シンプルさが心地いい光が満ちる家!
築23年のマンションの最上階をフルリノベーションして自分たちの好きにとことんこだわった城を完成させたHさん。動線で分けたパブリックスペースとプライベートルーム。日常と週末で使い分けるダイニングなど、豊富な海外経験をベースにしたミッドセンチュリー空間の作り方を参考にしよう。
- SERIES:
- 西海岸的なハッピー・ルーム! vol.51
H邸/3LDK/113.42㎡
照明は〈ジョージ・ネルソン〉、テーブルは英国老舗家具メーカーが展開したブランド、〈ジープラン〉のエクステンションタイプ。寄木の市松張りのレトロな床に美しく映える
天井までのハイサッシ窓からたっぷりの光が入るダイニング。そのゆったりとした空間にハンモックがよく似合う。築23年のマンションに住み替え、フルリノベーションするにあたって、Hさんが希望したのが、好きなミッドセンチュリー家具に合う空間だった。
艶やかなダークブラウンの床に〈ジープラン〉のテーブルや〈イームズ〉のシェルチェアなどアイコニックな家具。ヴィンテージ感のある部屋を、軽やかに見せているのが、ハンモックと窓まわりだ。「考えてみたらダイニングを遮光する必要はないですから」と、厚手のカーテンは採用せず、シアー感のあるレースの2色使いにした。これが正解。光を柔らかくとおし、風に揺れるさまが涼やか。閉めれば部屋を圧迫することなく、外からはぼんやりとしたシルエットを感じる程度でプライバシーも守れる。
この家のもうひとつの特徴が、間取りの面白さにある。かつてはエレベーターホールから2戸に振り分けられていた横に長い住居。十分LDKとして使える広さをあえてDKにして、普段の食事はキッチンカウンターで、週末など家族が揃ってゆっくりと楽しむ食事はダイニングテーブルでと、使い分けている。リビングはダイニングと90度の配置。食後に場所を変えてくつろげるスペースだ。
寝室や子供部屋、バスルームなどのプライベートスペースはリビングの先に配置し、パブリックとプライベートをゾーン分け。さらに玄関からはウォークスルークローゼット経由でプライベートゾーンにアクセスできるようにした。PP分離したメリハリのきいた空間で、お気に入りの家具たちに囲まれてくつろぐのは、多忙な仕事を忘れるひととき。キッチンカウンターでコーヒーを飲みながら、リビングで映画を観ながら、夫婦で話す時間を楽しんでいる。
一緒に働くスタッフから贈られた似顔フィギュア
オーディオボードの上でフォーカルポイントになっているフィギュアは、Hさんのミニチュア。海外赴任中、一緒に働いている現地のメンバーが仕事での成功を祝って贈ってくれたもの。台座には苦労をともにした人たちからのメッセージも添えられ、ふとしたときに目にすることで心温まり励まされるそう。
「もともと建築やデザインが好きだったので、リノベーションで間取りや内装を考える時間は楽しかったです。グリーンを育てたり、好きな写真家の作品をアクリル板にして飾ったり、自分が気に入っているモノに囲まれていると心が和みます。家にいるのが一番楽しい時間になりました」
この記事を読んで、自宅、会社のリノベーション、戸建てに興味を持たれた方は、是非下記アドレスにご連絡ください。『Safari』が、インテリアデザイン会社〈HOUSETRAD〉と一緒に、あなたのライフスタイルに合った住空間をご提案させていただきます。物件探しなどもお気軽にご相談ください。
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URL:www.housetrad.com
雑誌『Safari』10月号 P250~251掲載
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photo : Takafumi Matsumura text : Kuniko Nakajo