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CARS クルマ

2019.01.17


〈レクサス〉ES

荒波に揉まれる、な〜んて言葉がある。いざ大海に漕ぎ出れば試練も多いけれど、そのぶんだけ洗練される。そんな例には事欠かないわけで……。ほら、プロ野球選手だってメジャーに行けば、ワザもカラダも世界基準になっていくでしょ?



クルマ界でいえば、〈レクサス〉はそのいい例に当てはまると思う。特に北米市場において人気を博する同ブランド。日本のエグゼクティブ層とはケタ違いのセレブがごまんとひしめく彼の地で揉まれたことが、結果的に今日の〈レクサス〉の成功に直結しているというのは、想像に難くない話だ。

で、そんな〈レクサス〉の中でも、特にアメリカ市場直系といえるモデルが日本でもデビューを果たした。〈レクサス〉ESだ。北米を中心とした日本以外のマーケット用モデルとして生産されていたため、日本ではイマイチ知名度に欠けるが、初代登場はなんと1989年。フラッグシップセダンであるLSと同時に誕生していたのがESで、日本初導入が叶った新型はなんと7代目にまで進化しているから、モデルとしての熟成も十二分ってワケ。

そんな新型ES、ジャーマン3でのライバルは〈メルセデス・ベンツ〉Eクラス、〈ビー・エム・ダブリュー〉5シリーズ、〈アウディ〉A5とかなりの強敵揃い。このセグメントは顧客の目も舌も肥えているから、さて、どう戦うのかお手並み拝見! まずはエクステリアから。







LC、LSと開拓してきた新しいデザイン言語をお馴染みのスピンドルグリルにあしらい、先述2台のフラッグシップ・シリーズとはまた違った落ち着いた佇まいをまとった。このへんは、コンサバなユーザーの多いこのセグメントのウケを狙った、いい感じの落としどころだ。
 

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寛ぎの贅沢空間が待っている!

インテリアもまた、絢爛というよりはしっとりと落ち着いた印象。まさに大人の寛ぎの空間が出迎えてくれる。









“先進モノの展示会”的な要素を強く押し出すドイツ系との一番の違いは、木目の使い方やスイッチ類のレイアウトなどで、どこか昭和っぽいレトロさを感じさせているという部分。自宅に帰ってきたかのような、くつろぎの空間が演出されている。

パワートレーンはなんとも潔いことに1種類、2.5ℓ直4エンジンにハイブリッドシステムを組み合わせたES300hのみ。駆動もFFの2WDとなる。これにゴージャスバージョンの“バージョンL”と、スポーティーバージョンの“Fスポーツ”、そしてノーマルバージョンの3グレード展開。シンプルだ。



試乗シーンは600kmにも及び、たっぷりと乗り味を堪能できたのだが、高速・登坂・ワインディング、どの領域においても“バージョンL”“Fスポーツ”ともに、どちらもあくまでも“ESっぽさを決して失わない”のが印象的。つまり、フラッグシップセダンのLSよりもゆったりまったり。アシもハンドリングも柔らかく、いわゆる日本人がかつて高級車に求めていたであろう、フラットなキャビンが実現されているのだ。クルマに求めるもののプライオリティが安らぎにある、なんて人にはまさにドンピシャリ。気密性の高い空間で、大人なドライビングを満喫できる。
 

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最新のミラーレス技術ってとっても便利!

しかし、こんなにコンサバ方向なESにも、きっちりサプライズが用意されているのがいかにも〈レクサス〉的。なんと、このESから世界初のミラーレス技術、“デジタルアウターミラー”が用意されたのだ。






悪天候時


夜間

従来ミラーのあるべき部分には細くて薄いバー状のユニットが備えられ、中に2つのカメラが内蔵されている。で、室内側にはそれぞれ小さなモニターが用意され、そこにカメラで撮影した映像が映し出される仕掛けだ。物理ミラーよりも水滴や夜間に強く、年齢を重ねたユーザーにもフレンドリー。しかしなにより、あるべきところにあるべきモノがないことへのインパクトがすごい! コンサバセダンに超先進技術を見える形で装着するなんて、ほかにない選択肢じゃない⁉
 

NEXT 気になるスペックは?

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★DATA〈レクサス〉ES 300h
●全長×全幅×全高:4975×1865×1445mm
●ホイールベース:2870mm
●エンジン:2.5ℓ直列4気筒+ハイブリッドシステム
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:580万円~698万円



Information

●レクサス インフォメーションデスク 
TEL:0800-500-5577

文=今井優杏 text:Yuki Imai
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