なぜ今、’60年代の〈ラングラー〉が話題なのか?
世は再びのアメカジブーム。それも、モダナイズされたアメカジではなく、古きよきアメカジに注目が集まっている。だからといって、全身昔っぽいアメカジでいいわけがない。特に大人がそうすると、古ダサ~くなってしまうからご注意を。じゃあ、どうするのがいい? それは、今どきのスタイルに、ほどよく古きよきアメカジアイテムを取り入れること。そんな中、最近話題のアイテムが〈ラングラー〉の“ランチャー ドレス ジーンズ”。微フレアなシルエットが特徴的な1本だ。
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ポイント1:アメカジ的な土臭さと洗練さが両立
ポイント2:どんなシューズにも合わせやすい微フレア
ポイント3:化繊100%でイージーケア
WRANGLER
“ラングラー ランチャー ドレス ジーンズ”8800円(ラングラー/リー・ジャパン カスタマーサービス)
“ランチャー ドレス ジーンズ”。直訳すると、牧場で働く人のためのドレス ジーンズ。’60年代に誕生したそれは、その名のとおり労働者の休日パンツとして誕生。その年代は、デニムがファッションとしての裾野を一気に広げた時代。ランチャーの間でも、デニムは労働用と、いわゆる”よそゆき用“とで穿きわけられていた。で、よそゆき用デニムの特徴は、クリースが入っていること。つまり、スラックス的な感覚をもってして穿いていたというわけだ。
〈ラングラー〉の“ランチャー ドレス ジーンズ”も、その立ち位置は同じ。ポケットも、デニム同様5ポケット仕様。違いはインディゴデニムではなく、ポリエステルによるツイル生地であること。これは、ランチャーたちの休日使い、特にパーティといった華やかな場を想定し生まれたアイテム。そのため、ワークパンツ的なデニムではなく、ウールスラックスをお手本にし、ドレス度を高めたのだ。さらなる特徴は、微フレアシルエットになっている点。そもそもは、ウエスタンブーツなどに合わせた際の穿きやすさとバランスを考慮してのことだが、これがまさしく今のファッショントレンドとマッチ。ダッド系スニーカーにも、ワークブーツにも、はたまたスリッポンまで、様々なシューズと相性がいい。
Detail
いかにもフレアじゃなく、よく見ればフレアってところがポイント。あからさまにヒッピー的にならず、ゆえにストリート調にも馴染む。一方で品よくも穿けるってわけ。
クリースは洗っても取れない、永久クリース仕様。化繊100%なので、自宅で一般の洗濯物と同じように洗える。また、長時間穿いてもシワになりにくいなど、実用性を両立している。
カラバリで揃えたくなるくらい
大人のデイリーに似合う絶妙バリエ!
“ラングラー ランチャー ドレス ジーンズ”各8800円(以上ラングラー/リー・ジャパン カスタマーサービス)
ファッション的な要素が増した’60年代のデニムシーンに追随するように、“ランチャー ドレス ジーンズ”もカラバリの豊富さをウリにした。それは現在においても踏襲され、ベーシックなカラーからビビッドなものまで、豊富なラインナップを披露する。
“ラングラー ランチャー ドレス ジーンズ”8800円(ラングラー/リー・ジャパン カスタマーサービス)
こんな今シーズン色もチェック!
ドレスパンツ前提とあって比較的主軸はグレーやブラウンといったベーシックカラーが揃うが、シーズナルカラーとしてこんなあざやかな色も定期的に登場する。今シーズンは、ほかにもピンクやグリーンといった遊び心のあるカラーも多数ラインナップ。
昨今、〈リーバイス〉の“スタプレ”や〈ディッキーズ〉の“874”なども人気だが、〈ラングラー〉の“ランチャー ドレス ジーンズ”は、それらと同じくアメカジ的な要素を持っていながらも、美脚という点において群を抜くモデル。ワイドパンツには飽きたけど、単なるスキニーじゃもの足りない。そんな人にとって、有効な選択肢といえそうだ。
photo : Tomoo Syoju(BOIL) styling : Takumi Tagawa text : Masafumi Yasuoka