アドレナリンの噴出、間違いナシ! 〈マツダ スピリット レーシング〉ロードスター
「ロードスターは楽しそうだけれど、もうちょっとパワーがあれば……」。そ〜んな贅沢な悩みを抱えていた諸兄やレーシングな走りに興味津々な“クルマニア”に問う。日本が誇るオープン・ライトウェイトの至宝に、国内のソフトトップ仕様では“千金の子”ともいえる2ℓエンジンを積み込んだ決定版を忘れてはいないか? そう、〈マツダ〉ロードスターにモータースポーツの熱い血を注ぎ込んだ、2200台の限定車〈マツダ スピリット レーシング〉ロードスターだ。
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まず、このクルマの求心力は、これまでのソフトトップ仕様ではちょっと味わえなかった「余裕」にあるのではないかと思う。国内のソフトトップモデルとしては初となる、待望の2ℓ直4エンジンを贅沢に搭載しているというのがまず一点。最高出力184PS。圧倒的にトルキーなその心臓部は、都会のストップ&ゴーさえも刺激的なエンターテインメントへと変えてくれるのはホント。アクセルをひと踏みすれば、3000rpm、3500rpmと回転が上がるにつれてエンジンが活気を増す、官能的な加速を披露してくれるさまは、まさに2200分の1として選ばれたドライバーにしか与えられない特権だ。健康的な排気音が耳をくすぐれば、心拍数の上昇とともにアドレナリン噴出も間違いナシ、なんだから。



見た目の仕立ても、諸兄の物欲を激しく刺激するだろう。ステアリングやシフトノブ、さらにはダッシュボードの一部までが上質なアルカンターラに覆われ、レッドの差し色が効いたコックピットは、まさに「デザインの〈マツダ〉が創るとこうなるか」と感嘆せざるを得ない、かなりの上質感。
足元を飾るのは、ブラックにペイントされた〈レイズ〉製の17インチ鍛造アルミホイールと、その奥に鎮座する〈ブレンボ〉製ブレーキキャリパーだ。この、ストリートでの“映え”を完璧に計算し尽くした佇まいは、まさにスピリットレーシングの中心人物として自らサーキットでもハンドルを握る、“戦うデザイナー”前田育男氏のニヤリ笑いが透けて見えるよう、と考えるのは邪推だろうか。
同時に発表された、より硬派でサーキット志向の「12R」も相当に魅力的だが、都会の喧騒から週末のワインディングまでをスマートに、かつバランスよくこなしたい諸兄には、このコアモデルこそが、見た目のジェントルさとも相まって、真の正解かもしれない。屋根を潔く開き、9スピーカーの“ボーズ・サウンドシステム”から流れるお気に入りの音楽に身を委ねる。これこそ、ロードスターでクルマ趣味を全うするという「幸せ」の極致なのかも。
戦うレーシングスピリットを、日常というステージで最高のスパイスとして楽しむ贅沢。2200台という限られたパイを手に入れ、隣を走るライバルたちに「ひと味違う」ことを見せつけたいのなら、迷っている暇はない。都会の夜も、朝焼けの海岸線も、すべてを自分のランウェイに変えてみる、そんなオープンスポーツが今、日本には存在するのだ。
★DATA 〈マツダ スピリット レーシング〉ロードスター
●全長×全幅×全高:3915×1735×1245㎜
●車両重量:1070kg
●ホイールベース:2310㎜
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHC
●最高出力:135kW(184PS)/7000rpm
●最大トルク:205N・m(20.9kgm)/4000rpm
●トランスミッション:6速マニュアル
●駆動方式:後輪駆動
●税込み価格:526万5700円〜


































































