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CULTURE カルチャー

2026.01.01


2026年絶対に見逃すな! 期待しかない映画はコレだ!!


Michael/マイケル』2026年6月公開。配給/キノフィルムズ

2026年に公開される映画は、どんなタイトルに注目すればいいか? じつは例年以上に、洋画に話題作が多い年になりそうな予感だ。このところ日本では、実写の洋画にメガヒットが生まれにくくなっているが、2026年は大きなポテンシャルを持つ作品が続々と公開される。

2018年、日本でも予想を超えるヒットを記録し、社会現象になったのが『ボヘミアン・ラプソディ』。その再現を目指すのが、同じくカリスマミュージシャンの伝記映画である『Michael/マイケル』。“キング・オブ・ポップ”と称され、音楽だけでなくカルチャーの歴史を変えたと言っていいマイケル・ジャクソンの人生を、マイケルの実の甥であるジャファー・ジャクソンが演じることが早くから話題になっていた。当初は2025年の予定だったが、追加撮影によって満を持しての公開となる。製作も『ボヘミアン〜』と同じグレアム・キングで、マイケルの死後も衰えない人気を考えれば、大ブームを起こすかもしれない。
 

  

 

『オデュッセイア』2026年公開。配給/ビターズ・エンド=ユニバーサル映画

続いての注目は、『オッペンハイマー』でアカデミー賞7冠に輝いた、クリストファー・ノーラン監督の新作『オデュッセイア』。古代ギリシャの叙事詩を基にした冒険エンタテインメント。マット・デイモン、アン・ハサウェイ、シャーリーズ・セロン、トム・ホランド、ゼンデイヤ、ロバート・パティンソンなど主役級が揃ったオールスターキャストのうえに、全編をIMAXカメラで撮影するという空前のチャレンジ(全編はノーランも初めて)によって、信じがたい映像が完成されるはず。神話時代の船やモンスター、戦闘アクションを、実写重視のノーランがどう表現するかも楽しみ。
 

  

 

『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』2026年夏公開。配給/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

『オデュッセイア』のキャストたちは、それぞれの当たり役での新作も2026年に公開。まずトム・ホランドの『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』。彼にとってシリーズ4作目となるが、前作はスパイダーマンが人々の記憶から消されて終わっており、今回は新章のパート1という位置付けになっている。敵としてはサソリのスーツを着たスコーピオンなどが予想され、X-MENのキャラとの関わりも噂されるが、詳細は不明。『スパイダーマン』シリーズは日本でも大ヒット確実なので、サマームービーの本命になりそう。
 

  

 

『プラダを着た悪魔2』2026年5月1日公開。配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン

『オデュッセイア』からもう一人、アン・ハサウェイも、あのブレイク作の続編がやって来る。20年ぶりとなる『プラダを着た悪魔2』だ。ファッション誌『ランウェイ』の編集長ミランダと、彼女の元を去ったアンドレアが再会を果たす。ミランダ役は、もちろんメリル・ストリープ。おなじみのメンバーに、シドニー・スウィーニー、ケネス・ブラナー、レディー・ガガら豪華キャストが加わる。

『スパイダーマン』新作で再び勢いがつきそうなMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)は、待望の「アベンジャーズ」新作も2026年末に待機している。MCUの“マルチバース・サーガ”が最終盤を迎え、アベンジャーズが再集結する『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は、以前はアイアンマンだったロバート・ダウニーJr.が、恐るべきヴィランの役で復活するし、2027年にサーガを締めくくる『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ(原題)』も控えているので、マーベルファンには観逃せない一作となる。
 

  

 

『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』2026年5月22日(金)日米同時公開。配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン

同じようにビッグタイトルでは、あの『スター・ウォーズ』の世界が7年ぶりに劇場に戻ってくる。『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』は、タイトルが示すように、ディズニープラス配信で人気となったシリーズ『マンダロリアン』の主人公たちが活躍。時系列としては、『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還(エピソード6)』の後くらいの設定となる。
 

  

 
 
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』2026年 3月20日公開。配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

アニメに目を向けても『トイ・ストーリー5』や『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』などシリーズものや続編が大ヒット確実な2026年にあって、まっさらな新作として思わぬ可能性を秘めるのが『プロジェクト・ヘイル・メアリー』だ。ライアン・ゴズリング主演のSFアドベンチャーで、火星を舞台にした『オデッセイ』と同じ原作者で、ビル・ゲイツやバラク・オバマも大絶賛のベストセラーを映画化。地球の危機を救うため、宇宙でのミッションに出た男の物語だが、予想外にエモーショナルな展開になるので、うまく映像化できていれば多くの人に愛される作品になるはず。2025年の『国宝』のように、映画と原作の両方を味わいたい逸品になりそう。

その他には、アカデミー賞監督賞2度受賞の名匠、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の新作で、トム・クルーズが主演を任された『DIGGER/ディガー』のように、ストーリーは一切不明ながら、傑作の香りが漂うものも控えている。

配信作品に目を向けると、注目したいのがネットフリックスの『ジ・アドベンチャー・オブ・クリフ・ブース(仮題)』。クエンティン・タランティーノ監督がレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットのW主演で撮った『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の続編(スピンオフ)で、タイトルにあるスタントマンのクリフ・ブース役をブラピが続投。タランティーノは脚本を書いたものの、監督は『セブン』や『ゴーン・ガール』のデヴィッド・フィンチャーに託した。フィンチャーの腕でカッコいい仕上がりが確定的だ。

そのネットフリックスのユニークな試みといえば、邦画の『教場Requiem』が挙げられる。木村拓哉主演の人気ドラマの映画版なのだが、2部構成で作られ、前編をネットフリックスで配信し、後編を約1ヶ月半後に劇場公開する。配信で観て、その続きを劇場で確認するというスタイルが、どこまで受け入れられるか。ひとつの“実験”でもあり、その成否が注目される。

邦画の劇場公開作では、『国宝』に記録を破られるまで実写邦画で最高の興行収入だった『踊る大捜査線』の最新作『踊る大捜査線 N.E.W.』が、織田裕二の青島刑事役の復活ということで話題。ヒットという点では、「キングダム」シリーズの新作も公開されるが、2026年はサッカーのワールドカップ開催ということで、サッカー漫画の実写化『ブルーロック』が、タイミングぴったりで劇場に多くの人を集めるかもしれない。

日本→世界という流れで期待がかかる作品では、千鳥の大悟が映画初主演となる是枝裕和監督の『箱の中の羊』、同じく是枝監督による、『チェンソーマン』の藤本タツキの名作コミックで、アニメ版も大好評だった『ルックバック』の実写版、フランスで撮影を行った濱口竜介監督の『急に具合が悪くなる』も2026年の公開。国際映画祭で常連の監督たちの新作なので、2027年のアカデミー賞に絡むことも予感される。さらに、こちらは公開日未発表だが、山崎貴監督の『ゴジラ-0.0(マイナスゼロ)』がもし2026年内に公開されれば、世界的ヒットはもちろん、2度目のアカデミー賞も視野に入ってくる。

  

 

『ザ・スマッシング・マシーン(原題)』2026年公開。配給/ハピネットファントム・スタジオ

アカデミー賞という点では、2026年の3月、次の第98回で、日本とつながりのある作品がいくつも脚光を浴びそう。『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』はティモシー・シャラメの主演男優賞や作品賞など他部門でノミネート確実。アメリカの卓球選手が、宿敵の日本人選手との対戦を目指す物語。『ザ・スマッシング・マシーン(原題)』では、伝説の格闘家、マーク・ケアーが、初期の“PRIDE”に出るため何度も来日。東京ドームでの対戦が再現され、布袋寅泰や格闘家の石井慧も出演し、マーク役のドウェイン・ジョンソンを本人そっくりに変身させたカズ・ヒロが、メイクアップ&ヘアスタイリング賞で2度目のオスカーを狙う。そして日本人監督のHIKARIが、ブレンダン・フレイザーを主演に迎え、東京で暮らすアメリカ人と日本人の交流を描いた『レンタル・ファミリー』も含め、これらはすべて日本でもロケが行われており、日本を描いたハリウッド映画が、2026年はちょっとしたブームを形成する。

『SHOGUN 将軍』シーズン2は、おそらく2027年に配信されるので、2026年は日本とハリウッドの距離がますます近くなるニュースが頻出することだろう。
 

  

 

 
文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
(C)2025 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved
photo by AFLO
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