原風景が残るイタリアのプーリアで旧友たちとのんびりリチャージ!
バカンスの目的は常に、リチャージすることとインスピレーションを得ること。こう話すフィリップにとって 特に思い入れのある旅先は、南イタリアのプーリア州。イタリアの原風景が残るこの土地で、豊かな自然と いい意味でラフな人柄に触れながら、のんびりゆったりと過ごす。これぞ贅沢なバカンスの極みかも !?
ショートパンツを
シャツで引き締め!
温暖な国に行くことが多いというバカンスは、肩肘張らないリラックススタイルが基本。デニムショーツがなんとも軽快だけれど、だらしなく見えないのは〈ドリス ヴァン ノッテン〉のシャツのおかげ。シンプルスタイルの味つけはワイルドなツーブリッジのサングラス。こちらは〈アラン ミクリ〉のものだ
Profile
〈ダムダム〉共同創業者
フィリップ・テリアン
1990年代前半に旅行で訪れた日本を気に入り、拠点を東京に移す。慶應義塾大学を卒業後、コンサルタント会社勤務。その後はアイウエアブランド〈アラン ミクリ〉やレストラン〈ユーゴ・デノワイエ〉など、数々のブランドの日本法人代表を経験。2017年からパートナーのジゼル・ゴーとともに、天然スキンケアブランド〈ダムダム〉を設立
日本に住みはじめてはや25年。週末は月イチの割合で、山梨や長野、東北など地方を巡るというフィリップ。「日本の田舎と大都会・東京は、全く違う風景や文化が広がっているでしょ? もちろん東京も刺激的でいいけど、田舎は景色が美しくて料理も美味しく、人も余裕があるから優しい。そのギャップが楽しくてね。それに素晴らしい職人がたくさんいる。彼らを見つけるのが面白いんだ」 彼の旅の目的は主に2つ。“リチャージ”と“インスピレーション”。日本の田舎巡りはどちらも叶うという。「イタリアのプーリアも同じく両方が叶う素晴らしい場所だったね。イタリアらしい原風景が残っていて、いい意味でラフな印象なんだ。友人が暮らしているから彼を頼って、1週間くらい過ごしたかな。プライベートビーチが併設された、古い農家を改装したレストランがあって、そこで日がな一日、のんびり過ごす。食事も美味しいから、ついつい食べちゃったね。太らないよう気をつけないと(笑)」
続いて、最近ハマっているというのが、スリランカ。街並みには英国領だった名残があって、なのに暮らす人々は南アジアらしい顔つき。さらには地方に行くとスイスのような自然にも触れられるという。「開発もあまり進んでいないからか、人々に余裕を感じるんだ。だからみんな優しくて。山間に行くと夏でもセーターが欲しくなるくらいの気候なのも面白かったね。それから自然も美しくて、たくさん野生動物と出合える。いろいろといい意味で予想を裏切ってくれるよ」
フィリピンのボラカイ島では、なにもしないでとにかくリチャージ! 「海が美しいから、景色だけでリラックスできる。不思議とボヘミアン的な雰囲気があるからか、同じ旅行者ともすぐに仲よくなれる。その空気感も好きだね」
旅慣れ大人の必須アイテム Best3!
〈TRAVELING MUST ITEM 1〉〈B&O〉のヘッドフォン
音のクオリティがよくてなによりなくす心配がない!
タッチパネルコントロール機能を搭載したスグレモノ。イヤーパッドにはラムスキンを採用し、つけ心地も良好。「最近の小さいイヤホンはなくしそうで。だからヘッドフォン派」
〈TRAVELING MUST ITEM 2〉アイデアノート
旅のインスピレーションはコイツにすぐ書きとめる!
旅行ではもちろん、日頃から持ち歩くというスケッチブックは、思いついたことや得たインスピレーションを書きとめるためのもの。「なかには見せられないメモもあるかな(笑)」
〈TRAVELING MUST ITEM 3〉〈ダムダム〉のスキンケアグッズ
本当に肌に効果がある天然成分が決め手
パートナーのジゼルと一緒に立ち上げた〈ダムダム〉のスキンケアセットは、旅行にベストなセット内容のため、自身でも愛用。「シンプルな肌ケアができるから、重宝しているよ」
心に残るバカンス BEST3!
〈MY FAVORITE DESTINATION 1〉プーリア in ITALY
イタリア半島の“かかと”部分に位置する州。とんがり屋根の建物“トゥルッリ”が立ち並ぶ街、アルベロベッロをはじめ、中世ヨーロッパの面影が色濃く残る地域だ
〈MY FAVORITE DESTINATION 2〉ダンブッラ in SRI LANKA
自然と様々な文化が混じり合う様子が新鮮だという、スリランカ。写真は、中心地からバスで2時間ほどの町にある石窟寺院。50体以上も並ぶ仏像の姿は圧巻だった、とのこと
〈MY FAVORITE DESTINATION 3〉ボラカイ in PHILIPPINES
世界で最も美しいビーチのひとつとして名高い、フィリピンの楽園。「基本的にはなにもしないで過ごすけど、コンパクトなイビサ島みたいにイベントを楽しめるのもいいよね」
雑誌『Safari』10月号 P222-223掲載