【ペルー】チチカカ湖のパノラマビューを堪能できる〈チチラカ〉
ペルーとボリビアにまたがるチチカカ湖は、太陽の神の息子たちが降り立ったとされるインカ文明発祥の古代湖。クスコからクルマで約10時間、標高3800m以上、ペルーで最も人里離れたコミュニティのある地とされる。そんな湖畔から延びたプライベートな半島に立つのが〈チチラカ〉。
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- 眺めのよいホテル! vol.3
18の客室はすべてレイクビュー。湖に暮らす人々の昔ながらのライフスタイルに触れ、水辺で遊び、アンデスの食を楽しみ、湖をあらゆる方法で体感できる。
客室は4タイプ。廊下を挟んでサンライズ側とサンセット側に分かれ、先端には最上位のコーナールーム。どの部屋にも窓辺に湖を一望できる長椅子を用意し、大きなピクチャーウィンドウからチチカカ湖を存分に堪能できる。さらに憧れのコーナールームは、ベッドに横たわりながら三方向から湖のパノラマビューを楽しめる贅沢なレイアウトだ。
いずれの客室も、周囲の自然に溶け込むアースカラーの室内にコンテンポラリーなデザイン家具を配し、床暖房やWi-Fiなどの装備を設置。そこに、この地方特有の刺繍を施したテキスタイルや生花が加わり、空間に彩りを添える。
食事は湖で獲れたマスをはじめ、地元の食材を積極的に使用。シンプルな味つけながら滋味深いアンデス地方の伝統料理をいただける。ピクニックボックスを手に湖畔でランチをいただくのも、この地ならではの楽しみだ。エクスカーションはゲストに合わせてアレンジ。
チチカカ湖に浮かぶ島への訪問が人気で、なかでも葦で編んだ浮島のウロス島と、ユネスコ無形文化遺産の織物技術が残るタキーレ島へのトリップは欠かせない。チチカカ湖の文化を大切に継続することをミッションに掲げ、スタッフの9割が地元の人。絶景の中に息づく文化も、〈チチラカ〉の醍醐味といえそうだ。
大規模ではないけれど、アンデスの自然を心おきなく満喫できる設備。冒険ツアーから戻った後は、オープンデッキのホットタブでリラックスを。光害を受けない夜には、空いっぱいの星が広がる
すべての客室の窓辺やシッティングエリアに置かれている長椅子。チチカカ湖の一日の移ろいを好きなだけ眺められる
リゾートは4エーカーの半島に展開。半島にはふたつのビーチもある。メインダイニングに隣接したアウトドアテラスからは湖を一望。晴れた日は、ここで朝食を楽しみ、カヤックなどのアクティビティ後にくつろぐのにちょうどいい
チチカカ湖には大小40あまりの島々が浮かぶ。約20の浮島からなるウロス島には、ひとつにつき3~10の家族が暮らす。湖での主な移動手段も、葦で編んだ素朴な船。
プーノのインカ・マンコ・カパック空港へリマから約110分、クスコから約40分、空港からクルマで約2時間。クルマなら、クスコから約10時間。プーノ駅からはクルマで約1時間。
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●Titilaka[チチラカ]
住所:Lake Titicaca, Peru
TEL:+51-1-700-5105
料金:エクスプロールルーム14万6000円~、ダウンルーム17万7500円~、ダスクルーム17万7500円~、コーナールーム23 万4000 円~
URL:https://www.titilaka.pe/
●日本での問い合わせ先/ルレ・エ・シャトー
TEL:0800-888-3326
雑誌『Safari』8月号 P192~193掲載
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text : Chieko Koseki