暑~い夏が涼しく感じるゲキアツなカマロ! 〈シボレー〉カマロSS V8
暑い! 梅雨入り前にこの気温……。みなさんバテたりしてませんか? 6月ですでにこんなにも暑くなってしまうなんて、この夏は一体どうなっちゃうの? 一刻でも早く涼みたい? いやいやそんなこと言わず、敢えてマッスルな“暑苦しカー”(笑)に乗って汗をかき、気化熱効果(?)を狙ってみる、なんて提案、どう?
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というわけで、今回はコレ。見た目も走りもゲキアツな、〈シボレー〉カマロSS V8。2018年にマイナーチェンジを受けたカマロは、最新顔にブラッシュアップされたばかり。全長4785mm×全幅1900mm×全高1345mm。ひと目見た第一印象は、ひと言「デカい!」。
ワイド&ローな出で立ちにLEDライトを得て、押し出し感のある新しいフロントデザインを纏ったこのクルマ。新型になってもやはり欧州勢にはない、強〜い張り出しからくる存在感は健在。最大の魅力となっている。特にリアフェンダーのブリッとした盛り上がりやボンネットの広さなんて、アメリカン・マッスルカーにしかできないど迫力な演出。しかも、今どき正規輸入車で左ハンドルなんて、なかなか味わえないシロモノ。これは乗りこむだけで、西海岸気分が盛り上がるというものだろう。
現在はエコノミーな2.0ℓターボもラインナップし、多彩な選択肢を持つのがカマロ。しかし、やっぱり『Safari Online』読者にはSSを選んでもらいたい。なぜならば、コスパが最高すぎるから!
2.0ℓ直4ターボの“カマロLT RS”は275ps、400Nmのパワフルなダウンサイジングエンジンだけど、コレが税抜価格490万円。同出力の屋根開き“カマロ コンバーチブル”が570万円。で、今回オススメのカマロSS V8がなんと630万円だから、信じられない価格差で買えてしまうのだ。このV8エンジンは6.2ℓのOHVで、453ps、617Nm(!)を誇るモノ。まさにカマロ哲学を現在に受け継ぐモデル。う〜ん、こんな凄スペック、欧州じゃ絶対この値段で買えない! パワーコストレシオなら、コレに勝るモノはないかも。
ボンネットにはSSのみエンジンフード中央に“穴”=エアエクストラクターが備えられ、見るからにハイパワーを期待させる。さらにSSのみ20インチホイールを装着。サイドビューの迫力はおろか、しっかりと路面を掴む加速&コーナリングに多大に貢献しているのだ。そう、走りはきっちりと現代風に仕上がっているのも驚愕のポイント。ここまでのハイパワーを受け、新搭載の10速ATが非常にインテリジェントに加減速をアシスト。まるで高級セダンのようにスムースにドライブをマネージメントしてくれる。エンジンをスタートさせた際に、V8エンジンは勇ましく「ヴォン!」と吠えるのだけど、あとはよく躾けられた猟犬みたく、従順にドライバーの言うことを聞いてくれる。
ハンドリングもかつてのアメ車のユルさはない。中立もしっかりしていて、高速道路でのクルーズもピカイチ。大排気量・後輪駆動車のピーキーさは上手に抑えられていて、これらの楽しさだけが安全にドライバーにもたらされるのだ。
もちろん、もっと暑苦しく走りたい人はスポーツモードをどうぞ。きっと忘れられない夏になるはず!
★DATA〈シボレー〉カマロSS V8
●全長×全幅×全高:4785×1900×1345mm
●車両重量:1710kg
●ホイールベース:2810mm
●エンジン:6.2ℓ V型8気筒OHV VVT
●最高出力:333kW(453PS)/5700rpm
●最大トルク:617Nm(62.9kgm)/4600rpm
●トランスミッション:10速AT
●駆動方式:後輪駆動
●税込み価格:680万4000円
●GMジャパン・カスタマーセンター
TEL:0120-711-276