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CULTURE カルチャー

2020.09.12


ロサンゼルス ×『mid90s ミッドナインティーズ』

旅先で、その地域の人が楽しんでいることを生で見て、できれば体験してみたい。地元で親しまれるスポーツやアクティビティに触れ合うことこそ、旅の上級者が目指すポイントかも!? 今回取り上げる映画『mid90s ミッドナインティーズ』は、ロサンゼルスのスケートボーダーたちの物語。彼らの目線でLAを体感できるし、舞台が1990年代なので、ちょっと懐かしさも感じながら、映画で旅行気分&ボーダー気分を味わいたい。

’90年代のLAスケートシーンを描く
『mid90s ミッドナインティーズ』( 2018年/アメリカ映画)

スケートカルチャー発祥の地!
ロサンゼルス( カリフォルニア州/アメリカ)

 

 
● 原題:mid90s
● 製作・監督・脚本:ジョナ・ヒル
● 音楽:トレント・レズナー&アッティカス・ロス
● 出演:サニー・スリッチ、ルーカス・ヘッジズ、ナケル・スミス

Story
13歳のスティーヴィーは、年の離れた兄のイアンからひどい仕打ちを受けるなど、孤独でつらい日々を送っていた。あるとき、スケートボード・ショップを訪れた彼は、そこにたむろする年上の少年たちと知り合う。彼らの仲間として認められたスティーヴィーは、スケートボードの上達に必死になりながらも、仲間それぞれの悩みを知る。

ジョナ・ヒルの半自伝的作品
今作で監督デビューとなったジョナ・ヒル。物語はフィクションだが、彼自身’90年代のLAでスケボーとともに成長し、スケボー仲間の中では最年少で最も背が低かったということで、自伝的要素はたっぷり。彼がスケボーしていた場所や、馴染みのストリートもロケ地で使われた。

登場人物右:兄に殴られる日々を過ごす
スティーヴィー(サニー・スリッチ)
兄のイアン、母のダブニーとともにLAで暮らす13歳の少年。スケートボードに夢中。ボードのショップで出会った年上の少年たちのグループとつるむうちに、大人の世界も体験する。

左:スティーヴィーの兄
イアン(ルーカス・ヘッジズ)
スティーヴィーの兄。常に不満があるようで、なにかにつけて弟をいためつけるのが日常。性格も暴力的。あるとき街で少年たちにからまれるが、それが弟のスケボー仲間だと知って驚く。


ロサンゼルスといえば有名な観光地だらけだが、実は世界で一番、スケートボードが似合うところ。ここに住むプロスケーターたちも多く、実際に楽しめる場所もたくさんある。ボーダーたちには聖地だ。

LAはスケボーの発祥の地なので、たとえば公共の公園の一角が専用のパークになっていたりする。その横でバーベキューもできたりして、休日のレジャーとして楽しむ人も多い。さらにスケートパークがあちこちに存在して、それを目的にチョイスすることも可能。有料の施設でも入場料は安いし、ショッピングモールの中で滑ることができたりする。初心者でもフラリと立ち寄りやすいのが特徴で、どのパークもそれぞれに階段やスロープがデザインされ、ストリート感覚を満喫できる。スケボーだけをやりにLAへ行く……なんて旅を経験するのも贅沢でいいだろう。

数あるLAのスケートパークの中でも、地元感が満点なのが、西部にあるコートハウス・スケート・プラザだ。街の真ん中に突然現れたような広場に、地元のボーダーたちが集まっている。このコートハウスで撮影が行われた映画が『mid90s ミッドナインティーズ』。監督は『40歳の童貞男』などコメディ映画でスターになったジョナ・ヒルで、コートハウスは実際に彼が少年時代にスケボーしていた場所。LAでスケボーするのはどんな感覚か? その気分を共有させてくれる映画でもある。

タイトルからわかるとおり、舞台は1990年代。ラルフ ローレンのポロやマイケル・ジョーダンのシューズといったファッションアイテム、そして音楽やゲームなどのポップカルチャーで当時がきめ細かく再現されており、’90年代のノスタルジーに浸れるのも、この映画の魅力だ。観光客には馴染みの薄い風景も登場するのでLAの新たな魅力を発見してほしい。 

 

Place 01(スケートボード場)
West LA Courthouse Skate Plaza
ビバリーヒルズとサンタモニカの中間あたりにあるスケートパーク。コートハウスとあるように裁判所(現在は閉所)の建物横のこの広場は、2013年に一度クローズしたが、今はナイキが所有し、LAのスケボーのメッカになった。監督も10歳の頃にここで遊んでいたという思い出の場所。ボーダーたちの妙技を見るのもいいし、自ら滑るのもオススメ!
●West LA Courthouse Skate Plaza
住所:1633 Purdue Ave, Los Angeles, CA 90025

Place 02(店)
5849 Whittier Boulevard
『mid90s』で多くのシーンが撮影されたのがイースト・ロサンゼルスのモンテベロ。LAらしいストリートの風景なので機会があれば是非訪れてほしい。スティーヴィーの仲間が集まるスケートショップは、映画用に空き家が改装された。ショップのバックヤードは駐車場になっており、そこでスティーヴィーたちが話したり、スケボーで遊ぶシーンなども撮られた。
●5849 Whittier Boulevard
住所:5849 Whittier Boulevard, East Los Angeles, CA 90022

ディテールにもこだわる
登場人物たちのTシャツや、ケータイショップなど多くのアイテム・場所で’90年代を再現。コートハウスの壁にもジョナ・ヒルが遊んでいた当時そのままのグラフィティ(落書き)が描かれたという。


Place 03(学校)

モンテベロ・インターミディエット・スクール
スティーヴィーが、仲間たちとはじめてスケボーを楽しんだ場所。“インターミディエット・スクール”とは、日本でいえば中学校のこと。モンテベロは住民の約70%がヒスパニックなので、生徒たちの雰囲気もLAの他の地区とちょっと違う。映画の中ではスティーヴィーたちが勝手にグラウンドに侵入して、警備員と言い合いになる。
●Montebello Intermediate School
住所:1600 Whittier Blvd, Montebello, CA 90640

Place 04(レストラン)
Taqueria El Atacor #8
スティーヴィーが仲間たちとタコスを食べているメキシカンレストラン。たまたま兄イアンが通りかかり、スティーヴィーを目撃する。やはりモンテベロにあるこの店は、地元の人たちに愛されていて、ヒスパニックが多い地区なので周囲にもタコスの店は数多いが、値段もお手頃で映画のように若者の利用が多い。テイクアウトやデリバリーも人気なので、タコスやブリトーなど定番メニューを試してみて。
●Taqueria El Atacor #8
住所:6506 Whittier Blvd, Los Angeles, CA 90022

ナケル・スミスを見よ!
スティーヴィーの仲間の一人、レイを演じるナケル・スミスは、ミュージシャン、俳優としても活躍しているが、プロのスケートボーダーとして有名。シュプリーム、アディダスなど多くのスポンサーがついている。そのナケルが難しい技も簡単にこなしているので注目を。

 

 

 
Information

※9月4日新宿ピカデリーほか全国ロードショー

雑誌『Safari』10月号 P180~181掲載

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文=斉藤博昭
text : Hiroaki Saito photo by AFLO
©2018 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
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