CUSTOMIZED CAR
LAを拠点にツアーで世界中をまわっているミュージシャンのビリー。DIYが得意な彼の愛車は、なんと年代の違う車体を繋ぎ合わせた通称“フランケンシュタイン”だ。ルーフやウィンドウを取っ払ったオープンカーは、後ろのミュージックボックスも相まって走るだけで注目の的!
- SERIES:
- カリフォルニアの「くるまにあ」 vol.31
Billy Stobo[ビリー・ストボ]
ミュージシャン、イベントオーガナイザー
南カリフォルニア生まれ。10代の頃よりミュージシャンとして活躍し、ヨーロッパや南米などでツアーを行う。現在は、移動式の小さなステージ“ミュージックボックス”のオーガナイザーとして多忙な日々を送る。@musicboxmicrostage
CUSTOMIZED CAR/2020年購入/走行距離 不明エンジン:6気筒
排気量:3000㏄
トランスミッション:5速AT
全長×全幅×全高:3800×2157×1650㎜
購入価格:$7783.77
クルマ遍歴
1台め 2010年 トヨタ タコマ
2台め 2012年 ダッヂ バン
3台め 2014年 ボルボ740
20年以上もLAでミュージシャンとして活躍しているビリー。彼が参加しているバンドは数え切れないほど。なかでも“ゴールデンブッダ”は、世界ツアーを行う人気のジャムバンドとして有名だ。しかし去年のコロナ禍で世界ツアーが中止に。その代わりに世界一小規模の移動式ステージ“ミュージックボックス”をオーガナイズして、予想外の人気イベントへと成長させた。その仕掛け人である彼の愛車を披露してもらうと、ウィンドウとルーフがないワイルドなジープが登場。年代の違う2種の〈ジープ〉を合体させたユニークなコンセプトカーだ。
「車体の前部は’70年代のCJ7、後部は’90年代のラングラーなんだ。エンジンは古いけれど、メンテナンスが行き届いているから走行は問題ないよ」
ミュージックボックスを開催する日は、ジープの後ろに牽引用の滑車を付けてその上にボックスを載せ移動する。
「天気のいい日は海沿いを走ると爽快。カーブのきつい山道ではスリルを味わえるよ。でもこのクルマで一番よく行く場所は近所のカフェなんだ」と照れくさそうに笑っていた。
ミュージックボックスを広げるとこんな感じ。もともとは工具入れ。DIYで世界最小のステージを制作。ライティングやサウンドシステムも設置されている
ヘッドライトなどの照明を調整するスイッチも自ら設置
シンプルで男くさい風貌は、後ろ姿も様になる。ブレーキランプの鉄のカバーが武骨さをプラス
雑誌『Safari』10月号 P185掲載
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photo : Yoshimasa Miyazaki(Seven Bros. Pictures) text : Momo Takahashi(Volition & Hope)