2022.05.27 PR
〈オーデマ ピゲ〉が誇るアイコン“ロイヤル オーク”の魅力とは!?
50周年を迎えた名作時計が大人を魅了し続ける理由!Part2
“ロイヤル オーク”が誕生し、50周年を迎えた。ラグジュアリースポーツの始祖と称えられ、基本スタイルは当時から変わることはない。多くのフォロワーが現れても憧憬は薄れるどころか、むしろ高まり、入手困難の状況が続く。ここでは誕生エピソードや革新性、細部に注がれるクラフツマンシップを振り返り、名作であり続ける理由を探る!
SPONSORED by オーデマ ピゲ ジャパン
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Watches Culture
162工程を経て生まれる珠玉の1本
どれだけ革新的なデザインだったとしても、高級時計と呼ぶにふさわしい品格をまとわなければ時代を超越した名作とはなり得ない。そこに注がれたのは圧倒的なクラフツマンシップの技。伝統に裏付けられた技法と熟練の手仕事が織りなす美しさは、まさに時を越えて現代に受け継がれている。
ロイヤル オーク オートマティック
ROYAL OAK AUTOMATIC
ケース細部の見直しや分表示目盛りの変更ほか、ラグの側面はシャープな形状になり、文字盤のロゴはAPを省いたシンプルな表記になった。最新のムーブメントCal. 5900を搭載し、精度を担保するハイビート化に、50周年記念ローターを採用する。ケース径37㎜、自動巻き、SSケース&ブレス、50m防水。280万5000円(オーデマ ピゲ/オーデマ ピゲ ジャパン)
タペストリーに注がれる伝統様式
文字盤に施された独自のタペストリー模様のギヨシェ装飾には、工房に伝わる伝統的なエングレービングツールを用いる。台形のブロックパターンを何倍もの大きさに拡大した金型円盤と実寸の文字盤を並べて配置し、2枚を同時に回転させる。そして金型の凹凸をパンタグラフ状にトレースしながら、鋼の切削工具がレコードの針のように文字盤を刻み、パターンを正確に縮小再現する
154点のパーツで6時間かけて製作
ブレスレットは154点のパーツと20個のリンクからなり、製作には約6時間を費やす。面取りを美しく仕上げるのはもちろん、組み立て時も傷つけぬよう細心の注意が払われる。装着感を高めるため、バックルにかけて幅を絞り、新作ではラグから最初の4コマの厚みを変えてさらに洗練を増した
シンボルのベゼルの仕上げは70工程
面取りは、特殊な研磨工具を用い部品の周縁の角を斜めに削り、さらにその部分を研磨することで美しい光の反射を得る。八角形ベゼルは、トップのヘアラインとポリッシュされた面取りに、サイドはヘアラインという3段階の凝った仕上げ。この輝きのある艶とマットな質感のコントラストがフェイスの立体感を演出するのだ。こうしたベゼルの仕上げ工程は70以上に上り、いずれも熟練の技術者の手仕事による
見えないパーツこそ美しさにこだわる
面取りはムーブメントの細かなパーツにも施される。特に凹部では複雑かつ繊細な作業が求められ、鏡面仕上げにはリンドウ科の植物の茎を乾燥させ、研磨材をつけて磨き上げる。普段目にすることはないパーツまでも美しく仕上げる。これも名作たるゆえんだ
思わず語りたくなるトリビアが満載!
長い歴史によって磨かれた逸品の魅力は、様々なエピソードとともに語り継がれる。ロイヤル オークも例外ではない。誕生から半世紀、それぞれの時代において込められた情熱や、秘話が盛りだくさん。それは、ただ過去の逸話というわけではなく、新たな伝説を生み続けている。ここでは人に語りたくなる蘊蓄をご紹介!
なんと本誌と同じモデル名になっていたかも!?
男らしさやスポーツ、広大な自然への挑戦を想起させるネーミングの候補には“エクスカリバー”や“グランプリ”のほか、“サファリ”も挙がったという。もし命名されていたら。そう考えただけでも胸が高鳴ってくる。
わずか一晩で完成させた勘違いから生まれた名作
ジェンタが明日の朝までという期限で依頼を受けたのは午後4時。しかも電話でのやり取りだったため、聞き間違えてSSだけでなく防水性までも付加するという勘違いをしてしまったのだ。それでも翌朝デザインは完成した。
イラン近代化を進めた皇帝の腕を飾っていた!
WG仕様のロイヤル オークをはじめて所有したのが、イラン最後の皇帝モハンマド・レザー・シャー・パフラヴィー。日本ではパーレビ国王の名で親しまれ、ヨットや飛行機を操縦し、クルマのコレクターでもあった。
生命を守る力強さを独自のデザインに吹き込んだ
アイコンであるビス留めの八角形ベゼルは、潜水士のヘルメットから着想し、命を守るヘルメットを支える8本のボルトが持つ力強さを精緻なムーブメントを守るデザインに重ねたとジェンタは語っている。
相撲取りも愛した“ジャンボ”なデザイン
日本では当時の有名力士がブレスレットの全長をオリジナルの約18㎝から25㎝に延長して購入したという。その逸話は、10コマ足してもデザインが損なわれないというユニークな広告ビジュアルで表現された。
ロイヤル オークは、インフォーマルな薄型スタイルにアクティブなシーンにも応える、ラグジュアリースポーツというジャンルを確立した。そのファクターになったのがSSだ。当時希少な素材であるとともに、高硬度で製造加工が難しく、貴金属に匹敵する凝った仕上げを施すのは不可能とされ、それまで高級時計にはあまり用いられなかった。この採用で製品価格は跳ね上がり、“最高級ゴールドよりも高価なスティールウォッチ”と称されたのである。
注がれるクラフツマンシップは半世紀を経た現代も変わることはない。パーツ点数はモデルによって200~648点に及び、面取りや仕上げには162工程で5時間以上を費やす。外装パーツのケースと一体型ブレスレットは、製作に5時間、装飾と仕上げにも5時間がかかり、完成まで計10時間を要するほどだ。
波打つ織物のように見えることから“タペストリー”と名づけられたアイコニックな文字盤パターンにも伝統の装飾技法が受け継がれている。アンティーク機械によって彫金を施し、手作業の温もりのある味わいがそこに漂う。
50周年を飾る新作ではその個性を現代の感性でさらに磨きをかけた。ベヴェリングと呼ばれるケース側面の面取りを際立たせることで立体感を強く打ち出し、文字盤の分表示は従来の縁取りからタペストリーに直接プリントし、すっきりと仕上げた。こうした細部の見直しにより、コンテンポラリーな洗練を増している。こうしてさらに魅力を研ぎ澄ませることで、クラシックになることなく、いつの時代も羨望の的であり続けるのだろう。
最先端の技術開発を進める一方、あえて手間のかかる工程を愚直に続ける。これなくしては語れない。だからこそロイヤル オークは、一流の大人がずっと待ち続けるに値するのだ。
“ロイヤルオーク”の生誕50周年を記念して
特別イベントが開催中!“ロイヤル オーク ジャンボ エクストラ シン”を実際に触れ、薄さを実感できるコーナーも。またブティック 銀座の地下では個人所有の希少なピースが展示されたイベントも開催中
ロイヤル オーク50周年を記念して、“見て、触れて、学ぶ”をテーマにしたエキシビション「ロイヤル オーク 時を刻んだ50年」が現在開催中だ。イベントでは、1972年発表当時のモデルなど希少なヴィンテージモデルはじめ、本邦初公開の当時のデザイン画や製作における技術的な資料、歴史がわかる写真や動画、発売当初の広告ビジュアルなども展示。“ロイヤル オーク”に関するクイズやフォトコーナーなどエンターテイメント性のあるコンテンツが楽しめるほか、アイコニックな八角形ベゼルの精密な磨きも見学できる。歴史や製造工程を通し、50年の歩みとともに人気の秘密をより深く堪能できるだろう。マニアならずとも必見だ。会期:~6月5日(日)、会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3(東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)、会期中無休、開館時間:11:00 - 19:30(19:00最終受付)、入場無料(事前予約優先)
文=柴田 充 イラスト=佐藤 薫
text:Mitsuru Shibata illustration:Kaoru Sato
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