『ザ・ラストハウス』謎の雨で家から出られなくなるサバイバルホラー!
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基本的に映画は、どんな時期に観ても“楽しめる度合い”は変わらないはず。ただし、夏にぴったりなジャンルがある。それは、ホラー。そしてもうひとつはパニックを描くエンタメ。しかも突拍子もないノリの作品が、暑い季節には最適で、これはまさにそんな一作だ。
舞台は、アメリカのワシントン州郊外。父のジェイソン、母のアン、12歳の息子グラハム、8歳の娘ルース、そしてゴールデンレトリーバーのキャシディの一家は、平穏な日々を送っていた。ところがある雨の日、家のドアがすべて開かなくなる。窓ガラスを割ろうとしても外には出られない。謎の現象によって、家族は室内に閉じ込められてしまった。電気やガス、水道は無事でも、ネットや電話は繋がらなくなる。どうやら近所も同じ状況で、窓ごしにホワイトボードに文字を書いて意思を伝え合うのだが……。政府による陰謀か実験? エイリアンの仕業? その要因は、どうやら“雨”に関係しているようだが、かなり突飛な答えが予感され、このあたり、夏にぴったりのパニック映画の条件をクリアする。
とりあえず備蓄の食料と、“室内のみ”で楽しめるルーティーンを考えたりして、その日、その日を乗り越えていく一家。アメリカ郊外のそれなりに広い家だから、何とかストレスを溜めないで過ごせるよね……などと感じさせながらも、どんどん時は流れ、サバイバルも緊迫感も増していく。新たに食料をどう確保するかなど、シチュエーションは違えど、火星の『オデッセイ』や、無人島の『キャスト・アウェイ』のような過去のサバイバル映画が重なったりもするが、本作の家族のアイデアはかなりユニークだったりして、そこも目が離せない面白さだ。父のジェイソンを演じるのは、今年のアカデミー賞に『シークレット・エージェント』で主演男優賞にノミネートされたブラジル人のワグネル・モウラで、母のアン役は『パスト ライブス/再会』で注目された、韓国系のグレタ・リー。このキャスティングが、いかにも今のハリウッドらしい。そして本作がネットフリックスで配信された翌週、劇場公開となる『オークストリートの異変』が、やはり4人家族と愛犬のサバイバル大作なので、両作を観比べながら、サマームービーの醍醐味を満喫してほしい!
『ザ・ラストハウス』
監督/ルイ・ルテリエ 脚本/マシュー・ロビンソン 出演/グレタ・ホー、ワグネル・モウラ、ガブリエル・バルボサ 配信/ネットフリックス
2026年/アメリカ/視聴時間112分
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