世界中が沸いたロイヤルウェディング!
今も昔も世界中が祝福と歓喜に沸く、ロイヤルウェディング。一生涯幸せになれるとされる“ジューンブライド”にあやかって、結婚式が多くなるシーズンだが、ロイヤルたちの華やかさは別格。世界各国で今まで行われた、その美しくも幸せな瞬間を覗きにタイムトラベル。
- SERIES:
- 春夏秋冬 季節のトラベラー! vol.2
イギリス/結婚式2011年4月29日
AP/アフロ
12年前、伝統的な英王室の結婚式を挙げたウィリアム皇太子とキャサリン妃。ウエストミンスター寺院での挙式に、故ダイアナ妃も使用したバッキンガム宮殿への馬車でのパレードとクラシックなスタイル。新婦のドレスは、英国ブランド〈アレキサンダー・マックイーン〉。式の様子はオンライン配信され、世界中をうっとりさせた。
ブルネイ/結婚式2012年9月23日
AP/アフロ
あらゆるものがゴールドや宝石の煌めきに包まれた、こちらのまばゆい結婚式。世界有数の富豪であるブルネイ国王の第5子、ハフィザ王女の挙式と聞いて納得。だが意外にも、お相手は年下の公務員。経営学の学位を持つ王女は財務省に勤めており、首相府に勤務していた夫と出会ったという次第。これっていわゆる職場結婚!?
ルクセンブルク/結婚式2013年9月21日
アフロ
世界遺産である南仏の教会、サント=マドレーヌ大聖堂で微笑むのは、フェリックス王子とドイツ出身のクレア。王族も多く通う、スイスの名門寄宿学校で出会った2人。民事婚の後に宗教婚を行うことが多いルクセンブルクの伝統にならい、まずはドイツの高級ホテルで市民婚を。その4日後、この教会でも式を挙げた。
デンマーク/結婚式2004年5月14日
アフロ
2人の出会いは映画さながら。シドニーオリンピックを訪れたフレデリック皇太子と、オーストラリア出身のメアリーが偶然にもバーで意気投合。彼女は話しかけられた当初、皇太子と知らなかったとか。オージー初の欧州王室入りしたプリンセスに、故郷オーストラリアでは国中が熱狂。ちょっとしたデンマークブームに沸いたそう。
モナコ/結婚式2015年7月25日
アフロ
こちらのイケメン&美女は、故グレース・ケリー公妃の孫ピエールと、イタリアの貴族ボロメオ家の令嬢ベアトリーチェ。ソーシャライツの2人が恋に落ちたのはカンヌ映画祭。2度にわたる挙式はモナコの宮殿での民事婚と、イタリアにあるボロメオ家のプライベートアイランドでの盛大な神前式。美しいドレスはオートクチュール。
日本/結婚式1993年6月9日
毎日新聞社/アフロ
今年、ご成婚30周年を迎えた天皇皇后両陛下。当時の皇太子殿下と、外交官になった雅子様の出会いは、東宮御所でのスペイン王女歓迎の催し。プロポーズの言葉は「僕が一生、全力でお守りします」。当日の祝賀パレードでは直前に雨がやんで、〈ロールス・ロイス コーニッシュⅢ〉のオープンカーで登場。沿道に約20万人が集まった祝福の声に、雅子様は涙を拭われた。
スウェーデン/結婚式2015年6月13日
ロイター/アフロ
いまや3人の息子の親となったスウェーデン王子夫妻。結婚前のソフィア妃は男性誌のモデルやリアリティ番組出演者であったため、交際に反対の声も多かった。それでも2人は愛を貫きとおし、晴れて王宮内の教会にて、ファーストダンスを披露。結婚式で使われた音楽には、コールドプレイやリアーナの曲も入っていたようで、そんなこだわりのセレクトにちょっと親しみを感じちゃうかも!?
イギリス/結婚式2018年5月19日
代表撮影/ロイター/アフロ
イギリス国王の次男ヘンリー王子とメーガン妃の挙式は、豪華なゲストでも話題に。ロイヤルファミリーのみならず、元女優の新婦の友人としてセリーナ・ウィリアムズ、ベッカム夫妻、ジョージ・クルーニー夫妻などが出席。最近では王室離脱騒動など、お騒がせカップルの印象が強いけど、この可憐かつスタイリッシュな〈ジバンシィ〉のドレス姿には、ゲストも世界中の人々も夢中に!?
ブータン/結婚式2011年10月13日
AP/アフロ
幸せの国と呼ばれるブータンで、国中がさらなるハッピーオーラに包まれたのが、ワンチュク国王とジェツン・ペマの結婚式。家族ぐるみのピクニックで知り合い、当時17歳の国王に7歳の彼女が逆プロポーズしたという微笑ましいエピソードも。それが14年後に現実となったのだから、これってリアルなおとぎ話では?
ヨルダン/結婚式2023年3月12日
アフロ
ヨルダンのイマン王女と、ベネズエラ出身の投資家ジャミールの結婚式が行われたのは、首都アンマンにある宮殿。庭に作られたヴァージンロードを兄フセイン王子と歩き、木々の美しいシルエットを背景に指輪交換。開放的なアウトドア空間でのウェディングスタイルが新鮮だ。ちなみにフセイン王子も婚約を発表しており、ヨルダン王室の祝賀ムードは続きそう。
スペイン/結婚式2004年5月22日
ロイター/アフロ
TVでジャーナリストとして活躍するレティシアの姿に、ひと目惚れしたスペイン国王フェリペ6世。離婚歴のある彼女との結婚には、前国王夫妻の強い反対があったとか。そこで彼は王冠を捨てる覚悟まで見せて婚約、そして結婚へと突き進んだ。式場となったマドリードのアルムデナ大聖堂の階段を、笑顔で降りる2人。愛を貫いた末のゴールインだからこそ、嬉しさもひとしおの様子。
リアルなおとぎ話!?
結婚式にそこまで興味がないという人でも、ロイヤルウェディングと聞けば、いくつかのシーンは思い浮かぶのでは。たとえば、古くはハリウッド女優からモナコ公妃へと転身を遂げたグレース・ケリー。あるいは世界中がテレビ中継を見守った英国ダイアナ妃の初々しい姿。
新たなカップルが誕生するたび、世界中が熱狂するのが常だが、その経済効果も見逃せない。たとえばプリンセスの着用ドレスは、そのまま次のウェディングドレスの流行となるのはご存知のとおり。オーストラリア出身のデンマーク王妃が誕生したときには、デンマークからオーストラリアへの旅行客が増えたという。
その一方で、ロイヤルウェディングには、純粋にハッピーな気持ちを共有できるという魅力もある。民間出身のプリンセスというシンデレラストーリーや、贅を尽くした挙式などは、やはり見ているだけでワクワクする。逆に娘の結婚式に欠席したメーガン妃の父や、ヘンリー王子が元カノを2人も式に招待した、なんていうお騒がせハプニングだって、キレイごとだけじゃないとわかり、これもまた醍醐味。
ゴージャスで華やかなだけでなく、その内情を知ればスキャンダラスだったりドラマチックだったりするロイヤルウェディング。また新たなカップルが誕生し、ジューンブライドのこの季節の風物詩となることを期待したい。
雑誌『Safari』7月号 P77~82掲載
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