DAVID BECKHAM[デヴィッド・ベッカム]
年齢を重ねるとジャケパンスタイルも手持ちスタイルの選択肢に入れたいところ。もちろん紺ブレにブルーデニムってのもトラッドでお洒落。だけど、今回のベッカムのコーデはどんな場所でも様になり、デートの場所も選ばないメチャクチャお洒落で真似したい着こなし。仕立ての良いジャケットは温かみのあるブラウンをセレクト。これは若いとなかなか手が出しづらいアイテム。それをグラデしたパンツに合わせてワントーンコーデにしている! これだけだとオヤジすぎるからか、ネイビーとブラウンの大ぶりチェック柄マフラーでアクセント出し。どうです、一気にフレッシュな印象じゃない? いやはや流石、お洒落キング!
トップはグレーの柔ジャケット、ボトムはブラウンのパンツという落ち着いた色味でコーディネートしたベッカム。「短丈ジャケットにはワイドパンツを組み合わせるとシルエットが美しくなり、スタイルアップ効果を発揮する」という定石通りの着こなし。そうなると足元は黒のスリッポンを合わせるのが最近のベッカムだけど、この日は白スニをセレクト。カジュアルで軽快な印象を演出している。おそらく、きれい目だけど、かしこまらないよう気を配ったに違いない。とはいえ、大人らしい上品さは損いたくはないので、パープルのマフラーと〈エルメス〉のクラッチをアクセントに加えている。いつもながら、このあたりのバランス感覚はお見事ですね!
この日のベッカムはコーデュロイのブラウンセットアップ。インのタートルネックやストールなど70年代を連想する配色で、かっちりアイテムをかなりカジュアルにしてスタイリング。昨今のレトロブームをカラーリングで上手く取り入れたコーディネートと言えるだろう。サングラスもブロータイプにしていて小物にもこだわりが感じますよね!
モッズコート風アウターを主役に、赤のマフラーや腕時計を効果的に取り入れることで、ストリートっぽさとラグジュアリー感を上手にミックス。さすがベッカム、こういうノリは本当にうまい! コートのシルエットは裾がフワリと広がったAライン。そこに細身のグレーデニムを合わせて、本家モッズを思わせるエッジィな雰囲気を出している。頭には黒のニット帽、足元には白スニーカーというチョイスも、彼ならではバランス感といえそうだ。
Timothee Chalamet[ティモシー・シャラメ]
肩に個性があるレザーブルゾンにシャカパンという、Z世代らしい新鮮な装い。アンバランスに見える異素材合わせでも、キャッチーなアイレットデザインをより引き立たせることに貢献している。ふんわりとしたマフラーで優しい雰囲気をプラスした、寒い冬にぴったりの着こなし。
Shawn Mendes[ショーン・メンデス]
愛犬と散歩する姿を目撃されたショーン。着こなしは黒のボア襟ジャケットに黒の楽チンパンツ、そして黒のスリッポンというワンマイルスタイル。ジャケットのボタンを第2ボタンまで開け、マフラーをV字に挟んで首元のアクセントに。全体的には、品のある大人カジュアルといった印象に仕立てている。
Izabel Goulart[イザベル・グラール]
イザベルが選んだアイテム自体はダウンジャケット、ニット、デニムパンツと普通。しかしダウンジャケットの着丈や袖の長さ、そこから見せるニットの袖口がポイント。バギーシルエットでドローコードのついたデニムパンツなど、ひと味もふた味も違ったディテールで着こなしを楽しんでいるのが伺える。小物のマリンキャップやマフラーの柄は“懐い”アイテムで新旧ミックスしたスタイリングなのも唸るポイント。彼女とカップルコーデするなら、横にいる夫でサッカードイツ代表GKケヴィン・トラップのように小物のダークトーンから拾った色でコーディネートすると上手くまとまるだろう。
Alexander Skarsgard[アレクサンダー・スカルスガルド]
元々品のあるスタイルには定評のある彼。この日はネイビーワントーンのコーデを披露。シンプルなニットにちょうどいい色落ちとフィット感のブルーデニム。そう聞くと普通すぎるコーデだが、これがなんともイマドキに見えるのは、オーバーサイズでゆったりと着たコートのおかげ。シンプルなネイビー合わせなだけに、ひとクセ出すのであれば、こんなふうにシルエットに変化をつけるというのもいい案!
Suri Cruise[スリ・クルーズ]
ディスカウントスーパー“ターゲット”でパーティ用品を買った帰りなのか、だいぶゆる〜い装い。ただサラブレッドな彼女だけに、着こなしは半端ない! 野暮ったくなりがちなベージュのダウンジャケットをショート丈にし、裾が広がったブッシュデニムパンツでスラリと脚長を狙っているのはお見事。しかも胸元が開いたニットなど可愛い要素も取り入れて、女子力を上げている。このようなテクを効かせるあたり、ファッションアイコンのアップカマーになりそう。そんな彼女とカップルコーデを楽しむなら旬顔の90年代ファッションをアレンジするのがいいだろう。
Justin Theroux [ジャスティン・セロー]
かなり渋いトーンの迷彩柄ジャケットを細身の黒パンツに合わせて、都会的な着こなしを演出。ネックのマフラーでボリュームを出しつつ、足元にはすっきりとしたブーツ。メリハリのあるシルエットで、バランスのいい着こなしに仕上げている。迷彩柄だってトーンによっては派手にならず、都会的に見せられるのがよくわかるでしょ?
Anna Valle[アンナ・ヴァッレ]
グレーデニムにチェスターコートを合わせたカジュアルだけど大人な雰囲気のあるコーデ。マフラーやニットキャップなどのレイヤード具合が、アラフィフのアンナらしさがあって抜群にオシャレ! よ〜く見ると、各アイテムの素材感が違うのがわかる。ワントーンにするならこんな素材ミックスの合わせがこなれて見えるので、是非試してみて。カップルコーデをするなら、チェスターコートをベースにキャップや小物を使ったデニムスタイルがオススメ。大人のお洒落カップルとして見られるはず!
Bradley Cooper [ブラッドリー・クーパー]
BRAD PITT[ブラッド・ピット]
ヒザ部分に大きなリペア加工が入った、なかなかワイルドなデニムがお気に入りのブラピ。このコーデでは、グリーンのグラデニットとマフラーを中心に、ふわりと柔らかい素材感&シルエットを演出。この効果で全体がリラックスした大人の雰囲気になっているのはご覧のとおり。さらに、茶のハットとブーツで大人らしさを注入。硬軟のスタイルをうまく組み合わせた、洒落者らしいセンスを披露している。
Shawn Mendes[ショーン・メンデス]
お洒落シンガーのショーンは、ワンマイルスタイルを披露。スウェットパンツに今が旬のカーゴタイプを選んでいるところもさすがだが、ここで特筆しておきたいのは、彼の首元。マフラーが大好きな彼は、この日も首元にソレでアクセントを作った。流行りのミドル丈デニジャケ×スウェットパンツという定番のスタイルだが、自分なりの味付けをしたことで一気に洒落感がアップしている。鏡で見た自分の楽ちんスタイルに、「なんだか物足りないな~」と感じたときは、是非このテク使ってみて!
Kit Harington [キット・ハリントン]
イギリスの俳優キット・ハリントンの愛犬との散歩姿をキャッチ。濃紺チノパンに黒のセーター、黒のブルゾンと全体をダークトーンでまとめて登場。散歩コーデにしてはかなり上品。ということからも、彼はかなりのお洒落好き。コーデのポイントは、うまい具合にこなれたアクセントになっているグレーのマフラー。ダークコーデに1点、こういった淡色モノトーンを差しこむだけで、全体が平坦にならずに立体感が出てくるという好例だ。あとは、襟を立てたり、パンツの裾をロールアップしてみたりと、細かいところでニュアンス出しに手を抜いてないのが、お洒落といわれる理由かも。これがあるとないとでは、着こなしに完成形が全く変わってくるからお手本にしたい!
Eddie Redmayne[エディ・レッドメイン]
腰丈のダッフル調ジャケットを着て、ボトムは濃紺デニム。首元でアクセントにしたマフラーやバックパックもネイビーでまとめて、ワントーンコーデに仕上げたエディ。なかでも、とにかくうまいのがマフラーの使い方。コートのボタンをしっかり閉めずに、インしたマフラーをがっつり見せることで、こなれた印象を強調。しかも、千鳥格子やチェックの柄が表情豊かに見えるように工夫しているのも計算済み!? こんなふうに、コートにはマフラーで簡単に変化が出せるから、是非やってみて!
Chris Hemsworth[クリス・ヘムズワース]
冬の定番アウターのひとつムートン。ワイルドさがありつつも、リッチな印象でまさに大人向き。ただ、都会で着るには、少々重苦しい印象になることもある。そんなムートンの着こなしにこそマフラーは相性がいい。しかも、クリスのように、風になびくようにタラリとさせるのが肝心。もしこれがグルグル巻きにしていたら暑苦しくて逆効果かも。インは、細めの黒パンツと黒ブーツでスッキリ着こなせば、マフラー効果も際立つってもの。
こちらのクリスは、ブラウンのテイラードジャケットにデニムの着こなし。落ち着いた色合いで余裕のある大人らしさを感じさせるコーデだ。テイラードジャケットにハット合わせだと、普通だとキメすぎた印象にもなりがちのところ、このラフに垂らしたマフラーのおかげで、キメすぎを回避。ほら、マフラーひとつで、こなれ感が増した印象に。あとは、クリスのようにジャケットと足元を茶にして、そのほかすべてをグレーで揃えるなど色数を抑えれば、大人らしさだってキープできる。
こちらは、さらに“きちんと感”のある上下揃いのスーツではあるが、クリスはインナーをTシャツにしてラフに着こなしている。こうしたTシャツ+ジャケットという定番の合わせはだと、どうしても物足らない印象になることもある。そんなときこそ役に立つのがやはりマフラー。ここでのマフラーは、クリスのように薄手のものを垂らせば野暮ったくなることなく上品さがアップ。ちなみに、ネックレスや重ねづけしたバングルなどのアクセ使いも“脱シンプル”に一役買っている。
最後は、チェスターコートにマフラーを合わせたクリス。こうした都会的なコートは、これだけで大人らしさを演出できる一方で、スタイリッシュゆえにのっぺり平坦な印象になってしまうなんてことも。そんなときも、もちろんマフラーをチラ見せするだけで印象を変えられるのは、ご覧のとおり。しかも、巻かずに垂らせばコートから覗く面積も広くなるので、ニュアンスが出て、コーデに深みが出てくるはず! 垂らすだけだから、ほらカンタン!
MARK RONSON[マーク・ロンソン]
ファーつきのダウンジャケットに、大判マフラーを無造作に巻いたスタイル。首元にボリューム感を出すテクを好むマークにとって、恐らくダウンについている細ファーでは足りなかったようで……、でもそれを上手に補ったのが大判マフラーってわけ。さらに、マフラーの片方をダウンの中に入れ、だらしがなく見えない配慮もお見事。モコモコを重ねてほどよくリッチな雰囲気に仕上げる、コレはいいお手本!
Alexander Skarsgard [アレキサンダー・スカルスガルド]
タイトな濃紺デニムの着こなしを得意としているのが、長身の俳優・アレキサンダー。ご覧のとおり、品のいいチェスターコートだって濃紺デニムなら大人っぽく見えてしっくりハマる。これが味ブルーデニムだと大人っぽく見えないし、かといって黒デニムではモードっぽく見えすぎる。カジュアルとドレスの間を繋ぐアイテムとして、いかに濃紺デニムが優秀かというのがわかるはずだ。裾を太めにロールアップしているのも、こなれ感をアップさせる巧みなテクニック。