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CULTURE カルチャー

2024.05.16


デザインとディテールにこだわったリラクシーな空間

すっきりと整った空間は、くつろげるだけでなく気分を高めてくれるから仕事で忙しいカップルにとって、無理せず“キレイ”を保てる部屋は重要! 内装の素材・色使いから動線まで、合理的で美しいデザインを追求し、きちんと見えるのに自然体でくつろげる。そんなリラックスできる暮らしをY邸に学ぼう!

Y邸/2LDK/85㎡
デザインとディテールにこだわったリラクシーな空間ニュアンスカラーのカーペットが部屋の表情を柔らかく見せ、ホテルライクなラグジュアリー感を演出。照明は天井埋め込み型にして、すっきりと仕上げ、広さを感じさせる

グラフィックデザイナーの夫とアパレル業界で働く妻が、築20年のマンションをフルリノベーションして叶えたのは、美しく整いながらリラクシー感のある住まい。

心地よさを生み出しているのが、視線の抜けのよさと手触り感。リビングはガラスのローテーブルやスチールデスクなど、すっきり見える家具で最小限に抑え、壁づけにしたキャビネットは足元を抜いて浮遊感を出すなど、視界の広がりを細部まで意識。床は柔らかな質感のカーペット敷きにして、「ソファに寄りかかって座るほうが好み」というY夫妻が、思わずゴロリとしたくなる空間に。

多忙な毎日でも、手間なく“キレイ”をキープしやすい工夫も随所にある。そのひとつがウォークスルーできるクローゼット。もともとは居室だった場所を、玄関土間から直接出入りでき、通路へ抜けられるよう変更。大きな窓があり、明るい光が入るため、朝の身支度がしやすく選ぶ楽しみも広がる。帰宅時も、ウエアを整理、収納してからLDKに向かうことで、仕事のスイッチをオフにできる。

居室のドアはいずれも上吊りの引き戸。足元にドア枠やレールがないため、空間の繋がりが生まれ、ゆったりと感じさせるだけでなく、ルンバが自走しやすいという利点も。出勤前にセットすれば、帰宅時には床掃除は完了している。

家づくりのイメージを伝えるために、好きなデザインの画像をまとめて、〈ハウストラッド〉に相談。後はデザインも内装もパーツ選びもほぼお任せだったという。「中途半端に口を出すより、専門家に任せたほうが統一感のある、いいものになるはずですから」とその理由を語る。結果、頑張らなくても凛とした佇まいを維持しやすく、居心地のいい住まいが実現した。最後に、「照明を落とし、街の明かりを感じながら、お酒を飲む時間がお気に入りです」と語ってくれた。

01 ウォールライトが柔らかく照らすベッドルーム
デザインとディテールにこだわったリラクシーな空間板張りの壁とバーチカルブラインドの縦のラインがスマートなベッドルーム。壁側には板壁と同じ塗装を施した扉つきの書棚を設けて、2000冊のコレクションを収納している。

02 スタイリッシュなモールテックスのカウンター
デザインとディテールにこだわったリラクシーな空間キッチンカウンターはモールテックスでオーダー製作。職人技による艶やかな質感が魅力なだけでなく、汚れや傷がつきにくく機能面でも優秀。カウンタートップはたっぷりと広さを持たせつつ、足元に向けて曲線を描いて絞っているためカウンターにもたれて話をするときも、つま先が当たることがない。

03 広いクローゼットで洋服選びを楽しむ!
デザインとディテールにこだわったリラクシーな空間ウォークインクローゼットは、中央にディスプレイ台を置いて、畳んだりアイロンをかけたり、コーディネートを検討したりと活躍。

04 自然光が迎えてくれるエントランスホール
デザインとディテールにこだわったリラクシーな空間玄関ドアを開けると幅約1.8mの広いエントランスホール。ガラスのドア越しにLDKからの光が差し込む。寝室やクローゼットへのドアはすべてソフトクローズの引き戸で、仕事で帰宅が遅くなった際も、家族の眠りの邪魔をしない。

05 レトロな把手が特徴的な洗面カウンター
デザインとディテールにこだわったリラクシーな空間洗面台は真鍮の水栓金具や、収納扉にツイン使いした把手がレトロな味わいを出している。

INTERIOR POINT
ガラス×石の異素材テーブル

デザインとディテールにこだわったリラクシーな空間Y邸で最も活躍しているのが、ソファの高さに合わせて、新たにコーディネートしたヴィンテージのコーヒーテーブル。長い箇所は1.2mほどもあるオーバル型だが、ガラストップのため、存在を主張しすぎず軽やか。ガラスを支えているのは金属で、脚は大理石を弓型にくりぬいたもの。シンプルなデザインと異素材使いが、空間にモダンな印象を添えている。

デザインとディテールにこだわったリラクシーな空間「海が見える街を希望して物件探しからスタートしました。水回り以外すべてカーペット敷きにしたのですが、足ざわりが気持ちよく、気に入っています。朝は窓から見える海が伸びやかな気持ちにしてくれますし、夜は床置きのビーズクッションに座って、何もしない時間が、何よりの贅沢。家にいる時間がすっかり増えました」

『Safari』×〈HOUSETRAD〉と
居心地のいい空間づくりを

この記事を読んで、自宅、会社のリノベーション、戸建てに興味を持たれた方は、是非下記アドレスにご連絡ください。『Safari』が、インテリアデザイン会社〈HOUSETRAD〉と一緒に、あなたのライフスタイルに合った住空間をご提案させていただきます。物件探しなどもお気軽にご相談ください。
info_house@hinode.co.jp
爽やかさと抜け感がある白使いのお手本となる家

 

 

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Information

●ハウストラッド
TEL:03-6412-7406
URL:www.housetrad.com

雑誌『Safari』6月号 P260〜261掲載

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写真=松村隆史 文=中城邦子
photo : Takafumi Matsumura text : Kuniko Nakajo
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