この夏公開の最新作でもド派手なカーアクションが炸裂!
すごいクルマが次々登場する“ワイスピ”の世界に浸る!
人気カーアクション映画シリーズ『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』が絶賛公開中。そこでクルマ好きのみなさんに向けて、映画の見どころを紹介。さらに、映画公開前から話題をさらったアノ劇中車も大解剖!
- TAGS:
- Cars Culture Cinema Safari Magazine
クルマと犯罪の世界に生きる男ドミニク(ヴィン・ディーゼル)とその仲間たちの絆を描き、20年間にわたり愛され続けてきた『ワイルド・スピード』。そのシリーズ最新作となる『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』では、ドミニクらがシリーズ最大の危機に直面! 世界を掌握できるデジタル装置を巡り、謎の武装集団との熾烈な攻防がはじまる。しかも、この集団を率いる強敵はどうやらドミニクの弟らしく……。これまでは血の繋がりを超えた絆で“ファミリー”を作り上げてきたドミニクが、今回は自らのリアルファミリーと向き合うことに。なぜドミニクはここまで絆を重んじる男となったのか? 悲しみと後悔に彩られた過去のドラマが、新たな感動をもたらしてくれる。
もちろん、進化したのは人間ドラマだけでなく、カーアクションもファイトもぐぐっとパワーアップ! “ワイスピ”を超人気シリーズへと押し上げた立役者、ジャスティン・リンが監督に復帰し、またもや観客の度肝を抜きにかかってくる。しかも実は本シリーズ、次作での完結が予定されており、泣いても笑ってもフィナーレへのカウントダウン開始!? ドミニクらの旅の終わりを見届けるためにも、まずは『~ジェットブレイク』で胸アツになっておくべし!
ドミニクの過去が明らかに!
今回のドミニクらに立ちはだかる敵は、ドミニクの血を分けた弟! しかも、彼の弟だけになかなか強く、兄への感情が闘志をさらに後押ししているようで……。亡き父を挟み、複雑な関係にある2人の対決に注目。
帰ってきたファミリー!
安定安心なド迫力なカーアクション!
これぞ“本気の魔改造”! 大気圏に突入か!?
多彩な劇中車から目が離せない!
*全国で公開中!
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
●原題:Fast & Furious 9
●監督:ジャスティン・リン
●出演:ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、ジョン・シナ、ジョーダナ・ブリュースター、ナタリー・エマニュエル、サン・カン、ヘレン・ミレン、シャーリーズ・セロン
●配給:東宝東和
©2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
オレンジとブラックのGR スープラ。あれれ? このクルマさっき見た気が……。それもそのはず、上に戻ってみてほしい。注目の劇中使用車として紹介しているGR スープラそのものだから。もちろん、レプリカではない。出自の詳細こそ不明だけど、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』撮影のために数台用意された、正真正銘の劇中車・GR スープラをご覧あれ!
振り返ってみるとスープラと『ワイルド・スピード』シリーズは実に深い関係にある。記念すべき1作めではポール・ウォーカー演じる主人公、ブライアンとヴィン・ディーゼル演じるドミニクとの友情の証として登場。このフルチューニングされたオレンジの通称“80スープラ”はアメリカ、日本のみならず世界中のクルマ好きたちの心を掴んだ。現時点で、世界一有名なスープラといっても過言ではないはず! しかし、1作めが公開された後の2002年にスープラの歴史は終わりを迎えてしまう。だが、2作めではストリートレースのライバル車として、ポール・ウォーカーの遺作となった7作めでは、ポールが実際に所有していた“80スープラ”が、彼への感謝を込めてラストシーンに使用されたりと、“ワイスピ”を語るうえでスープラは欠かせない存在だということがおわかりだろう。
そして、2019年にスープラが復活を遂げた。この復活劇の裏には熱狂的な“ワイスピ”人気の後押しもあったと〈トヨタ〉が公式にいったほど。となると、次なる興味は、GR スープラの“ワイスピ”デビューだったわけだが、それが早くも最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』で再登場するハンの愛車(ボディ色の配色にも見覚えあるのでは?)として実現している。その雄姿は是非劇場でチェックしてもらうとして、映画撮影の名残がそのままな、貴重なGR スープラの詳細をじっくり見てほしい。
そしてもうひとつお楽しみが! 『サファリ』では今このGR スープラをもとにして、とあるプロジェクトを進行中! 詳しいプロジェクトの内容は8月25日発売の次号で発表する予定なので、しっかり映画を観て、続報を待て!
なかなか見る機会がない劇中車。よく見てみると、このGR スープラはもとに戻すことなく映画を撮っていたときのまんまの姿で日本にやってきたみたい。気になる外装は、ほぼ純正そのまま! ただ、カタログのボディカラーにはない、あざやかなオレンジでオールペンされていたり、ボンネット、ドアパネルのブラック部分は塗装ではなくラッピングだったりと、“ワイスピ”仕様に手が加えられている!
TOYOTA GR SUPRA
●北米仕様車(左ハンドル) ●Bグレード: RZ ●エンジン:直列6気筒3ℓ
ハンドル&シートは黒にペイント
ベースとなるのは北米仕様車!
ヘッドライト部分にあるサイドマーカーが北米仕様たる所以。そのほかフロント&リアバンパーにも反射板があるのも北米仕様ならでは。
インテリアはスパルタンに!
エンジンは純正のまま!
エンジン内部はRZグレードの純正そのままな直列6気筒。なぜかエンジンカバーだけは外されていて、むき出し状態となっている。
ホイールはカスタム済み!
外装で唯一カスタムしているのがホイール。10本フィンスポークを装着し、よりスポーティな足まわりに。艶消しブラックもクール!
激しい撮影を物語る勲章も!
“ワイスピ”といえば激しいカーアクション。その撮影の激しさを物語るように、ボディには生々しいハネ傷やへこみなどが見られた。
オールペン前はホワイトだった!
リアハッチを開けると、ベース車両のボディ色が判明。このクルマはホワイトだったみたい。ちなみにラゲッジの内装もむき出し!
撮影用パーツもそのまま!
雑誌『Safari』9月号 P104~107掲載
*関連記事はコチラ
クルマと海とTシャツを愛した、最もLAセレブらしい男! ポール・ウォーカーを今も忘れない!
映画を巡る旅に出よう! ロサンゼルス ×『ワイルド・スピード』
映画を巡る旅に出よう! ロサンゼルス ×『ワイルド・スピードX2』
photo:Hiroki Nakayama(IL NIDO. STUDIO) text:Hikaru Watanabe
photo by AFLO