【映画まとめ】モーガン・フリーマン出演映画6選!
『Safari Online』で配信してきたモーガン・フリーマンの出演作をまとめてご紹介!
『ショーシャンクの空に』
製作年/1994年 監督/フランク・ダラボン 出演/ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン
知恵をフル回転させろ!
無実の罪で終身刑を言い渡された堅物の元銀行員アンディが刑務所の中で最後まで希望を捨てずに生き抜くヒューマンストーリー。冤罪を主張しても誰にも聞いてもらえず、所長や刑務官は利己的で残虐、暴力的な服役囚には常に狙われ……。絶望の中でもアンディは持ち前の人柄の良さで味方を増やし、鉱物収集という趣味を見つけて楽しみ、そして何より自身の知恵をフル回転して居場所と地位を獲得していく。
ヒューマンドラマであり脱獄ものとしても秀逸な本作。あっと驚く脱獄の方法、所長や刑務官への痛快すぎる“復讐”。約20年もの長い間、決行のその時までアンディは希望と尊厳、そして知識を武器にひとり静かに戦っていたのだ。特にアンディが『フィガロの結婚』を流すくだりは、彼の人間性――ひいては人間にとって根源的に大切な感情や意思が描かれる名シーン。普段は柔和でおとなしいアンディの清々しくも不敵な表情も必見だ。ちなみに、その数年後に製作される『ミスト』は同じスティーブン・キング原作、フランク・ダラボン監督と思えぬ、正反対の絶望に満ちた作品なのも面白い。
『セブン』
製作年/1995年 監督/デビッド・フィンチャー 出演/ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン
雨の中での追走劇にハラハラ!
退職を間近に控えたベテラン刑事のサマセット(モーガン・フリーマン)と、血気盛んな若手刑事のミルズ(ブラッド・ピット)。ある奇怪な殺人事件を担当することになった2人は、やがてそれがキリスト教の“7つの大罪”をモチーフにした連続殺人であることに気づく…。
鬼才デヴィッド・フィンチャーの名を一躍知らしめたサスペンススリラー。舞台は雨の降り続く大都市で、作品には陰鬱な空気が充満。刑事2人を悩ませる猟奇的連続殺人事件のダークな雰囲気と相まって、いまや『セブン』=雨の印象を思い浮かべる人も。しかも、ある展開を境に雨は止み、事件にも晴れ間が覗いたかと思いきや…その先に待ち受けるのは衝撃のラストシーン! いけずなフィンチャー雨演出も冴えわたる傑作。
『ミリオンダラー・ベイビー』
製作年/2004年 監督・出演/クリント・イーストウッド 出演/ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン
名優たちの豊潤なるアンサンブルに涙がこみ上げる
アカデミー賞4冠(作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞)に輝く傑作ヒューマン・ドラマ。ボクシングでのし上がることを夢見るマギーは、自分を鍛えてほしいと老トレーナーのフランキーに懇願する。何度断ってもあきらめないその執念と情熱に彼はやがて折れ、二人は厳しいトレーニングを開始。すると、彼女は一試合ごとにメキメキと頭角をあらわにし、大注目の選手へと成長していくのだがーーー。
数々の名作で歴史に残る”対決”を生み出してきたイーストウッドだけに、本作のリング上におけるファイトシーンの醸成はさすがの凄みが漂う。が、我々が涙を堪えきれなくなるのは、舞台を病室へと変える後半からではないだろうか。リングを降りても命の闘いは続く。父娘にも似た絆を育む二人。静かに、それでいて実に力強く交錯する互いの感情。そっと見守るモーガン・フリーマンの姿。もはや言葉は要らない。まるで映画の神様が宿ったかのような豊潤な香りと味わいをじっくりと味わいたい。
『インビクタス』
製作年/2009年 製作・監督/クリント・イーストウッド 出演/モーガン・フリーマン、マット・デイモン、トニー・キゴロギ
弱体チームの快進撃に胸が高鳴る!
1994年、南アフリカ初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)は、アパルトヘイトによる人種差別や経済格差をなくし、国をひとつにまとめようと尽力する。そんな中、南アフリカでラグビーのワールドカップが開催されることに。白人が愛好するスポーツとして知られ、黒人からはアパルトヘイトの象徴として忌み嫌われていたラグビーだったが、マンデラは自国チームの勝利に国の希望、愛と平和の願いを託すことに…。
マンデラ大統領就任当時の実話を、名匠クリント・イーストウッドが映画化。アパルトヘイトへの批判から国際試合を追放され、弱体化していた南アフリカ代表チームが、予想外の快進撃を見せるワールドカップの展開には実話ならではの高揚感が。スポーツにおける“折れない心”と国を治める者の“曲げない信念”がリンクしているのもいい。
『グランド・イリュージョン』
製作年/2013年 監督/ルイ・リテリエ 出演/ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン、モーガン・フリーマン
あなたはこのトリックを見破れるか!?
謎の人物によって引き合わせられた腕利きのマジシャン4人。やがて「フォー・ホースメン」としてラスベガスで巨大なマジックショーを開催した彼らは、パリの銀行から多額の現金を忽然と消し去り、大反響を呼び起こす。次なるショーで彼らは保険会社のオーナー、トレスラーの口座から多額の金を災害被災者たちへと分配。FBI捜査官のディランは血眼になって彼らの狙いやトリックを解明しようとするが、ことごとく裏をかかれてしまう。トリック破り動画で人気を博すタデウスも動き出す中、やがてホースメン最大のショーの幕が上がり……。
【ここからネタバレ】
一連のショーにはすべて繋がりがあった。核にあるのは、かつてマジック中に命を落とした奇術師、ライオネル・シュライク。彼の遺族に補償料を支払わなかったパリの銀行とトレスラーの保険会社、その他、不良品を提供した金庫会社も復讐の標的だった。さらに最後のショーで奪われた現金は、トリック破りでシュライクを没落させたタデウスのクルマから見つかり……。実は、ホースメンを追っていたFBI捜査官ディランこそすべての首謀者で、奇術師シュライクの息子なのだった。
『エンド・オブ・ステイツ』
製作年/2019年 監督/リック・ローマン・ウォー 出演/ジェラルド・バトラー、モーガン・フリーマン、ジェイダ・ピンケット=スミス、ニック・ノルティ
マイク・バニングが大統領暗殺の容疑者に!
『エンド・オブ・ホワイトハウス』、『エンド・オブ・キグダム』に続く、シリーズ第3作。タイトルから“ステイツ”が崩壊の危機を迎えることがわかる。では“ステイツ”とは何なのか? そう、それはユナイテッド・ステイツ。つまりアメリカを指している。アメリカ大統領の命が狙われ、そこから前代未聞の事件へと発展していく。3作めの最大のポイントは、主人公であるシークレット・サービスのマイク・バニングが大統領暗殺の容疑者とされる展開。休暇中、湖で釣りを楽しむ大統領を、上空から無数のドローンが攻撃する。大統領は重体。生き残ったのがマイクだけ。そして彼が犯人だという証拠が“裏工作”されていた……。FBIからの追跡、陰謀を仕組んだ敵との闘いと、全体的にはオーソドックスな構成。けれども、そのテンポのよさと、要所の緊迫感あふれた演出で、アクション映画としての安定感はバッチリ! ラストまで飽きずに楽しめることは保証しよう。
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