〈アルファロメオ〉ステルヴィオ 2.2 ターボ ディーゼル Q4
ドラマチックなまでに官能的な〈アルファロメオ〉初のSUV、ステルヴィオが日本に導入されたのは昨年のこと。さらにこの度、ディーゼルエンジンが追加されることが発表された。一般発売は3月4日からなんだけど、そんな中、日本でちょっとしたディーゼルブームが起こっているのをご存知? 実はパワートレーンにディーゼルエンジンのラインナップを持つSUVの場合、実に顧客の半分がディーゼルエンジン搭載モデルを選択している。つまりSUV×ディーゼルエンジン、これ、今最もホットな組み合わせだってこと!
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で、ちょっとマニアックなお話になってしまうのだが、このディーゼルエンジンに欠かせない技術が“コモンレール”と呼ばれる燃料噴射装置。ディーゼルエンジンはプラグなどの着火装置を使わず、シリンダー内で圧縮し、加熱された空気に燃料を噴射することで着火させる“圧縮着火”機関だ。で、その圧縮着火に欠かせないのが“燃料を霧状に噴射する”ということ。そんな“コモンレール”は、いまやどのディーゼルエンジンも、いやそれどころか近年ではガソリンエンジンモデルにだって欠かせない技術となっている。で、なにを隠そう、このコモンレール式ディーゼルエンジンを乗用車に世界ではじめて搭載した自動車メーカーこそが、〈アルファロメオ〉なのだ。
以降同車は、世界の名だたるレースをディーゼルエンジンで制してきた。ところが、そんな輝かしい戦績を残しながら、実は近年の日本への導入は見送られていた。その理由は、世界でもトップクラスの排気ガス規制に阻まれて、輸入が叶わなかったから。でも、そんな〈アルファロメオ〉のディーゼルエンジンが、この度その規制をクリア。高い環境性能を備えて、ついに日本に上陸してきたってワケだ。
2月18日の発表会でお披露目された〈アルファロメオ〉ステルヴィオ2.2 ターボ ディーゼルQ4。左は、FCAジャパンの代表取締役社長兼CEOのポンタス・ヘグストロム
2.2ℓのディーゼルエンジンはターボを備え、なんと最高出力210ps、最大トルクは470Nmと、競合輸入SUVを凌駕するスペック。しかし、その数字は伊達じゃない。実際に乗ってもこのSUVはかなり個性的なのだ。SUVとは思えない、超絶クイックなハンドリングに、基本的にはFRレイアウトの四輪駆動システム。さらにガソリンエンジンモデルと重量がわずか10kgしか変わらない身の軽さ。それら全部が渾然一体となって、ドライバーに湧き上がらせる感情は「超キモチイイ!」(やや古)。しかも圧巻の静粛性を備えて、愛するハニーとの愛の囁きだって邪魔しない。いやはや、こんなラテンなSUVは見たことない!
ちなみに今回のステルヴィオに搭載されるディーゼルエンジンは、同じモノがセダンのジュリアにも搭載されるのだが、華やかな印象から打って変わって技術的にオタクっぽい内燃機関を秘めているなんて、グッとくると思いません?
★DATA〈アルファロメオ〉ステルヴィオ 2.2 ターボ ディーゼル Q4
●全長×全幅×全高:4690×1905×1680mm
●ホイールベース/2820mm
●車両重量:1820kg
●エンジン:2.2ℓ直列4気筒インタークーラー付きディーゼルターボ
●トランスミッション:8速AT
●最高出力:154kW(210PS)/3500rpm
●最大トルク:470Nm(47.9kg)/1750rpm
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:617万円
●アルファコンタクト
TEL:0120-779-159