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CULTURE カルチャー

2023.10.18

AIと人類はやはり対立する宿命なのか?
映画『ザ・クリエイター/創造者』で描くリアルすぎる近未来!



『GODZILLA ゴジラ』(2014年)、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年)を手掛けた俊英ギャレス・エドワーズ監督による最新SFアクション『ザ・クリエイター/創造者』が10月20日に公開となる。

本作は、人工知能=AIが突然人類に反旗を翻し、ロサンゼルスを核攻撃。人類とAIによる熾烈な戦争が10年にわたって続いているという近未来が舞台。

AIを題材とした映画はこれまでにも数多く製作されている。その代表作といえばジェームズ・キャメロン監督の『ターミネーター』(1984年)。AIのスカイネットが自らを破壊しようとする人類を殲滅しようとする。人類とAIの対立という点では同じだが、約40年前に作られた作品よりは『ザ・クリエイター/創造者』の方がよりリアリティのある設定となっている。 

 
 

 

『チャッピー』(2015年)

ちなみにそれ以外にも、AIと恋をする『her/世界でひとつの彼女』(2013年)や人工知能の研究者がAIと一体化するトランセンデンス(2014年)、人工知能を搭載したロボットを育てる『チャッピー』(2015年)といったものも。これを機会に見比べてみるのも一興だろう。

詳しくはこちらへ【よりぬき】A.I.の未来がわかるSF映画5選!

チャットGPTに出現により、いっそう身近な存在となったAI。確かに様々なことが便利になって助かるけれど、その進化は本当に人類のためになるの?という警鐘を本作では鳴らしている。とはいえ、これはテレビの報道番組ではなく、あくまでもSF映画。娯楽作品のひとつとして楽しむことをオススメしたい。
 

 


その点から言うと、注目してほしいのはVFX映像と日本が舞台となっているところ。前者は、まず渡辺謙演じるハルンら人型AIロボットたちのリアルな描写に驚かされる。ロボットいうと動きがカクカクしていたり、逆に妙に俊敏な動きをする印象が強いが本作ではそれを感じないはず。というのも、役者はモーション・ピクチャー・スーツを着たりせず、普通に演技をし、クランクアップ後のポストプロダクションでロボット部分のデザインを行ったそう。そのため役者は、自分たちがAIロボットであると意識せずに、自然な演技ができたという。

後者では、渋谷や秋葉原を思わせる街並みが登場(実際に東京でも撮影を実施)。看板などに不思議な日本語が書かれているなど、ありがちな描写も楽しめる。これはギャレス監督が20年以上前に『子連れ狼』を観て、このような映画を作りたいと思ったのが製作の発端で、日本の映画がインスピレーションのもとなっているから。劇中に登場する車両やロボットに日本のデザインが取り込まれているのだそう。ギャレス監督曰く「この作品は(日本への)ラブレターのようなもの。日本から色々なものを盗みながら作ったので、何かお返ししないといけないと思った」。

物語は、元特殊部隊員のジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)が、人類を滅ぼす兵器を生み出した創造者=クリエイターの暗殺を命じられ、現地に潜入。しかし、そこにいたのは、超進化型AIを搭載した半分機械の愛らしい少女(アルフィーマデリン・ユナ・ヴォイルズ)だった。ジョシュアはその状況に戸惑うが、やがて“ある理由”により彼女を守ることを決意する、という内容。

世界観を作り上げるうえで、『バラカ』、『ブレードランナー』、『AKIRA』、『地獄の黙示録』、『レインマン』、『殺し屋たちの挽歌』、『E.T.』、『ペーパー・ムーン』からインスピレーションを受けたそう。劇中では、それらに雰囲気が似たシーンも出てくるので、そちらも楽しみにしてほしい。

『ザ・クリエイター/創造者』10月20日公開
原案・製作・監督・脚本/ギャレス・エドワーズ 出演/ジョン・デヴィッド・ワシントン、渡辺謙、ジェンマ・チャン、アリソン・ジャネイ、マデリン・ユナ・ヴォイルズ 配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン
2023年/アメリカ/上映時間133分 

 
 

 


 

 

 
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