一体なにが変わったのか? 〈レクサス〉RX
6月はじめに、世界で最も売れている〈レクサス〉のデザインや商品詳細が公開された。すでにニュースにもなっているから、ご存知の諸兄も多いだろう。そう、5代目となる新型RXがお披露目されたのだ。日本での発売は今年の秋頃。「それまで待てない!」というわけで、当連載でもそのデザインをじっくりチェック!
- SERIES:
- 話題のクルマを品定め!
- TAGS:
- 話題のクルマを品定め! Cars レクサス
この新型RXでは、ズバリ“デザインの変革”が行われている。じっくり見てほしい。なんだかお馴染み“スピンドルグリル”が、すごく変わったと思いませんか? そう、これこそが新意匠の“シームレスグリル”。外板がいつの間にかグリルに変わっているかのような、流動的でグラフィカルな新アイコンになっているのだ。
さらに、折り目の強いボンネットや、グラマラスな空力ボディも特徴。今回、スピンドルグリルはもとより、抑揚が強く、また塊感をよりいっそう高めた“スピンドルボディ”なるデザインを敢行。これにより、より〈レクサス〉らしい個性を際立たせることを目指したという。
サイドビューでは、ボンネットフード先端を上げ、逆にバックウインドウ後端を下げることで、室内空間は全く犠牲にしていないのにも関わらず、ややクーペライクなデザインを叶えているのが面白い。特に前後ウインドウからリアに向かってブラックアウトされたピアノブラックのラインが、まるで墨を流したかのようにリアエンドへの潮流を作っている。ドアパネルあたりの抑揚のある面構成も、ウインドウ直下の強いキャラクターラインによって、よりコントラストを強めているように感じられる。
リアコンビネーションランプも新意匠になった。一文字のシグネチャーランプを採用することで、ボディをワイドに、そして地面に沿うような接地感を表している。
インテリアもまた、新世代〈レクサス〉にふさわしいリッチ×シンプルさだ。新型NXからはじまった“次世代〈レクサス〉”への変革だが、実は走りへのこだわりがそのコアにある。それにより、華美な装飾よりも、運転席でのドライビングへの集中にこそデザインの心血が注がれているのが興味深い。
人間中心の設計のため、“手綱”に着想を得た“Tazuna Concept”が採用され、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携させ、視線移動などを極力なくしたという。センターディスプレイには14インチのタッチディスプレイが採用された。
とはいえリッチな演出も忘れていないのが〈レクサス〉。ダッシュボードの奥にはアンビエントライトが仕込まれ、間接照明のようにふんわりと包み込まれるような暖かさを演出してくれるのだ。
パワートレーンは4種類。なかでもRXにはじめて設定されるハイブリッドのRX500hは走りに大いに期待! 試乗が叶ったら、レポート予定。お楽しみに!
★DATA 〈レクサス〉RX(プロトタイプ)
●全長×全幅×全高:4890×1920×1695mm
●ホイールベース:2850mm
●パワートレーンラインナップ:
2.4L-T HEV DIRECT4(RX500h)
2.5L PHEV E-Four(RX450h+)
2.5L HEV E-Four/FF(RX350h)
2.4L-T AWD/FF(RX350)
※価格、その他は未公表
●レクサス インフォメーションデスク
TEL:0800-500-5577
話題のクルマを品定め!の記事をもっと読みたい人はコチラ!