高峰が4345mのロングス・ピーク。フラットな山頂が特徴で、遠くからでも見分けることができる。往復24㎞のロングス・ピーク登頂トレイルは健脚自慢に人気のコース。中級レベルで丸1日の行程となる。天候の変化も激しく、水や食糧、レインウエアなど十分な準備が必要。

Point 5
映画『シャイニング』のホテルに泊まる!?


【ロッキーマウンテン国立公園】3000m級の高山帯で野生動物との遭遇もある異空間ロッキーマウンテン国立公園観光の拠点の街のひとつが、ホテルやレストランが集まるエステスパーク。ここの名物ホテルとして知られるのが、1909年開業したクラシックな〈スタンリーホテル〉。その名を知らしめているのはスティーブン・キング原作の名作ホラー映画『シャイニング』のモデルとされるから。滞在して、映画と見比べてみるのも楽しい!?
●スタンリーホテル
住所:333 Wonderview Ave. Estes Park, CO 80517
TEL:+1-970-577-4000
URL:https://www.stanleyhotel.com

Rocky Mountain National Park
本部:1000 US Hwy 36 Estes Park, CO 80517
TEL:+1-970-586-1206
URL:https://www.nps.gov/romo
開園:通年(冬季は天候によって道路、施設が閉鎖されることがある)
入場料:自動車1台$35(1日パスは$25)、歩行者・自転車$15 ※1日パス以外は7日間有効
国立公園指定:1915年1月26日
面積:約1076㎢


旅の準備
トレイル・リッジ・ロードの最高地点は3713m。ハイキング中にめまいなど高山病の症状が出ることもある。水をたっぷり携帯し、不安な人は高山病の薬を準備。

旅のヒント
7日間有効のパスなら、何度でもパークに出入りできる。パーク内にはキャンプ場しかないので、最寄りのエステスパークかグランドレイクに宿を取るといい。

注意点
ビジターセンターでは詳しい天気の情報を提供している。ポイントによって気温や降水確率が大きく違う。サンダーストームの可能性もあるので必ずチェックを。

ベストシーズン
6~8月は気候が安定して過ごしやすいが、ハイシーズンで混雑する。人出が落ち着く9月がおすすめ。朝晩は気温が下がるので、冬のアウターも用意したい。

行き方
【ロッキーマウンテン国立公園】3000m級の高山帯で野生動物との遭遇もある異空間ツアーを含め観光の起点はデンバー。デンバーからインターステート25を北上。ラブランドからUS 34号線でエステスパークへ。ここまで来れば国立公園は目の前だ。デンバーからビーバーメドウ・ビジターセンターまでクルマで約2時間。

旅に関するオススメ記事はコチラ!
壮大な景色がすぐ目の前! 眺めのよいホテル!
海リゾートが呼んでいる!
映画を巡る旅に出よう!
クルマで“オーベルジュ”へ出かけよう!

 
Information

雑誌『Safari』8月号 P186~189掲載

“アメリカ ナショナルパークへの旅”の記事をもっと読みたい人はコチラ!

文=牧野森太郎
text : Shintaro Makino photo by AFLO
〈アメックス〉のスモール・スポンサーシップ・パートナーズも参加!『サファリ・オープン』で特別な1日を体験!
SPONSORED
2025.12.24

〈アメックス〉のスモール・スポンサーシップ・パートナーズも参加!
『サファリ・オープン』で特別な1日を体験!

今年で3回めの開催となった、本誌『サファリ』主催のゴルフイベント『サファリ・オープン 2025』。毎年、様々なコンテンツやアクティビティでも話題となるこのコンペ。今回はさらに斬新なサービスも加わり、熱い盛り上がりを見せていた。そんな大盛況…

TAGS:   Lifestyle
知的なムードが漂う〈トム フォード アイウエア〉の新作!大人の品格を宿すクラシックな1本!
SPONSORED
2025.12.24

知的なムードが漂う〈トム フォード アイウエア〉の新作!
大人の品格を宿すクラシックな1本!

大人のコーディネートは、小物選びで“品格”が決まる。特に顔まわりの印象を左右するアイウエアは、手を抜けない重要パートだ。そこで注目したいのが〈トム フォード アイウエア〉の新作。繊細でクラシカルなフォルムが目元に知性を添え、冬スタイルを格…

TAGS:   Fashion
今、〈エドウイン〉の名作“505”が見逃せない!デニムにこだわるならメイド・イン・ジャパン!
SPONSORED
2025.12.24

今、〈エドウイン〉の名作“505”が見逃せない!
デニムにこだわるならメイド・イン・ジャパン!

タフで男らしい大人のカジュアルに欠かせないデニムは、今、王道の骨太な1本が人気。なかでも2023年に復活し、昨今のトレンドも相まって注目されている〈エドウイン〉の名作“505”が見逃せない。デニム本来の武骨な魅力やヴィンテージ感を気軽に楽…

TAGS:   Fashion Denim
クオリティにこだわった〈センテナ〉の新作アウター!今、着たいのは大人仕様のミリジャケ!
SPONSORED
2025.12.24

クオリティにこだわった〈センテナ〉の新作アウター!
今、着たいのは大人仕様のミリジャケ!

カジュアル好きの男にとって、ミリタリー系のアウターは昔から定番。とはいえ、いい年の大人になるとガチの軍モノは、マニアックすぎて少々着こなしにくいのも事実。ならば、洗練された大人仕様の1着を。〈センテナ〉のミリジャケなら武骨なデザインはその…

TAGS:   Fashion

loading

ページトップへ