低燃費を実感できるフレンチSUV! 〈シトロエン〉C4
王道はハズしたくない、けれど個性も大事にしたい……。ファッションにも生活にも、スタイルを求めるとそういう考えに行きつく、という人も多いハズ。クルマだってそうじゃない? だったら、トレンドのクーペSUVでありながら、フレンチなテイストで一線を画するこの1台はどう? 本日報道解禁されたばかり、〈シトロエン〉新型C4だ。
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〈シトロエン〉はいつの間にやらSUV……というよりは、クロスオーバーのラインナップを拡充させてきたメーカーだ。今回導入が発表されたC4は、同社のミドルクラスにあたる。今回の注目点はズバリ、パワートレーン。先代で日本導入されたのはE-C4。新型はC4マックスハイブリッド。そう、電気自動車からガソリンエンジンのマイルドハイブリッドにスイッチしたのだ。
しかもコレ、マイルドハイブリッドとはいえ30㎞/h程度までモーター走行をしてくれるうえに、燃費が脅威の23.2㎞/ℓ(WLTCモード)! いやいや嘘でしょ、とさっそく試乗をしてみたところ、1.2ℓターボに電動モーターのアシストが加わって、燃費走行をしているとは思えない、フランス車らしいビュン!とパワフルな飛び出し感が超絶楽しい。にも関わらず、なるほど一般道でも容易に20㎞/ℓを超えてくるのは驚きだ。
〈シトロエン〉では日本初となるマイルドハイブリッド導入だけれど、すでに「こんなにコナレていていいの?」というくらいにモーター/エンジンの切り替えもシームレスでなめらか。組み合わされているのはE-DSC6と呼ばれる6速のデュアルクラッチなのだけど、モーターのアシストが巧くて変速ショックもほぼ感じない。なんと、市街地では時間あたり50%程度はエンジンが始動しない状態になるということで、高速道路などのクルーズ状態ではなくとも低燃費を実感できるのがこの原油高のご時世に嬉しい限り、なのだ。
さらに新世代に移り変わった〈シトロエン〉の新しいデザインもかなりイイ。先代ではライトの形状が鋭角にレイアウトされ、中央にむけて三角形を形作ることでブランドロゴであるダブルシェブロンを表していたが、今回のC4はすでに同社のバンタイプであるベルランゴにも導入された、3つの長方形でダブルシェブロンを表すようなライトデザインに変更された。鼻先には楕円で囲われたクラシカルなダブルシェブロンが配されたが、これも新世代デザインによるもの。実は〈シトロエン〉は創立100周年を迎えており、これを機に「原点に立ち返る」という意味でエンブレムを変更したのだとか。全体的に先代に漂っていたキツさの角が取れ、先進的でお洒落な表情になったのはかなり朗報だと思う。コミュニケーションカラーとなるボディカラーの“マンハッタングリーン”は、なんともニュアンスを感じさせるソリッドなくすみ色で、これもトレンド感が絶妙。サイドからリアにかけての傾斜したルーフラインがグラマラスで、改めてとてもいいシルエットだと思う。
インテリアではまず、メーターの液晶が大型化されたこと、そしてシートが新設計となったことが挙げられる。前者では視認性はもとより、超使いやすいADASとの相性もイイし、後者は、見た目はもちろん(ポコポコとしたクッションがアイコニック!)、シート厚も+15㎜でふんわり柔らか。全体のカラーのトーンも美しく、今、欧州デザイン界で大流行している“北欧感”をも感じさせる、ハイセンスなくつろぎ空間が実現されていた。
いやはや、正直こんないいクルマだっけ? これは是非チェックしてほしい。
★DATA 〈シトロエン〉C4 ハイブリッド
●全長×全幅×全高:4375×1800×1530㎜
●車両重量:1370㎏
●ホイールベース:2665㎜
●エンジン:1.2ℓ直列3気筒DOHCターボ+電気モーター
●エンジン最高出力:100kW(136PS)/5500rpm
●エンジン最大トルク:230N・m/1750rpm
●モーター最高出力:16kW/4264rpm
●モーター最大トルク:51N・m/750~2499rpm
●トランスミッション:6速オートマチック
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:432万円〜
●シトロエンコール
TEL:0120-55-4106
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