沖縄を満喫できるラグジュアリーホテルといえば?
〈ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城〉で ディープに那覇をクルージング!
これまで沖縄は何度か来ていて「国際基準のラグジュアリーホテルに滞在したい」、そんな選びをしたい旅慣れた人には〈ヒルトン〉をおすすめしたい。沖縄に姉妹ブランドの〈ダブルツリーbyヒルトン〉を含め本島と宮古島に6軒を展開。どこでもヒルトン・ブランドのスタンダードなサービスが受けられる。今回は首里城に最も近いホテル、〈ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城〉を拠点に、ディープな那覇の旅をご提案しよう。
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賑やかな国際通りから少し離れて、ローカルな雰囲気の首里エリアに位置する
那覇空港からクルマで約30分。国際通りの喧騒から逃れて、周囲は落ち着きのある佇まい。〈ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城〉は、首里の丘に建ち、首里城からもっとも近いホテル。
客室のデザインコンセプトは、コンテンポラリー琉球スタイル。客室によっては、天井に琉球モチーフのライトが目を楽しませてくれる
首里城といえば、琉球王朝450年の歴史に象徴される存在。沖縄旅行で一度は訪れておきたい人気の観光スポットだ。その城下町の首里は、建国の父・尚巴志の末裔が暮らす由緒正しい街。東京でいうところの“シロガネーゼ”のように、“しゅりんちゅ(首里出身者)”は一目置かれる存在なのだとか。それと関係があるかどうかは不明だが、名称に“首里”を冠するホテルは、実は〈ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城〉だけなのだそう。いわば選ばれしホテルなのだ。
首里城の丘に位置するため、那覇市街の夜景が見どころになる客室も
沖縄県産の食材を生かした食の楽しみもたっぷり
もともとは1972年に建造された〈沖縄グランドキャッスル〉だったが、2016年にダブルツリーにリブランド。創業当時から働くスタッフや親子二代で働くスタッフもいる、地域に根差したホテルだ。
開業時から働いているスタッフも。会いに行く楽しみがある
目を見張るような真新しさとは一線を画し、リブランド後に2019年にプールを改装するなど、手を加えて快適さをキープ。一方、最上階のバーは昭和レトロないい感じだったりもする。長年愛されてきたホテルゆえのこなれた感じが居心地いい。
スペースにゆとりのある“デラックススイート”
333の客室は、和モダンに琉球王朝時代の文化のエッセンスを取り入れた“コンテンポラリー琉球スタイル”。スイート、プレミアム、ファミリー、デラックス、そしてゲストルームなどからなる。
スイートには3タイプあり、客室フロア最上階にある“ワンベッドルームスイート ツイン”は、那覇市の夜景が広がり、広さも120平方メートルとゆったり。スイートには和室タイプも。
ツインプレミアムデラックスルームもハッピーアワー飲み放題のサービス付き
また、プレミアムデラックスルームとスイートの宿泊者にはグランドキャッスルカフェでのハッピーアワー(14:00~18:00)の飲み放題とカナッペ類のサービスや、ボックス入りの首里石鹸とのコラボアイテムのプレゼント、ネスプレッソマシーンの特典も。女性に嬉しいフェイシャルスチーマーやLEDライトつきミラーの用意もある。
泡立ちのよさが人気の〈首里石鹸〉とコラボしたバスアメニティ
そしてダブルツリーといえば、全世界で共通しているチェックイン時にもらえる温かい“チョコチップクッキー”のサービス。世界中のダブルツリー共通の秘伝レシピは1995年から変わらず、毎日ホテルで焼き上げる。ボリューミーなこのクッキー、楽しみに訪れるファンも多い。
世界各国のダブルツリー共通のウェルカムサービス、チョコチップクッキー!
三方がガラス窓で、明るく開放的な〈グランドキャッスルダイニング〉
レストランは雰囲気や用途も様々に6カ所。メインレストランの〈グランドキャッスルダイニング〉は、朝・ランチ・ディナーともにビュッフェスタイル。“いちゃりば(沖縄の方言で”一期一会“)ビュッフェ”をコンセプトに、生産者が丹精込めて作った食材を是非この一品で食べていただきたいという熱い思いでサーブしている。
沖縄の郷土料理をはじめ50品目以上が並ぶ朝食ビュッフェ。厳選しても、お皿に山盛り!
たとえば、人気のローストビーフは地元首里の〈玉那覇味噌醤油〉の味噌を使った味噌マヨネーズなど多彩なソースで楽しめる。朝食のポキ丼にはマグロのブランド“なはまぐろ”を使用。ディナーにはなはまぐろのかぶと焼きを北京ダック風にアレンジ。タコライスや沖縄そば、じーまみー豆腐にサーターアンダギーなど、沖縄の郷土料理もずらりと並ぶ。野菜は県産のオーガニック野菜を使用しているので、シャキシャキと新鮮。ベーグルやデニッシュなどパンの種類も豊富だ。実に朝食は50品目以上のラインナップ。これで2550円(税サ込)なのだから、リーズナブル!
料理長の山本さんいわく、思い入れのこもった“いちゃりばビュッフェ”
沖縄そばやタコライスは自分で作る楽しさも
沖縄の食材が日本料理に昇華した首里御膳
メイン以外のレストランは、和食と中華。日本料理の〈富士〉は美しい庭園を望み、〈沖縄グランドキャッスル〉の頃から、顔合わせや結婚記念日など、家族のお祝いの場を彩ってきたそう。
“首里御膳”はやんばる地鶏やあぐー豚、沖縄美ら海マグロなど県産の食材を生かした料理があれこれ楽しめる看板メニュー。調味料も島マースや首里王朝味噌、首里に酒造所がある泡盛など地元の材料を使い、ひと手間かけている。一見たくあんのように見える漬物もうっちん(ウコン)に漬けた大根だったり、沖縄ならではの味も楽しめる。
彩りもあざやかな点心。地元の人もハレの日に訪れる中華レストラン
〈舜天(しゅんてん)〉は広東や四川料理を中心に、中華料理の定番・王道の一品から創作料理までバラエティ豊かにラインナップ。なかでも一度食してみたいのは、“”県産スッポン入り漢方スープ滋補八宝壺」(3500円税サ込)。健康にも、美肌にもいいらしい。
国際通りでなくて、あえての首里の隠れ家的な夜景バー
サンセットからトワイライトにかけては、最上階にある「サンセットラウンジ」へ。バーテンダーの背後に広がる、ワイドなガラス窓からは那覇市街を一望。どっしりとした重厚感ある家具類はどことなく昭和レトロな風合いで、これまたムーディーな夜にぴったりなのだ。
落ち着いた雰囲気でお酒が楽しめます
那覇市内のホテルで最大級の広さがあるガーデンプールは、まさにリゾート気分に。水深65㎝のキッズプールもあります
チェックイン時から、どこかリゾート気分が漂うと思っていたら、その理由は那覇市内のホテルで最大級の広さを誇るガーデンプールにあったもよう。亜熱帯の緑の中にオレンジ色のパラソルが縁取る水辺の景色は、心なごむもの。ちなみにタイル張りの中には隠れハートが4つあるので、探してみてください。
また、ホテル内の独立型のチャペルは、実は那覇で唯一の存在。琉装のウェディングの挙式数も多いとか。近隣の世界遺産・識名園で挙式をするカップルもいるそうです。
〈ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城〉をベースに、徒歩圏でまわれる観光スポットをご紹介。
まずは那覇の“せんべろ”の聖地、栄町市場。せんべろとは“千円でべろべろになるまで飲める店”のことで、那覇には何カ所かあるようだけれど、ディープさにかけてはナンバー1なのがここ栄町市場だ。
細い路地が迷路のように入り組んだ栄町市場。千円札一枚でべろべろになれるせんべろエリア
戦後1955年に開かれたレトロ感たっぷりのアーケード街で、細く迷路のような通路に飲み屋が軒を連ねる、絵に描いたような呑んべえ横丁。正直、どこへ入ったらいいのやらと迷う。そこで、まずは一番人気の“おかずの店 べんり屋”へ。
テレビでも紹介されるという人気店“おかずの店 べんり屋”
カウンターや相席でたまたま出会った隣の人と酒を酌み交わす、せんべろにはそんなイメージがあったけれども、今回は予想外にもエアコン付きの快適な別室へ。蒸し暑さから開放されたけれど、ディープさは半減⁉ 評判の焼き餃子、エビ蒸し餃子などとオリオンビールでまずは一杯。
“おかずの店 べんり屋”の焼き餃子770円、エビ蒸し餃子880円
お目当ての“寿司亭 暖治”が満席なので、待ち時間に“骨汁屋”でサラサラっと骨汁を食す。ほぼ満腹に近かったけれども、席ができた暖治ののれんをくぐり、カウンターで泡盛と共に寿司をほおばる。
沖縄そばの出汁のために煮だした豚骨を、いわばリメイクした名物料理、骨汁。いろいろな薬味とともに
今回は休業で寄れなかったけれど、エビ専門店など気になる店がいろいろ。どの店も“せんべろ”の看板に偽りなく、食事1000円くらい+アルコール代と、通いたくなるコスパの高さ。帰りはホテルまで徒歩20分ほど。酔い覚ましにもいい距離感だ。
翌日訪れたのは、那覇の王道の観光名所、首里城。ホテルからは徒歩10分ほど。守礼門をはじめいくつかの城門をくぐって、首里城の正殿へ。
沖縄観光の定番・首里城の入り口、守礼門
目下、正殿は復元工事の真っ最中。建設中の本殿を守るために建てられた簡易な建物“素屋根”の中で、ガラス越しに職人さんたちの作業の様子を見学できる。ある意味、これは今だから見られる貴重な光景かも。令和8年に完成予定だ。
“素屋根”内では職人が作業している様子を見学できる
首里城からホテルへ帰る道。素顔の那覇が垣間見られる
●ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城
住所:沖縄県那覇市首里山川町1-132-1
TEL:098-886-5454
https://doubletree-shuri.hiltonjapan.co.jp/