変わったのはお顔だけ!? 〈メルセデス・ベンツ〉A180セダン
先日、フルモデルチェンジの新型GLCを発表したばかりの〈メルセデス・ベンツ〉からニュースが続く。人気コンパクトモデルのA、Bクラスが揃ってマイナーチェンジを果たした。で、今回は人気のAクラスからご紹介したい。試乗が叶ったのはガソリンターボのA180セダンだ。
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先に言っておくと、今回はフェイスリフト&インターフェースの刷新に伴うインテリアデザイン及びADASの充実にとどめている。だからぶっちゃけ、走りの面での変更はないのだが、せっかくなので後半に少しだけ走りのレビューもしておこう。
まずは変更箇所からチェックしていきたい。フェイスリフトの名のとおり、フロント&リアライト、そしてエアロ形状が変更になった。さらに、導入モデルがかなり絞られ、今回はAMGラインからラインナップがスタートする(追ってノーマルモデルも導入予定だというが詳細は発表されていない)。
AMGラインということで、グリルの内部が大型スリーポインテッドスターを挟んでシャープに伸びる1本のフィンを、ツブツブのスターパターンが取り囲む意匠となった。無数の星がすべてスリーポインテッドスターという、見た目にもスペシャル感のあるデザインは、〈メルセデス・ベンツ〉だけに許されたデザイン。プレミアム感が盛り上がる。
ライト自体のデザインは変更されていないものの、内部構造が変わったことで、キラキラした印象がさらに向上している。なお、機能としてもアダプティブハイビームアシストを標準装備とした。
エアロ形状も変更に。AMGラインならではの、接地感バッチリのスポーティさは、Aクラスのアクティブなデザインをさらに強めた。リアコンビライトも同様、ライトの内部構造及びディフューザー形状が変更になっている。
しかし、最も大きな変更は、インターフェースが最新世代になったこと。〈メルセデス・ベンツ〉は自社のソレをMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザーエクスペリエンス)と名づけているが、この中にはまさにこのAクラスのフルモデルチェンジから導入された“喋るクルマ”の機能「ハイ、メルセデス」が含まれる。以降、すべてのモデルに横軸展開されてきたMBUXは洗練を重ねて、より使いやすく進化しているのだ。また、今回からAクラスに入ったのはARナビ、つまり拡張現実機能付きナビだ。予め行き先を設定しておくと、交差点や高速の出入り口などに差し掛かった際、前方を映し出すカメラ画像に、矢印や行き先の名称などが重ねて表示されるというもの。さらに、新型Sクラスに引っ張られて、ADASも最新世代になったことで、レーンセンタリングなどの機能がさらに正確さを増したと感じた。
さて、走りだが、1.4ℓターボのなめらかな吹け上がりはなぜか、成熟を増したような印象。ファーストロットよりも熟成されているのは想像に易いが、7速デュアルクラッチとのマッチングも極まり、Aクラスのコンパクトなボディをシームレスに押し出すワザと機敏さには、思わずニンマリしてしまった。
★DATA 〈メルセデス・ベンツ〉A180セダン
●全長×全幅×全高:4560×1800×1445㎜
●車両重量:1370kg
●ホイールベース:2730㎜
●エンジン:1.4ℓ直列4気筒ターボ
●最高出力:100kW(136PS)/5500rpm
●最大トルク:200N・m/1460~4000rpm
●トランスミッション:7速オートマチック
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:505万円
●メルセデスコール
TEL:0120-190-610
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