浅草と鬼怒川温泉を結ぶ〈東武鉄道〉のスペーシア X。
大人旅の新しい目的は贅沢な移動時間を過ごすこと。
旅先での過ごし方に限らず、移動時間さえもが贅沢なひとときに。浅草と日光・鬼怒川温泉を結ぶ〈東武鉄道〉の新型特急スペーシア Xに乗れば、そんな大人旅の新しい楽しみ方を発見できる。特急スペーシアが築いた伝統を継承し、より上質に進化を遂げたフラッグシップ特急で、ワンランク上の列車旅に旅立ってみませんか?
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“コックピットスイート”は1編成にひとつしかない特別な個室で、定員は7人。家族や気の置けない仲間との旅行にも最適。浅草寄り先頭車の6号車に位置し、運転席越しの前方に加え、側面にある六角形の車窓からも景色を眺められる設計で開放感を演出している。
カフェカウンターでは、オリジナルビールや全国から取り寄せたクラフトビールなどを提供。日光珈琲と共同開発したクラフト珈琲を味わうことも
西洋と東洋が美しく調和した“コックピットラウンジ”
5号車には半個室の“ボックスシート”を用意
よりプライベート感を重視するなら6号車の“コンパートメント”へ
2号車の“プレミアシート”は、電動リクライニングとバックシェル構造を採用
“スタンダードシート”も、小テーブルやコンセントで機能性も高めた
移動時間を“贅沢な非日常”として楽しむ特別な列車旅へ。
旅の目的は、十人十色。快適でホスピタリティあふれるホテルや旅館に滞在したり、ご当地グルメに舌鼓を打つことも、旅という非日常を楽しむ手段としてこだわる価値がある。そんな非日常を味わうための新しいスタイルとして、列車旅に注目してみてはいかがだろう。とりわけ今、乗ってみる価値大なのが、〈東武鉄道〉の新しい顔として昨夏から運行開始し、人気列車となっている新型特急スペーシア Xだ。
大きな魅力のひとつが、客室の選択肢の豊富さ。通常の座席に加え、個室やソファ席、ラウンジタイプの席など、全6種類のシートから旅行のスタイルに合うものを選ぶことができる。その中でも最上級の時間を過ごせるのが、“コックピットスイート”。プライベートジェットをイメージし、運転席越しの前方と側面の窓からの展望を広く見渡せるデザインを採用。この個室の面積は11平方mと私鉄特急最大級の広さを誇り、ゆとりのある空間で“走るスイートルーム”と謳われるのも納得の優雅さと快適さを享受できるはずだ。
日光行き先頭車となる1号車には、“コックピットラウンジ”というソファ席がある。この車両自体が現存する日本最古のリゾートホテルである日光金谷ホテルや大使館別荘をモチーフにした設計で、気品ある空間を楽しめるのが特徴。2人掛け向かい合わせ席が3組、1人掛け向かい合わせ席が3組、1人掛け運転席展望席がふたつ用意されており、カフェラウンジのようにドリンクやスナックを楽しみながら過ごすことが可能。よりプライベートな空間が欲しい場合は、完全個室の“コンパートメント”へ。全4部屋あるこの個室には4名がゆとりをもって座れるコの字型ソファが用意され、居住性を高めているのが特徴。乳幼児連れの旅行も気兼ねなく楽しめることでも人気を博している。また、通常の客席となる3、4、5号車のスタンダードシートも、一般的な2+2のシート配置ながら、シート1列に対してひとつの個窓を配すことで開放感を演出。ゆったり車窓を満喫しながら旅を楽しめる。加えて、独特の趣がある車両のエクステリアデザインも見逃せない。特徴的な六角形の客室窓は、沿線の工芸品である鹿沼組子をモチーフに採用。竹編み細工を思わせるデザインは、インテリアの各所にも品よくあしらわれ、旅人の目を楽しませてくれる。そんなスペーシア Xには、移動そのものを贅沢な非日常として楽しめてしまう特別な魅力がある。日光や鬼怒川といった慣れ親しんだ場所への旅行だからこそ、そんな新しい目的の旅を楽しんでみてはいかがだろう。
東武日光線・特急スペーシアから受け継いできた伝統を継承し、〈東武鉄道〉の新しい顔となったフラッグシップ特急スペーシア X。ボディのカラーリングには、日光東照宮陽明門にあしらわれている胡粉の白を彷彿とさせる高貴な白をイメージした。テールライトと同じく合計39個のLEDで構成されたヘッドライトには、ハイビーム時の点灯LEDの形状が東武鉄道の“T”に見える遊び心も加えられている。
特別座席(コックピットスイート、コンパートメント、ボックスシート、コックピットラウンジ)には、利用人数分の運賃とスタンダードシート特急料金に加え、特別座席料金が必要になる。コックピットスイート(1室定員7名)1万8000円、コンパートメント(1室定員4名)8000円、ボックスシート(1室定員2名)400円、コックピットラウンジが1人用500円、2人用1000円、4人用2000円 ※4人用コックピットラウンジは2名から利用可能。2024年3月16日より、新たに2編成導入され全4編成の毎日6往復12本運転される。
●東武鉄道お客さまセンター
TEL:03-5962-0102(9:00~18:00 年末年始を除く)
URL:https://www.tobu.co.jp/spaciax/
『Urban Safari』Vol.38 P52-53掲載
※記事内で紹介している商品はすべて税込みの価格です。
text:Takumi Endo photo by AFLO