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CULTURE カルチャー

2023.12.22


【映画まとめ】クリスマスがきっかけとなり騒動が起こる映画12選!

『Safari Online』で配信してきた映画の中からクリスマスをテーマにした作品をまとめてご紹介!

聖夜はおだやかに過ごせない!?
危険なクリスマス映画5選!

『暗闇にベルが鳴る』
製作年/1974年 製作・監督/ボブ・クラーク 出演/オリビア・ハッセー、キア・デュリア

イタズラ電話にも丁寧に対応を!?
頻繁ないたずら電話に悩まされる女子大生の学生寮も、クリスマスはパーティで盛り上がる。その夜もいたずら電話はかかってくるが、勝気な女子が言い負かし、電話の主は“殺してやる”と言い残して切った。恐ろしいことに、その言葉は、事実だった! 次々と転がる寮生の死体。さらにかかってくる不気味な電話。犯人は何者か? 恋人の子を妊娠してしまったことに思い悩む女生徒ジェスは生き残ることができるのか!?

クリスマスを題材にした恐怖映画は多いが、本作は惨殺場面をフィーチャーした”スラッシャー・ホラー”の祖と言われる傑作。陰影を活かした映像に加え、聴覚を刺激する殺人鬼の電話越しの声も強烈。人間不信に陥りそうな、クライマックスの展開も忘れ難い。ときの人気女優オリビア・ハッセーの熱演も見どころ。ちなみに本作は2006年に『ファイナルデッドコール 暗闇にベルが鳴る』、2019年に『ブラッククリスマス』のタイトルで2度リメイクされている。見比べるのも一興だ。 

 
 

 

聖夜はおだやかに過ごせない!?
危険なクリスマス映画5選!

『グレムリン』
製作年/1984年 製作総指揮/スティーヴン・スピルバーグ 監督/ジョー・ダンテ 脚本/クリス・コロンバス 出演/ザック・ギャリガン

クリスマスでも約束は守るべし!
骨董店を訪れた男が、息子へのクリスマスプレゼントとして購入した、不思議な生き物。モグワイと呼ばれる、この生物を育てるには、“光に当ててはいけない”“濡らしてはいけない”“真夜中に食べ物を与えてはいけない”という3つの約束を守らねばならない。モグワイにギズモと名付けて育てようとする息子ビリーだったが、不幸な偶然によって3つのルールが次々と破られる。これにより、ギズモは狂暴な“グレムリン”へと変身・分裂し、街をパニックに陥れる!

スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めたスリリングかつコミカルなファンタジー。モグワイは目がクリッとした小動物のような生命体で、人懐っこく、ペットにはうってつけ。しかし、グレムリンに変身すると愛らしさを失うばかりか、噛みつき魔と化し、人間に襲いかかる。こうなると人間もクリスマ気分ではいられないし、飼い主ビリーは慌てるばかり。得体のしれない生物を飼ってはいけない、約束は守るべし……などの教訓を含んだ快作! 

 
 

 

聖夜はおだやかに過ごせない!?
危険なクリスマス映画5選!

『ダイ・ハード』
製作年/1988年 監督/ジョン・マクティアナン 出演/ブルース・ウィリス、アラン・リックマン

クリスマス・パーティでも気を緩めずに!
舞台はLA、日系企業の高層ビル。クリスマス・パーティで賑わうオフィスを、テロリストを自称する武装集団が占拠し、社員たちを人質にとった。ここで働く妻を訪ねていたNY市警の刑事ジョン・マクレーンは、図らずも単身、一味に立ち向かうことになる。

言わずと知れたアクション映画の大ヒット作。ジョン・マクレーンは“世界一、運の悪いヤツ”というキャラクターとして有名だが、見れば納得のツキのなさ。休暇で妻を訪ねてきただけなのにテロに遭遇。重武装の敵と戦おうとしても、武器に乏しい。たまたま裸足になっていたので、戦闘時に散らばったガラスの破片は不利。高所は苦手なのに、屋上からダイブするハメになる。ともかく、悪夢のような出来事が次々と降りかかり、”なんで俺が…“というボヤキをこぼす。

それでも使命感と生存本能に支えられ、死線を何度も乗り越えるのがマクレーンのスゴいところ。“ダイ・ハード”とは“簡単には死なない”という意味だが、この男、まさに不死身である。 

 
 

 
聖夜はおだやかに過ごせない!?
危険なクリスマス映画5選!

『バットマン リターンズ』
製作年/1992年 監督/ティム・バートン 出演/マイケル・キートン、ミシェル・ファイファー、ダニー・デヴィート

クリスマスはステイホームを!?
クリスマスで賑わうゴッサムシティに、親に捨てられたことで悪に染まってしまった怪人ペンギンが出現し、野望を胸に政界へ。同じころ、原発を推進する実業家の秘書をしていたセリーナは、雇い主の陰謀を知ってしまったために、ビルから突き落とされる。九死に一生を得た彼女はキャットウーマンとなり、雇い主への復讐を誓った。ゴッサムの悪に立ち向かうヒーロー、バットマンは、陰謀に染まりつつあるクリスマスの街を、どうやって守るのか!?

異才ティム・バートン版の『バットマン』シリーズ第2作。クリスマスの街はイルミネーションに彩られて華やかだが、裏側では悪事が進行しており、決して見た目ほど綺麗ではない。悪辣な市長選、事業独占から殺人、誘拐、テロまで、ゴッサムシティはそりゃあもう大騒ぎ。何も知らない市民をも巻き込むのだから、危険がいっぱいだ。ステイホームで安全・安心なクリスマスを! 

  

 


『スモーク』
製作年/1995年 監督/ウェイン・ワン 脚本/ポール・オースター 出演/ハーベイ・カイテル、ウィリアム・ハート、ストッカード・チャニング

さまざまな人生の物語に心が震える!
舞台は1990年、NY、ブルックリンの下町。独身男オーギーが経営するタバコ屋には、さまざまな人がやってくる。作家のポールもそのひとり。数年前、強盗事件に巻き込まれた妊娠中の妻が亡くなって以来、彼は執筆を進められなくなっていた。そんなある日、黒人の家出少年と知り合ったポールは、その面倒を見ることになり、オーギーに頼み、彼の店で働かせることに。一方、オーギーは昔の恋人と再会したことで、過去と向き合う……。

現代アメリカを代表する作家のひとり、ポール・オースターの短編小説を、彼自身の脚色によって映画化した群像劇。愛する者を求め、失い、笑い、泣いて、なお続く、さまざまな人生の物語は、生活感あふれるダウンタウンの風景に溶け込み、リアルな肌触りをあたえる。悲喜劇が収束した果ての、ラストのクリスマス・ストーリーは、トム・ウェイツの名曲の効果も手伝い、感情を揺さぶらずにおかない。姉妹編『ブルー・イン・ザ・フェイス』とともに、必見! 

 
 

 
聖夜はおだやかに過ごせない!?
危険なクリスマス映画5選!

『ジングル・オール・ザ・ウェイ』
製作年/1996年 製作/クリス・コロンバス 監督/ブライアン・レヴァント 出演/アーノルド・シュワルツェネッガー

プレゼントの用意はお早めに!
仕事に追われ、8歳の息子との約束を破ってばかりの男ハワードはクリスマス・イブの日、名誉挽回とばかりに、息子がほしがっている人気キャラクター、ターボマンのアクションフィギュアを手に入れようとする。ところが、このフィギュアは超人気商品で、どのおもちゃ屋でも売り切れ。同じように、プレゼント用にフィギュアを探している男と競りながら、ハワードはターボマンを探し求めたあげく、警察を巻き込んで大騒動を起こしてしまい……。

アーノルド・シュワルツェネッガーがダメなパパにふんして、ユーモアたっぷりの妙演をみせるファミリーコメディ。そもそも主人公ハワードはイブの2週間前に、妻にターボマンのフィギュアを買っておくよう言われていたが、コロっと忘れてしまい、当日に悪戦苦闘するハメになる。おもちゃ屋では似た立場の父親たちと醜い争奪戦を演じ、バッタ物をつかませられたりすることも。プレゼントは早めに用意しておくのが吉!? 

 
 




『エネミー・オブ・アメリカ』
製作年/1999年 監督/トニー・スコット 出演/ウィル・スミス、ジーン・ハックマン

知らぬうちに極秘ファイルを持っていた!
妻へのクリスマスの贈り物を何にしようか悩んでいた弁護士のディーン(ウィル・スミス)は、ふとした思いつきでランジェリー・ショップへ立ち寄る。ここで気づかぬうちに、とある男から極秘ファイルを託されたことで状況は一変し、NSA(国家安全保障局)から地獄の果てまで追われる身に———。スピーディーなサスペンス演出で知られる名匠トニー・スコットが手がけているだけあり、NSAが盗聴、ハッキング、衛星監視システムを駆使して主人公を極限まで追い詰めていく超絶カメラワークは、いま見ても20年以上前の映画とは思えないほど臨場感がとてつもない。

一方、崖っぷちのスミスが謎の男ブリル(ジーン・ハックマン)に助けを求めてからは、映画が突如として”バディ・ムービー”へと転調を遂げ、相手の裏をかいた反撃に胸が高鳴りっぱなし。名優ハックマンは、かつて『カンバセーション…盗聴…』(74)でもこれと似た役柄を演じており、まるで二作が繋がっているかのような印象を味わえるのも映画好きにはたまらないポイントだ。 

 
 

 大人の恋愛映画5選!

『ラブ・アクチュアリー』
製作年/2003年 監督・脚本/リチャード・カーティス 出演/ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン、コリン・ファース、ローラ・リニー、キーラ・ナイトレイ 

大人の恋愛模様に共感!?
クリスマスのイギリスで交錯する様々な人間模様を描き、いまや名作として愛される本作には大人の恋愛に悩みもがく人がたくさん。

官邸の若手スタッフに恋心を抱くも、立場上気持ちを伝えることすらできない首相。自分の親友と結婚したばかりの新妻に密かな想いを寄せる男。恋人が自分の弟と浮気していたショックから一転、言葉の通じない家政婦と距離を徐々に縮めていく小説家。部下の美女に言い寄られてよろめく会社経営者の男と、長年連れ添った夫の動向に傷つく妻。家族の健康事情から、自らの恋愛に踏み出せない女性。

立場もシチュエーションも異なるそれぞれの物語は、ハッピーな結末を迎えるものもあれば、ビターな余韻を残すものも。しかしながら、どれも応援したくなる恋模様ばかり。 

 
 

 
美しくてたくましい! サンドラ・ブロック映画5選!

『クラッシュ』
製作年/2005年 原案・製作・監督・脚本/ポール・ハギス 共演/ドン・チードル、マット・ディロン、ジェニファー・エスポジート

演技力を存分に発揮!
基本的に明るい作品が多く、観た後に前向きになれるのが、サンドラ・ブロックの映画だが、その分、彼女が超シリアスな演技をみせると意外性で印象に残る。『クラッシュ』はそんな一作だ。クリスマスシーズンのロサンゼルスを舞台に、ある交通事故を発端に、さまざまな人種の人々の運命が連鎖していくドラマ。2004年度のアカデミー賞で、当初の予想を覆して作品賞を受賞した。

黒人刑事と同僚のヒスパニックの恋人、リッチな黒人夫婦、差別主義者の白人警官、家族のために銃を買うペルシャ人の店主……と、出てくる人物は、それぞれ心に不満がくすぶり、いつ爆発してもおかしくない。そんな彼らが事故や犯罪、人種差別によって衝撃の決断を下す瞬間が切実で生々しい。サンドラが演じるのは、検事の妻。黒人の強盗2人組にクルマを襲われたことから、それまで眠っていた差別意識、白人優位主義があらわになっていく。ふだんから、やや神経過敏で、満たされない孤独感を抱えているという複雑なキャラクターで、サンドラの演技力が満点に発揮。終盤は心を激しく揺さぶる名シーンも用意される。 

 
 

 



『テッド』
製作年/2012年 製作・監督/セス・マクファーレン 出演/マーク・ウォールバーグ、ミラ・クニス

かわいいテディベアの"やさぐれ具合"が面白い!
孤独な少年ジョンは、クリスマスにプレゼントされたテディベアと友達になれるよう星に願う。すると、テディベアには命が宿り、唯一無二の親友・テッドとしてジョンと人生を共にすることに。27年後、ジョンは35歳になり、テッドの中身もすっかりオッサンになっていた…。外見はモフモフのかわいいクマちゃん、中身はお下品で酒と女とマリファナを愛するテッドの強烈な存在感に笑わされる快作。

同じく自堕落で、30代のくせに大人になりきれないジョン(マーク・ウォールバーグ)とのウダウダしたやり取りが、残念過ぎて楽しい。そんなテッドとジョンが友情の危機に瀕し、取っ組み合いの喧嘩を繰り広げるくだりは、コメディ映画史上に残る名珍場面。アクション映画も顔負けの本気バトル(けれど傍目にはほっこり)に心の汗と涙を流すクマと中年が、たっぷりの笑いを提供しながら、友情の大切さを教えてくれる。 

 
 

 

『グリンチ』
製作年/2018年 原作/ドクター・スース 監督/スコット・モシャー、ヤーロウ・チェイニー 声の出演/ベネディクト・カンバーバッチ、ラシダ・ジョーンズ、キーナン・トンプソン 

クリスマスを盛り上げる1作!
“フーの村”を見下ろす山の上の洞窟で、1人で暮らすグリンチ。全身、グリーンの毛に包まれた彼は、とにかく性格に問題あり。他人の幸せが気に入らず、毎朝のコーヒーの味にも細かくこだわる。要するに面倒くさいヤツなのである。クリスマスが迫り、フーの村の住民はやけに楽しそう。そんな光景にイラつくグリンチは、あるアイデアを思いつく。それは「クリスマスを盗んでしまう」という突飛なものだった。

この『グリンチ』、2000年に実写化もされている。ジム・キャリーの特殊メイクが話題を呼び、アカデミー賞でもメイクアップ賞を受賞したのだが、作品自体の評価はイマひとつだった。やはり実写にするとグリンチはかなり奇怪で、ジム・キャリーのテンションも異様。“引いて”しまった人も多かったのだ。その点、今回のアニメ化はグリンチの奇怪さに、モフモフ感が加味され、ビジュアル的には大成功。グリンチの愛犬マックスもとにかくかわいくて、イルミネーション作品らしく“キャラ立ち”は満点だ。基本はカラフルな映像とハチャメチャなノリで楽しませる一作。グリンチが一晩で村からクリスマスをなくす方法は痛快そのものだし、サンタを待つ村の少女のエピソードは微笑ましくて、心をホッコリさせる。間違いなく断言できるのは、クリスマス気分を盛り上げるのに、この年末、最高の映画だということ! 

  

 


『ジュマンジ/ネクスト・レベル』
製作年/2019年 製作・出演/ドウェイン・ジョンソン 製作・監督/ジェイク・カスダン 出演/ジャック・ブラック、ケビン・ハート、カレン・ギラン 

無理ゲーが再びスタート!
大学のあるNYからクリスマスで実家に帰ってきたスペンサー。あの冒険が忘れられず、再び“ジュマンジ”の中に入ってしまう。彼の行方を探す仲間たちも、その後を追うことに。今回は、スペンサーの祖父と、その友人も同行。つまり、ジイちゃんコンビが、まるで違う風貌のゲームキャラに変身してしまうという、ギャップで大笑いさせるのだ。そんなツカミのうまさで、観ているこちらも一気に“ジュマンジ”ワールドに没入してしまう、というわけ。

足腰も弱りきっている祖父が、いきなり筋骨隆々のドウェイン・ジョンソンの肉体を持っちゃったものだから、やりたい放題! ほかの仲間たちも現実世界とゲーム内キャラの組み合わせが前作と変わるので、新たな笑いが生まれる。アクション場面の豪快さはストレートに興奮できる。ダチョウやマンドリルという獰猛なアニマル軍団とのバトルは、ゲーム世界ならではの無茶苦茶なスペクタクルへと発展。さらに、彼らが挑むステージは前作のジャングルに加えて、砂漠と氷山が新たに登場。難易度もクリア不能? なほどハイレベルになっている。
 

  

 

 
photo by AFLO
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