基本性能の高さを求める人のSUV! 〈フォルクスワーゲン〉Tロック
以前、当連載でもご紹介した〈フォルクスワーゲン〉TロックR。実は時を同じくして、ベースであるTロック自体もマイナーチェンジを受けている。今回はその“素の”Tロックをご紹介したい。
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このTロック、日本導入からわずか2年という早いタイミングでのマイナーチェンジとなっている。そもそも初代モデルとなる先代型の日本導入が本国でのローンチから大幅に遅れた、というのが裏事情としてあるのだけれど、本国および欧州などグローバルで出たリクエストが素早く新型に反映されたと思えば、新規ユーザーには嬉しい変更だ。
そんなマイチェンの主な内容は、リクエストの多かった、インテリアデザインの大幅改良に重きが置かれている。ダッシュボードやドアトリムにステッチを施したソフト素材やレザレット(人工皮革の一種)を新たに採用するなどして、乗った瞬間に輸入車らしい高級感を感じさせるように。また、メインディスプレイはタブレットのように配置されて、全グレードにデジタルメータークラスターやタッチコントロール式のエアコン操作パネルが標準装備。そして、ステアリングホイールも新デザインに。モダンで先進的なコックピットになっている。
エクステリアも前後バンパーが新デザインに。ライトまわりのデザインも刷新された。フロントグリルにはエンブレムを挟んで左右に貫かれるようにLEDライトがあしらわれ、新世代の〈フォルクスワーゲン〉ファミリーとしての表情を得た。フロントエプロンには新デザインの六角形のデイタイムランニングライトが配されて、こちらもTロックをより若々しく見せている。
最新のアシスタンスが導入されているのも嬉しい変更だ。〈フォルクスワーゲン〉ではお馴染みとなった“トラベルアシスト”は、同一車線内全車速運転支援システムだが、動作範囲は0km/hから210km/hと圧倒的守備範囲を誇る。むろん日本の高速道路では210km/hでのクルーズコントロールなんて使う由もないけれど、裏返せばそれだけ高い速度域でも動作が担保されているということだから、信頼性が高い。
トラベルアシストイメージ
また、緊急時停車支援システム“エマージェンシーアシスト”は、ドライバーが運転中に意識を失うなど、運転操作を行えない状態をシステムが検知すると、警告音と警告表示により注意喚起を行い、最終的には同一車線内に車両を停止させることが可能だ。これらはTロック初採用となるのだけれど、そのほかにも駐車支援システム“パークアシスト”など全車標準装備されている。
そもそもゴルフ由来のキビキビした走りが魅力のTロックだから、アシスタンスが充実するとさらにロングドライブも楽しくなりそう。
エンジンは1.5ℓターボのガソリンエンジンと2.0ℓディーゼルエンジン、そして最上級には以前ご紹介した2.0ℓガソリンのTロックRと、豊富な選択肢が魅力だ。
★DATA 〈フォルクスワーゲン〉TロックTDI Rライン
●全長×全幅×全高:4245×1825×1590㎜
●車両重量:1430kg
●ホイールベース:2590㎜
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHCインタークーラー付きディーゼルターボ
●最高出力:110kW(150PS)/3500~4000rpm
●最大トルク:340N・m(34.7kgm)/1750~3000rpm
●トランスミッション:7速DSG
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:476万3000円~
●フォルクスワーゲン カスタマーセンター
TEL:0120-993-199
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