【まとめ】ジュリア・ロバーツ出演映画13選!
『Safari Online』で配信してきたジュリア・ロバーツの出演作をまとめてご紹介!
『マグノリアの花たち』
製作年/1989年 原作戯曲・脚本/ロバート・ハーリング 監督/ハーバート・ロス 共演/サリー・フィールド、ドリー・パートン、シャーリー・マクレーン
オスカー候補にもなったブレイク前の名作!
オブ・ブロードウェイでも上演された人気戯曲を原作に、アメリカ南部に暮らす女性6人の物語が展開。しっかり者のマリン(サリー・フィールド)、偏屈な未亡人ウィザー(シャーリー・マクレーン)らが登場する中、ジュリア・ロバーツはマリンの娘であり、結婚を控えたシェルビーを演じている。
難病を抱えたシェルビーには、出産で命を落としかねないという切ない事情が。それでも妊娠し、出産を決意するシェルビーを大スターになる前のジュリアが魅力的に演じ、アカデミー賞助演女優賞候補に。ウェディングドレス姿が美しい結婚式のシーンなど名場面も多く、ここからジュリア・ロバーツの快進撃が始まる。
『プリティ・ウーマン』
製作年/1990年 監督/ゲイリー・マーシャル 脚本/J・F・ロートン 共演/リチャード・ギア、ローラ・サン・ジャコモ
世界的大スターになった超ヒット作!
『マイ・フェア・レディ』を90年代にアップデートしたシンデレラストーリーで、ジュリア・ロバーツが街のコールガール役に。ウォール街の大物実業家エドワード(リチャード・ギア)と出会ったコールガールのヴィヴィアンが、6日間限りの偽恋人関係を契約。次第に本気で惹かれ合うようになる中で、エレガントに変身していく。
今の世の中からすればセンシティブ過ぎる題材と展開であり、当時も疑問を投げかける声はあったが、圧倒的な“ジュリア・ロバーツ力”でヴィヴィアンをチャーミングに好演。アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされ、世界的大スターの地位を早くも不動のものにした。
『ペリカン文書』
製作年/1993年 監督/アラン・J・パクラ 出演/ジュリア・ロバーツ、デンゼル・ワシントン
学生の書いた仮説が政府を揺るがす!
ワシントンD.C.で最高裁判事を狙った重大事件が相次いで発生。その犯人をめぐって様々な憶測が飛び交う中、一人の法学生が打ち立てた仮説“ペリカン文書”が秘密裏に関係者の手にわたり、いつしかFBIや大統領周辺をも揺るがす存在となっていく———。サスペンス作家ジョン・グリシャムが手がけた原作を、『大統領の陰謀』などで知られるパクラ監督が映画化。ひたすら点と線とを繋いで真実を追い求める緊迫のサスペンスとして、とても骨太な作りを構築している。
その前半では、仮説の正しさゆえに暗殺者の標的となるジュリア・ロバーツの逃避行が描かれ、数百人、数千人規模のエキストラを駆使した各場面のスケール感に驚かされっぱなし。また彼女がデンゼル・ワシントン演じる敏腕記者に共闘を求めてからは、映画がより堅実でエネルギッシュなエンジンを吹かせはじめるのも大きな見どころだ。政治、環境、ジャーナリズムなど様々なテーマを絡ませ、140分間走り抜けた先にはきっと、すべての謎が解けた納得感と、心地よい疲れが待っているはず。
『マイケル・コリンズ』
製作年/1996年 監督・脚本/ニール・ジョーダン 出演/リーアム・ニーソン、エイダン・クイン、ジュリア・ロバーツ、アラン・リックマン、イアン・ハート
リーアム・ニーソンの渾身の演技に胸が震える!
長きにわたってイギリスの統治下に置かれ、真の自由を束縛され続けてきたアイルランド。そこからの独立を目指して民衆を力強く導いた立役者の一人がマイケル・コリンズだ。主演リーアム・ニーソンといえば『頼れるリーダー』『尊敬すべき師匠』という役柄を幾つも演じ続けてきたことでお馴染みだが、長身で屈強なカラダつき、迫真の演技力で繰り出されるカリスマ性は本作でも計り知れず、一つ一つの言動にも仲間や祖国への並々ならぬ愛情が溢れる。
激しい独立戦争の果て、コリンズは代表団の一人として参加したイギリスとの条約交渉で、たとえ目的達成には程遠くてもまずは戦争を終わらせ、成果と呼べる”確実な一歩”を手にすることを選択。しかしその結果、アイルランドが条約賛成派と反対派に引き裂かれて内戦状態へ突入してしまう様があまりに哀しい(この顛末はケン・ローチの傑作『麦の穂を揺らす風』にも詳しい)。アイルランドを代表する名匠ニール・ジョーダンの手堅い演出により、祖国の英雄の姿が力強く刻印された本作。ヴェネツィア国際映画祭では金獅子賞を受賞している。
『ベスト・フレンズ・ウェディング』
製作年/1997年 監督/P・J・ホーガン 脚本/ロナルド・バス 共演/ダーモット・マロニー、キャメロン・ディアス、ルパート・エヴェレット
複雑な大人の女ゴコロを表現!
元恋人同士で、現在は親友のジュリアン(ジュリア・ロバーツ)とジョージ(ダーモット・マロニー)。「28歳になっても独身だったら結婚しよう」と約束していた2人だが、ジョージが別の女性と結婚することに。知らせを聞いたジュリアンは彼の愛を取り戻し、結婚式を中止させようと作戦を練るが……。
失ったものの大きさに気づいた主人公が、失ったものを再び手に入れようと大奮闘。相変わらずチャーミングではあるものの、チャーミングなだけではない複雑な女心を公開当時29歳のジュリアがユーモアを交えつつ、繊細に表現している。親友の結婚相手がブレイク前のキャメロン・ディアスなのも見どころ。
『ノッティングヒルの恋人』
製作年/1999年 監督/ロジャー・ミッシェル 脚本/リチャード・カーティス 共演/ヒュー・グラント、ヒュー・ボネビル、エマ・チェンバーズ
ロマコメの名作として愛され続ける1本!
ロンドン西部のノッティングヒルにある小さな書店に、ハリウッド女優のアナ(ジュリア・ロバーツ)が訪れる。バツイチのサエない店主ウィリアム(ヒュー・グラント)は、その後の偶然の再会を経てアナと恋に落ちるが……。人気女優と本屋さんの“立場違いのロマンス”が展開。
人気絶頂のジュリアが現実でのスター性と巧みにリンクさせながら、大女優の恋をリアルに、夢いっぱいに演じている。当時、ロマコメの帝王として大活躍中だったヒュー・グラントとの相性も抜群。ジュリア・ロバーツ出演作としてはもちろん、ロマンティックコメディの名作としても、長く根強い人気を誇り続けている1作。
『エリン・ブロコビッチ』
製作年/2000年 監督/スティーヴン・ソダーバーグ 脚本/スザンナ・グラント 出演/ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー、アーロン・エッカート
貯金16ドルのドン底から這い上がる!
離婚歴2回、3人の子持ち、貯金残高16ドルのエリン・ブロコビッチ(ジュリア・ロバーツ)は、小さな弁護士事務所に押しかけ就職。不動産関係のファイル整理を任された彼女はある書類の不審点に気づき、独自で調査をはじめるが……。
大企業が引き起こした水質汚染を暴き、集団訴訟の末に和解金350億円を勝ち取った実話がベース。自身もギリギリの毎日を送りながら、正義のために立ち上がる主人公エリン・ブロコビッチを演じたジュリア・ロバーツがとにかくチャーミングで、アカデミー賞主演女優賞にも輝いた。些細なことでは折れず、めげず、持ち前の勘のよさと賢さを武器に戦うエリンが元気をくれる。
『ザ・メキシカン』
製作年/2001年 監督/ゴア・ヴァービンスキー 製作総指揮・脚本/J・H・ワイマン 出演/ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、ジェームズ・ガンドルフィーニ、J・K・シモンズ
伝説の銃を手にするのはいったい誰だ!?
はじまりは一本の奇想天外な脚本だった。これに心底惚れ込んだプロデューサーは知名度の低い俳優を起用して低予算で映画化するつもりだったのだが、どこからかブラピとロバーツが脚本の噂を聞きつけ「ぜひやりたい!」と名乗りを上げ、事態はトントン拍子で進み出すことに。かくも多くの映画人を虜にした本作は、”メキシカン”と呼ばれる曰く付きのアンティーク銃をめぐって争奪戦が繰り広げられるクライム・コメディ。ブラピはギャングの命令でこの銃を回収するためにメキシコへ飛び、恋人役のロバーツは全く別行動でラスベガスへと車を走らせる中、この銃をめぐる二重三重の陰謀に巻き込まれてしまう。
人気絶頂期の二人の共演ゆえ、彼らのやりとりも大きな見どころなのだが、それ以上に、殺し屋役のジェームズ・ガンドルフィーニが添える絶妙な存在感が素晴らしい。ロバーツと行動を共にする中で愛の指南役となり、守護天使にもなって彼女を守るその姿。ラストで思いがけない名優が登場するなど、隠し球をいろいろ秘めた快作である。
『オーシャンズ11』
製作年/2002年 監督/スティーヴン・ソダーバーグ 出演/ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ、ブラッド・ピット、マット・デイモン
人柄や“らしさ”が発揮されたS級作品!
詐欺師や泥棒などそれぞれ犯罪のスペシャリスト11人がダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)のもとに集結し、ラスベガスのカジノから大金を盗み出すという軽妙なクライムドラマ。クルーニーをはじめ、ブラッド・ピット、マット・デイモン、アンディ・ガルシア、ジュリア・ロバーツ、ドン・チードル、ケイシー・アフレックなどなど、超豪華オールスターキャストなので彼らがスクリーンの中で一堂に会しているのを観るだけで眼福!
銃を使わずに切り抜けるあっと驚く計画や、スピーディかつスタイリッシュな展開で、これぞザ・ハリウッドなエンターテインメント。観終わった後も爽快感バッチリ。兄貴的存在のクルーニーを中心にプライベートでも親しくなったキャストたちの息の合ったやり取りも見どころ。彼ら自身が楽しそうに演じているのが実に印象的だ。
クルーニーは続編の『オーシャンズ12』『オーシャンズ13』では製作総指揮を担当。『12』ではキャサリン・ゼタ・ジョーンズやヴァンサン・カッセル、『13』ではアル・パチーノなど、新たなスターが加入、オーシャンの仲間たちも全員勢揃いしたのはクルーニーの人望と人脈のおかげか。
『クローサー』
製作年/2004年 製作・監督/マイク・ニコルズ 出演/ナタリー・ポートマン、ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、クライヴ・オーウェン
豪華出演陣が話題に!
小説家志望のダン(ジュード・ロウ)、ストリッパーのアリス(ナタリー・ポートマン)、写真家のアンナ(ジュリア・ロバーツ)、皮膚科医のラリー(クライヴ・オーウェン)が複雑な恋愛模様を展開。心と心、肉体と肉体の出会い、別れが描かれていく。
パトリック・マーバーの戯曲を『卒業』の名匠マイク・ニコルズが映画化した作品で、品行方正なイメージのナタリーがストリッパーを演じたことも話題に。過度なヌードシーンは本編からカットされたというが、それでも思わせぶりな誘惑のパフォーマンスを披露し、赤裸々な言葉を口にするアリスからは、20代になった“第2期ナタリー・ポートマン”のはじまりが感じられる。出演者の中でも特に高く評価され、アカデミー賞助演女優賞候補となった。
『食べて、祈って、恋をして』
製作年/2010年 監督/ライアン・マーフィ 出演/ジュリア・ロバーツ、ハビエル・バルデム
主人公とともに心のモヤモヤを浄化して!
人は人生に迷うと自分探しの旅に出たくなるのだと思う。“ここじゃない何処かへ”。というわけでリズ(ジュリア・ロバーツ)は離婚して、1年間のモラトリアムをもうけて世界を旅することに。まずイタリアで美味しいイタリアンとワインに舌鼓みを打ち、陽気で情熱的なイタリア人に囲まれ日常を謳歌。次はヨガの導師を訪ねてインドへ行ってチャクラを開くべく祈り続けるも煩悩は消えないと悟り、最後は以前、リズに“予言”を与えてくれたバリの薬師のもとを再訪する。
食、癒し、恋。旅の醍醐味と、イタリア、インド、バリというそれぞれ雰囲気が全く異なる“異国情緒”を約2時間20分ちょっとの間にたっぷり味わえるのが本作。各地でリズは何を見つけ、どう変化するのか。旅によって心のモヤモヤが浄化され、いい表情になっていくリズに注目。世界には不思議な縁で結ばれている、まだ出会っていない人がいるのかもしれない。そんなことを思わせてくれる旅映画だ。
『ワンダー 君は太陽』
製作年/2017年 原作/R・J・パラシオ 監督・脚本/スティーヴン・チョボウスキー 共演/オーウェン・ウィルソン、ジェイコブ・トレンブレイ、マンティ・パティンキン
円熟味を増したナチュラルな演技に魅了される!
R・J・パラシオのベストセラー小説を、『ウォールフラワー』のスティーブン・チョボスキー監督が映画化。生まれつきの疾患で顔が変形している少年オギー(ジェイコブ・トレンブレイ)が、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。容姿のせいで同級生から好奇の目を向けられ、敬遠されもするオギーだったが、やがて彼の学園生活に少しずつ変化が起き……。
ジュリア・ロバーツはオギーの母親であり、息子を案じるイザベル役で登場。夫役オーウェン・ウィルソンと共に、気丈に振る舞いながらも悩みもがく女性をナチュラルに演じている。公開当時50歳、素敵に“お母さんしている”ジュリアもすごくいい。
『終わらない週末』
製作年/2023年 原作/ルマーン・アラム 製作・監督・脚本/サム・エスメイル 出演/ジュリア・ロバーツ、イーサン・ホーク、マハーシャラ・アリ、ケヴィン・ベーコン
先が読めないサスペンス!
同名の小説を映画化した本作。原作は2020年秋に発刊され、世界全体を脅かしていたコロナ禍とのシンクロも話題になった。ニューヨークのブルックリンに暮らす4人家族が、週末のバカンスということで郊外の海沿いの町へ向かう。レンタルしたのは豪華な一軒家。ところがその夜、家のオーナーだという親子が現れ、中へ入れてほしいと懇願してくる。いったい何が起こったのか? そもそも彼らは本当にこの家の所有者なのか? こんな基本設定だけでも、どこかゾクゾクする予感が漂う本作。
一家の夫婦を演じるのは、ジュリア・ロバーツとイーサン・ホーク。突然現れた親子の父親を『グリーンブック』などでオスカー2度受賞のマハーシャラ・アリ。知名度&実力ともトップクラスの彼らなので、そのやりとりを観ているだけでテンションが上がる。
●こちらの記事もオススメ!
【ネタバレあり】衝撃の結末に驚愕する! どんでん返し映画5選!