週末が待ち遠しくなる! 〈ランドローバー〉ディフェンダー
ワイルド&タフな“ヨンク”への憧れは、男子たるもの当然の欲求! だけどあんまりワイルドすぎるのは、都会的なライフスタイルに似合わないし……。な〜んてお悩みのみなさん。市場に帰ってきたこのクルマなら、全方位にバッチリとハマること間違いなし! そう、〈ランドローバー〉ディフェンダーだ。
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まずこの洗練×ワイルドの、絶妙なミクスチャーを見て! “オールド・ディフェンダー”愛好家だって、所々に残された先代へのオマージュともいえるデザインの数々に、口元が緩むに違いない。そう、たとえば丸目のライトやグリルデザイン、サイドの水平なショルダーラインなんかのあたり。しかし、あくまでも全体的な印象はどこからどう見ても“最新のモデル”。「古くて新しい」とでも言おうか、どこか既視感を持たせながらも令和の先頭を切り拓く。そんなチャレンジングなエクステリアが新鮮だ。
写真はすべてディフェンダー 110 HSE
インテリアはさらに21世紀を思わせる。ドア内張りなんかに施されたビス打ちなんかは、驚くほどクラシックな印象。だけど、コックピットに配されたのは、最新世代のインフォテイメントである“Pivi Pro”と呼ばれるナビゲーションシステムを含むインターフェース。横長のタブレット状のそれには、すでに同社のオンロード系SUV、“ヴェラール”以降にも採用されているような、フォントやグラフィックの美しいインフォメーションが並ぶ。
その下には一転、走行や四輪駆動システムに関するボタンが整然とボタン上で配置。アクティブになればオレンジに、OFF時は白く点灯し、走破機能のON/OFFを視覚にも直感的に伝えてくれるのが頼もしい。
ダッシュボードあたりのデザインはシンプルかつシック。オフロードのワイルドさを、洗練のデザインで“お洒落”に傾ける。さすが、70年に渡って築かれた歴史を誇る、オフローダー専門メーカーとしての手法が、あちこちにキラリと光る。
導入時のパワートレーンはまず、ガソリンから。2.0ℓ 4気筒ターボが設定されているのだが、巷では「こんな巨大なボディにそんな非力なエンジンで大丈夫?」な〜んて声もあるそうな。しかし、この2.0ℓターボは伊達じゃない。P300と名づけられたとおりに最高出力は300馬力誇り、最大トルクはなんと400Nm。エンジン回転数の下から力が感じられて、しっかりとトルキーな仕上がりなのだ。
むろん、〈ランドローバー〉といえばのテレイン・システムで、なんと7種類もの悪路を含めた路面に対応。あらゆる道を網羅するのも頼もしい。
事実、試乗会ではかなりタフなオフロードを走行したが、どんな轍に入ってもボディはミシリとも軋まない。オンロードでもその車高の高さから慣性の法則でコーナーの外に振られるような挙動こそあれ、フレームはピクリともヨレないのだから、ため息が出た。
アルミニウム製のモノコック構造は、これまでのラダーフレーム構造から一新されたものだが、“史上最も頑丈なフレーム”と〈ランドローバー〉が自信満々に言い切る理由がよくわかる。そう、このディフェンダー、見た目だけでなくナカミも“未来”なのだ。
こんなクルマがあれば、積極的に海や山に繰り出したくなるのは当然のこと。さあ、今こそ、日常のモヤモヤを吹き飛ばしてみてはいかが?
★DATA 〈ランドローバー〉ディフェンダー 110(5ドア)
●全長×全幅×全高:4945×1995×1970mm
●車両重量:2240kg
●ホイールベース:3020mm
●エンジン:2ℓ直列4気筒DOHCターボチャージャー
●最高出力:221kW(300PS)/5500rpm
●最大トルク:400Nm/1500~4000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:589万円~
●ランドローバーコール
TEL:0120-18-5568