大満足なのに“野菜料理専門店”!
ベジタリアンとかヴィーガンとかを意識せず料理を美味しく味わって、気がついたら野菜料理専門店だった、っていうお店が最近増えている模様。7月にオープンした〈サラーム〉もしかり。ミッドオリエンタルにインスパイアされたオリジナルメニューは、食べる者すべてが魅了されるという代物。さらに日本酒とのペアリングができるというから、そんな食事を楽しめば秋バテなんて言葉はどこかに消えていく!?
- SERIES:
- カラダが喜ぶヘルシー料理! 〈サラーム〉
今年7月、東京・広尾に新しいランドマークができたのは知ってる? 1・2Fの“ザ・レストラン”には、国内外で話題の飲食店が17店舗集結。クオリティの高い味わいをカジュアルに楽しめる作りになっている。なかでも〈サラーム〉は、人気のグリルレストラン〈ザ・バーン〉のエグゼクティブシェフを務め、ヴィーガン料理の著書もあるシェフの米澤文雄氏がプロデュースするベジタリアン料理専門店だ。
もちろん、メインとなる食材は豆や野菜、雑穀など。さらに、スパイスとハーブを巧みに組み合わせて加えることで、「野菜だけなのに、こんなにも風味豊かで、十分満足できる料理になるんだ」と、驚かされる。
一番人気となっているのは、“枝豆のファラフェル、ビーツフムスとブラックタヒニ”。
“枝豆のファラフェル、ビーツフムスとブラックタヒニ”1400円、税別
〈サラーム〉のファラフェルは、枝豆とひよこ豆をベースに、様々なスパイスを加えた雑穀コロッケ。しっとりとしてコクのある味わいは、これまでのファラフェルの概念を一蹴する。添えられたフムスは、ひよこ豆にビーツを加えて、目にもあざやかなヴィヴィッドな仕上がり。さらに上には、黒ゴマのペーストがかっている。
個性的な形に会話も広がりそうな“ケールとフェタのスピナコピタ”1450円、税別
“ケールとフェタのスピナコピタ”は、熱を加えたケール、ハーブやフェタチーズなどを合わせたフィリングをパートフィロで巻き上げ、焼き上げたもの。スパイスを効かせたトマトソースとともにいただく。
気がつけば、野菜料理にありがちな物足りなさなど微塵もない。それぞれに合わせた加熱調理で野菜の持つ甘みを引き出し、スパイスだけでなく酸味や苦みをうまくプラスし、食感も楽しいオリジナル料理に仕上げている。野菜料理やヴィーガンだと意識することもなく、〈サラーム〉の料理を、また食べに来たいと思わせてくれる。
そして驚きなのが、料理に合わせるお酒が、なんと日本酒だということ。まずは究極の食中酒をうたう、“伯楽星(はくらくせい)特別純米 冷”(グラス800円、税別)をオーダーしたい。ほどよい酸と旨みがあり、料理とも引き立て合う関係に。飲んだ後の透き通るような切れが、次のひと口を誘う。
カウンターではおまかせコース(ランチ2400円、ディナー3800円。ともに税別)を
店はカウンターとテーブルで15席ほど。カウンターはおまかせのコースのみ、テーブル席ではア・ラ・カルトで。どちらも気軽に楽しめるから、彼女を誘って、ミッドオリエンタルの新たな食体験をいかが?
●サラーム
住所:東京都渋谷区広尾5-4-16 GEMS HIROO CROSS
EAT PLAY WORKS/ THE RESTAURANT
TEL:なし
営業時間:ランチ 11:30~13:30、ディナー17:30~22:00(ともにL.O.)
定休日:無休
URL:http://salt-group.jp/shop/salam/
text : Fukuko Hamada