ブルゴーニュにある古城を改築したセカンドハウスでのんびりバカンス!
〈バリー〉のCEOとして忙しい日々を過ごすフレデリックが、最も英気を養えるバカンスとして挙げたのが、フランスの田舎町ブルゴーニュ。古城をリノベーションしたセカンドハウスがあり、奥さまと7人の子供たちとワイワイと過ごすのがいつもの風景。ここに置いてあるフルレストアした旧車を愛でる時間も楽しみのひとつだ!
上品なスニーカーで
大人の旅スタイルに!
普段はスーツを着こなすウェルドレッサーであるフレデリック。バカンス時は、動きやすさを重視するので、デニムにスニーカーというカジュアルな組み合わせがテッパン。全身をネイビーにまとめ、〈バリー〉のクラシックモダンなランシューをセレクトして、大人なバカンススタイルに仕上げた
Profile
〈バリー〉CEO
フレデリック・ドゥ・ナープ
フランス・ブルターニュ出身。10代で日本に興味を持ち、1991年に来日。21歳で日本の〈カルティエ・インターナショナル〉のセールスアソシエイトからキャリアをスタート。その後、〈カルティエ〉のイタリアや北米の支社にてCEOを経て、〈ハリー・ウィンストン〉へ。そこでの業績好転の手腕を買われ、2013年に〈バリー〉のCEOに就任。
現在はイタリアを拠点に、ビジネスで世界中を飛び回るフレデリック。取材した際は、銀座のフラッグシップショップでのイベントに出席するため、1泊3日というハードな日程で来日していた。そんなハードな日々を過ごすフレデリックは、少なくとも8月と春のイースターの年に2回は、家族とのバカンスを過ごす。様々な場所に行ったが、なかでも思い入れが深いのが、フランスのブルゴーニュだ。
「この場所を知ったのは、18年前。僕は熱心なキリスト教徒だから妻と聖地巡礼をしていたんだ。とても神聖な場所で、リタイアしたときに住みたいとおぼろげながら思ったんだ。いろいろと縁があって、この場所に18世紀からある古城を譲ってもらえる機会があってね。今はそこをゆっくりとリノベーションしながら、セカンドハウスとして使っているんだ。バカンスのときは、必ず家族みんなと過ごすようにしているよ。子供が7人いて、いつも騒がしいんだけど、ここなら広いし、近隣の方に迷惑もかけないから、本当にリラックスできるんだ。ここで過ごすときは、’64年製の〈オースチン・ヒーレー〉3000に乗っていて、それで近所をドライブするのも最高の時間だよね」
あとの2つもフレデリックの思い入れが強い場所。生まれ故郷であるフランスのブルターニュと、長女が住んでいるメキシコのテオティワカンだ。
「ブルターニュは子供の頃に住んでいた場所で、自然だけじゃなく、古きよき時代の建物が多く残っているから、知的好奇心も満たせるし、とにかく落ち着くんだ。テオティワカンもものすごくよかったよ。長女が仕事でメキシコシティに住んでいるんだけれど、そこからすぐの場所。遺跡と朝日を見るために気球に乗ったんだけど、本当に素晴らしい景色だったな。これは誰でも感動すると思うよ」
旅慣れ大人の必須アイテム Best3!
〈TRAVELING MUST ITEM 1〉スイミングゴーグル
バカンス先でも定期的なワークアウトを忘れない
週に3~4回はランニングやスイミングでワークアウトしている。
「バカンス先でも運動しているね。このゾッグスのアクアフレックスというモデルが、自分の中でベストなんだ!」
〈TRAVELING MUST ITEM 2〉〈バリー〉のオーガナイザー
スマートな入国手続きにはオーガナイザーが必須!
最高級のクロコダイルを使ったパスポートケース、カードケース、iPhoneケースは旅の必需品。
「iPhoneケースは、自分だけのスペシャルオーダー。素材を揃えたかった(笑)」
〈TRAVELING MUST ITEM 3〉〈カルティエ〉の腕時計
オンでもオフでもつけられるデザイン!
カルティエに在籍しているときに、当時のCEOであるベルナルド・フォーラス氏からプレゼントされたもの。
「裏に刻印の入ったスペシャルなものです。肌身離さず愛用しています」
心に残るバカンス BEST3!
〈MY FAVORITE DESTINATION 1〉ブルゴーニュ in FRANCE
日本でもワインの名産地として知られているフランスの中東部。多くの自然と遺跡が今でも残る。「いわゆる観光地ではないけど、フランスの田舎の原風景が楽しめます」
〈MY FAVORITE DESTINATION 2〉ブルターニュ in FRANCE
世界遺産であるモンサンミッシェルもあるフランス北西部の地方。「大西洋に面しているので、夏はバカンスエリアとしても人気。TGVを使えば、実はアクセスもしやすいんだ」
〈MY FAVORITE DESTINATION 3〉テオティワカン in MEXICO
首都メキシコシティからおおよそ50㎞にあるテオティワカン文明の中心となった遺跡。「気球から遺跡とともに朝日を見られるツアーがあって、絶対に参加してほしいね」
雑誌『Safari』7月号 P206・207掲載