自分にとっての“ベスト”ってなに?
“家族”の時間、“ひとり”時間を楽しむには“モノ選び”が大切!
家族と過ごす時間を楽しくなるよう充実させることは大切。しかし一方で、じっくり物事を考えたり、好きな趣味に費やしたりできるスペースがあれば、自分をリセットできるうえに心の余裕も生まれます。幸せな家族時間と充実した1人の時間。両方とも人生において大切だからこそ、毎日過ごす空間、なかでもインテリア選びは重要といえます。そんなセレクト眼をどう養うのか。今回は暮らし、ファッション、そしてインナーマインドにも“ミニマムリッチ”を提唱し、多くの支持を受けている横田真由子さんにその秘訣を聞いてみました。
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「美しい場所に身を置いて、ゆったりとした時間と空間、そして雰囲気を楽しめれば、所作や表情も変わります」と語る横田さん。現在ミニマムリッチコンサルタントとして活躍中の彼女に、インテリアなどのモノ選びについて聞いてみました。
「忙しい日々の中、優雅な時間を作って過ごせればそれはもちろん理想的です。しかし、誰もがそれをすぐ実行できるとは限りません。そこで、私からのご提案が“ミニマムリッチ 上質なモノを少しだけ”です。たくさん持っていることは、必ずしも満足感には繋がりません。また、安いからというだけでモノを増やすと、維持や収納にエネルギーが消費されていきます。多少高価でメンテナンス代がかかっても、長く傍らに置いておきたいモノもあります。それを選ぶことがミニマムリッチの精神です。断捨離ではなく、手元に置くモノ、手放すモノを厳選すれば心豊かに暮らせます」
また、「ミニマムという意味で、1人の時間を充実させることも大切です。パーソナルな場所でゆったりと過ごす自分だけの時間を持っている人は、自分の癒し方や感性の磨き方を知っています。それにより、周囲の人々の心を満たすこともできるのです。小さくてもいいので、家の中に好きなインテリアやモノだけを置く、お気に入りのスペースを持ちましょう。そのスペースが余白となり、上質で心豊かな毎日が手に入りますよ」
買い物にはメリハリをつけ、大切なところには惜しみなく。
長く使うインテリアや照明は、心から気に入ったモノを選ぶこと。そのためには、まずは予算を決めずに選ぶのもいい方法です。「それを買うならここは我慢しなくては……、では本当にそれが欲しい?」と考え抜くことで、本当に自分に必要なモノが見えてきます。結果、ほかを我慢してまで必要ないという答えになることも。本当に豊かな人は、買えないのではなく“買わない”選択をすることが多いのです。
日常で登場シーンが多いのは結局使い心地がいいモノ。
モノを買うときのひとつの目安になるのは、“心地よさ”です。服もインテリアも、実はデザインより心地よさや快適さを重視して選んだモノのほうが、長く愛用できるのです。長い目で見るとコスパがよく、環境負荷低減にも繋がります。特にインテリアは毎日目にするので、欲しい気持ちがたかぶっているときは、本当に自分にとって使い心地のよいモノなのかどうか、一旦時間をおいて冷静に考えてみましょう。
最上級のモノから下までチェックし中途半端なモノは買わない。
家具や家電を買うときは、一番高価で性能も最高峰のモノから安価に買えるシンプルなモノまでチェックすることが大切です。それを知ることで、中途半端なモノが見えてくるのです。比較的安価なモノなら、短期間で使い切るという潔い覚悟ができますが、中途半端なモノは、たいして大切にすることもなく飽きてしまいがちです。結局、次をまた買うという悪循環に陥ってしまうことにもなります。
横田真由子さん
オフィスファーレ代表。ケリングジャパンの販売スタッフとして有名人、VIPを担当し顧客獲得No.1に。その後、オフィスファーレ設立。著書の『本当に必要なことはすべて「ひとりの時間」が教えてくれる』は現在も増販中。1380円(クロスメディア・パブリッシング)、近著に『本当に必要なことはすべて「小さな暮らし」が教えてくれる』(同)がある。