まさに“無敵のガジェット”! 〈ロールス・ロイス〉ブラック・バッジ カリナン
ラグジュアリーSUVの頂点に君臨する〈ロールス・ロイス〉カリナン。それがマイナーチェンジで「シリーズII」へと進化を遂げたのが2024年のこと。以来、顧客層を大幅に若返らせることに成功した同社は、さらに選択肢を拡げてきた。今回品定めするのは、その中でもさらに異彩を放つ“オルターエゴ(分身)”たる「ブラック・バッジ」だ。5000万円オーバーという浮世離れしたベース価格でありながら、ヤング・エグゼクティブたちを惹きつけてやまないというこの怪物。いったいどこがどう変わったのか? チェックしていこう。
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まず目を引くのが、シリーズⅡになってさらに強烈な存在感を放つフロントマスクだ。デイタイム・ランニング・ライトの最下点からフロントの中心に向かって浅い「V」字を描くバンパー・ラインが新たに採用されている。そして〈ロールス・ロイス〉の象徴であるマスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」をはじめ、フロントグリルやドアハンドルなどのディテールはすべてグロスブラック仕上げ。実はこれ、単なる黒塗装ではなく、特別なクロム電解液で処理して吸い込まれるような「ミラーブラック効果」を引き出しているっていうこだわりよう。足元には、ブラック・バッジ史上初となる大径23インチの専用ロードホイールがドカンと奢られ、タフでダイナミックなオーラをこれでもかと放っている。




インテリアも強烈。試乗車はアークティック・ホワイトのボディに、「ライムグリーン」をメインに「アークティック・ホワイト」と「ブラック」を配した超刺激的なカラーリングだった。ドアを開けた瞬間に、ほかでは味わえない別世界へトリップできる。ダッシュボードには最新OSに対応した「ピラートゥピラー・グラスパネル」が奢られ、助手席前には都市の夜景をドットで表現した「イルミネーテッド・フェイシア」が浮かび上がる。そして時計好きの心をくすぐるのが、このブラックバッジでブランド初導入となった「スピリット・オブ・エクスタシー・クロック・キャビネット」。アナログ時計とミニチュアのマスコット像が並んでガラスケースに美しく収まる姿は、まるで小さな美術館のようだ。さらに、シートの「デュアリティ・ツイル」テキスタイルには、最大220万ものステッチと11マイル(約17.7km!)もの糸を使った複雑な刺繍が施されている。この執念めいたクラフトマンシップ、“クルマニア”でなくともたまらない。


肝心の走りは、ツインターボ6.75ℓV12エンジンが、最高出力600ps(441kW)、最大トルク900Nmという破壊力抜群のスペックを発生する。2.7tものヘビー級ボディをものともせず加速するが、その魅力の本質は“重厚さ”にある。路面の凹凸を完全に消し去る「マジックカーペット・ライド(空飛ぶ絨毯)」の快適性は健在。それでいて、細身のステアリングからは路面状況がダイレクトに伝わるから、ドライバーズカーとしての完成度もすこぶる高いのだ。ちなみになぜかこの巨体でも、相当に取り回しがいい。ハンドルのキレ角など、ドライビングにストレスを与えないのも、〈ロールス・ロイス〉の美学なのかもしれない。
さらにマニア心を刺激するのが、コラムシフト(ギア・セレクション・ストーク)にある「Low」ボタン。これをポチッと押すとビスポーク・エキゾーストのバルブが開き、V12ならではの官能的な音色と音量へと変化するから絶対に試してほしい。
お値段は5415万4040円から(標準モデルは4645万4040円から)。ここからオプションを山ほど載せて自分だけの1台に仕立てる時間こそが最大の贅沢。他人の真似ではなく、自らのルールで我が道を行く大人のための、まさに“無敵のガジェット”なのだ。
★DATA 〈ロールス・ロイス〉カリナン ブラック・バッジ
●全長×全幅×全高:5340×2000×1835㎜
●車両重量:2750kg
●ホイールベース:3295㎜
●エンジン:6.75ℓV型12気筒DOHCツインターボ
●最高出力:441kW(600PS)/5250rpm
●最大トルク:900N・m
●トランスミッション:8速オートマチック
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:5415万4040円〜
●ロールス・ロイス・モーター・カーズ コミュニケーションセンター
TEL:0120-980-242
URL:www.rolls-roycemotorcars.com
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