現実的な電動化モデル! 〈ボルボ〉XC40 48V ハイブリッド
先日、新たに電気自動車ラインナップのXC40 リチャージを追加した〈ボルボ〉。当コラムでもすでにご紹介済みなので、ご存じの方も多いだろう。環境感度の高い北欧のスウェーデンに本社を置く同社は、いち早く世界に先駆け“全モデル電動化”を果たしたブランドだ。しかし、特に都心部に拠点を置く諸兄においては「急に電動化って言われても、すぐにマンションに充電器なんかつかないし、いきなりBEVなんてムリムリ」な〜んてお嘆きの方のほうが多いかもしれない。
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でも、ご心配なく! クリーンなデザインがお洒落な〈ボルボ〉の小型SUV“XC40”には、48Vマイルドハイブリッドモデルもちゃ〜んと用意されている。実は、電気自動車モデルであるXC40 リチャージを導入したタイミングで、2018年に登場して以来のフェスリフトと改良を受けてリファインされているのだ。
まず、エクステリアが少し表情を変えた。ピクセルテクノロジーを使用したLEDライトになったことで、表情が少し優しくなっている。このライトはBEVのXC40 リチャージにも採用されているもの。グリルデザインもすこし表情を変えた。BEVのいわゆる“グリルレス”の部分が、MHVでは縦フィンのグリルになっている。つまり、デザインと意匠をBEVとMHVで合わせたというかたちになる。
インテリアもリチャージで採用されたインターフェースと同じものに置き換わった。一見変わっていないように見えるのだけれど、中身はグーグルアシスタンスを搭載し、一気に便利に! いわゆるApple CarplayやAndroid Autoのようにミラーリングさせる機能ではなく、グーグルが車載として搭載。これにより、車内温度などの指示も音声でできるようになったことや、またグーグルがお得意な“あいまい検索”ができるようになったのも朗報かと思う。たとえば「近所のレストラン、探して!」な~んていうラフな指示もお手のもの、というわけ。
それから、意外なのはちゃんとエンジンやハイブリッドシステムにも手が入り、改良されているということ! 電気自動車ばかりが取り沙汰される〈ボルボ〉だけど、エンジンにも決して手を抜いていない。
エンジンにはミラーサイクルが採用されたことのほか、ピストンデザインの変更などが施されているし、ターボチャージャーやオイルポンプも新型になった。さらに、トランスミッションも7速のDCTを採用した。ギアシフトアクチュエーターが電子制御の機械式になったことで、デュアルクラッチトランスミッションのトラブルの引き金になりがちだった油圧での制御のネガをなくし、ほぼトラブルのないクラッチを実現している。
で、実際に走ってみると、このデュアルクラッチと新規ターボのおかげで、走りが目に見えてパワフル&スムース、さらに静かにもなった。圧倒的に上級感が出たので、XC40のカジュアルなイメージが少し払拭されたようにも思えるほどだ。
ラインナップはFWDのB3とAWDのB4の2種類。“現実的な電動化モデル”ならあなたのガレージにもピッタリ⁉
★DATA 〈ボルボ〉XC40 アルティメットB4 AWD
●全長×全幅×全高:4440×1875×1655㎜
●車両重量:1720kg
●ホイールベース:2700㎜
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHCインタークーラー付きターボ+モーター
●最高出力:145kW(197PS)/4750~5250rpm
●最大トルク:300N・m(30.6kgm)/1500~4500rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:569万円
●ボルボ・カスタマーセンター
TEL:0120-922-662
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