Safari Online

SEARCH

CULTURE カルチャー

2023.05.07

ツメアト映画~エポックメイキングとなった名作たち~Vol.17
『ゴッドファーザー』三部作が映画界に残したものとは?【後編】

 

 
ゴッドファーザーPARTⅢ
『ゴッドファーザーPARTⅢ』

まさしく『ゴッドファーザー』の登場は、ギャング映画のスタイルを一変させた。ステレオタイプなキャラクターではなく、普遍的で生々しい人間模様を展開したうえ、マフィア内部のパワーゲームなど組織の構造をリアルに描出したのだ。
 

 
しかも『ゴッドファーザー』の衝撃を受け、真っ先に優れたフォロワー作品を送り出したのは、実は日本の映画界である。当時東映の社長だった岡田茂(1924年生~2011年没)は『ゴッドファーザー』からヒントを得て、また同時期のイタリア映画『バラキ』(1972年/監督:テレンス・ヤング)の後をすぐ追うように、1973年1月に深作欣二監督の『仁義なき戦い』を公開。

かつての任侠路線とは異なるリアリティ重視のヤクザ映画=“実録路線”をスタートさせた。さらに『ゴッドファーザー』や『仁義なき戦い』とはまた異なる現代的なスタイルを目指したのが、北野武監督の『アウトレイジ』(2010年)である――といった具合に、『ゴッドファーザー』を起点とする作品の系譜や体系は広く長く続いていく。
 

 
ゴッドファーザーPARTⅢ
『ゴッドファーザーPARTⅢ』(撮影中)

もちろんアメリカ映画の『スカーフェイス』(1983年/監督:ブライアン・デ・パルマ)や『グッドフェローズ』(1990年/監督:マーティン・スコセッシ)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984年/監督:セルジオ・レオーネ)、イタリア映画の『ゴモラ』(2008年/監督:マッテオ・ガローネ)などなど、世界各国のすべての後続ギャング映画には、『ゴッドファーザー』の消えないツメアトがタトゥーより深く刻みつけられていると言っても過言ではない。
 

 
ゴッドファーザーPARTⅢ
『ゴッドファーザーPARTⅢ』

ちなみにこの栄光に包まれた第1作&第2作のあと、なんと1990年になって、シリーズ完結編と銘打たれた『ゴッドファーザーPARTⅢ』が発表された。製作は監督のコッポラ自身が手掛け、原作者マリオ・プーゾも共同脚本を務めたほか、出資にも協力。あの険悪な仲であった撮影監督ゴードン・ウィリスも参加している。
 

 
ゴッドファーザーPARTⅢ
『ゴッドファーザーPARTⅢ』

描かれるのは1979年、アル・パチーノ扮するマイケル・コルレオーネの最晩年の物語。そしてマイケルの長女メアリー・コルレオーネ役として、のちに『ヴァージン・スーサイズ』(1999年)や『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年)などの監督として名を馳せるコッポラ・ファミリーの才媛、撮影当時18歳のソフィア・コッポラが出演している。
 

 
しかしその頃は「親の七光り」と世間から揶揄され、第11回ゴールデンラズベリー賞(通称ラジー賞。逆アカデミー賞の祭典)で最低助演女優賞と最低新人賞をW受賞してしまった。実のところ、ソフィアはシリーズ第1作のラスト、洗礼を受ける男児の役で赤ちゃんの時に出演しているのだが。
 

 
ゴッドファーザーPARTⅢ
『ゴッドファーザーPARTⅢ』

なにかと“蛇足”と評されることも多い『ゴッドファーザーPARTⅢ』だが、しかしコッポラの意地と揺るがぬ美学が感じられて、筆者はとても好きな作品である。これもまた『ゴッドファーザー』が残したツメアトのひとつとして、シリーズのファンなら愛さずにいられない、のではなかろうか?
(前編中編)
ゴッドファーザーPARTⅢ
『ゴッドファーザーPARTⅢ』(撮影中)
 

 
『ゴッドファーザー』
製作年/1972年 原作・脚本/マリオ・プーゾ 製作/アルバート・S・ラディ 監督・脚本/フランシス・フォード・コッポラ 出演/マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ジェームズ・カーン

『ゴッドファーザーPART II』
製作年/1974年 原作・脚本/マリオ・プーゾ 製作・監督・脚本/フランシス・フォード・コッポラ 出演/アル・パチーノ、ロバート・デュバル、ロバート・デ・ニーロ、ダイアン・キートン 

『ゴッドファーザーPART III』
製作年/1990年 製作・監督・脚本/フランシス・フォード・コッポラ 脚本/マリオ・プーゾ 出演/アル・パチーノ、アンディ・ガルシア、ダイアン・キートン、ソフィア・コッポラ
 

 

 
文=森直人 text:Naoto Mori
Photo by AFLO
元サッカー日本代表・槙野智章も注目する“アミノバイタル® アミノプロテイン”!ルーティンを維持する理想の相棒!
SPONSORED
2026.06.30

元サッカー日本代表・槙野智章も注目する“アミノバイタル® アミノプロテイン”!
ルーティンを維持する理想の相棒!

現役時代からカラダ作りに強いこだわりを持つ元サッカー日本代表の槙野智章。現在もそれは変わらず、毎日のルーティンやトレーニング後のケアが大切だという。そんな彼が今注目しているのは、“アミノバイタル® アミノプロテイン”。カラダと向き合い続け…

テカりに打ち勝つ美容液が決め手に!?アワードで選手たちのかっこよさを支えた〈SHISEIDO MEN〉!
SPONSORED
2026.06.21

テカりに打ち勝つ美容液が決め手に!?
アワードで選手たちのかっこよさを支えた〈SHISEIDO MEN〉!

シーズン中に活躍した選手並びにチームを讃える“B.LEAGUE AWARD SHOW 2025-26”。受賞者たちは華々しくランウェイを闊歩したが、男らしくスタイリッシュなビジュアルの舞台裏には、“テカり知らずの清潔感ある肌”も一役買って…

TAGS:   Health&Beauty
上質にしてエレガント、〈ブランパン〉で時を楽しむ。複雑機構こそ大人の愉悦 ムーンフェイズを手元に。
SPONSORED
2026.06.26

上質にしてエレガント、〈ブランパン〉で時を楽しむ。
複雑機構こそ大人の愉悦 ムーンフェイズを手元に。

“フィフティ ファゾムス”に象徴される本格ダイバーズとともに〈ブランパン〉のアイデンティティを体現するのが、ドレスウォッチの“ヴィルレ”コレクション。その魅力を十二分に楽しませてくれるのが、ムーンフェイズを備えたコンプリートカレンダーモデ…

TAGS:   Watches Urban Safari
独創的にして普遍の美しさを体現する〈ラドー〉。技術と革新。セラミックの造形美。
SPONSORED
2026.06.26

独創的にして普遍の美しさを体現する〈ラドー〉。
技術と革新。セラミックの造形美。

革新的な素材使いによって、手元のお洒落に独創性とスタイリッシュさをもたらしてくれる〈ラドー〉。その真骨頂となるのが、“アナトム”と“トゥルー スクエア”というふたつのコレクション。ハイテクセラミックを駆使した造形美が、新しい“時”の楽しみ…

TAGS:   Watches Urban Safari
“阿波藍”に彩られた特別な〈オシアナス〉。美しき日本の伝統色を、手元に。
SPONSORED
2026.06.26

“阿波藍”に彩られた特別な〈オシアナス〉。
美しき日本の伝統色を、手元に。

世界初のデュアルタイム搭載フルメタルクロノグラフ電波ソーラーウォッチとして2004年に誕生して以来、高い人気を誇る〈オシアナス〉。海に着想を得た“青”の世界観を追求し続けてきたその配色に、また新しい魅力がもたらされた。伝統技法を取り入れた…

TAGS:   Watches Urban Safari
〈エドックス〉の日本限定モデルは真っ黒ダイバーズ!大人のバカンス姿はオールブラックで引き締めを!
SPONSORED
2026.06.25

〈エドックス〉の日本限定モデルは真っ黒ダイバーズ!
大人のバカンス姿はオールブラックで引き締めを!

淡いトーンのリラックス感あるリゾート姿だからこそ、どこかに引き締める要素が必須だ。ならば〈エドックス〉の日本限定の“真っ黒ダイバーズ”時計はどうだろう? 余裕のある大人のサマーバカンスには、こんなステルス仕様な腕元の相棒が効果的!

TAGS:   Watches
〈エドックス〉×〈ムータ・マリン〉のコラボ時計第2弾が登場!夏男の腕に映える“海をまとう”タイムピース!
SPONSORED
2026.06.25

〈エドックス〉×〈ムータ・マリン〉のコラボ時計第2弾が登場!
夏男の腕に映える“海をまとう”タイムピース!

防水時計のパイオニアとして知られるスイスの老舗時計ブランド〈エドックス〉。そしてラグジュアリーな大人の海スタイルを提案する〈ムータ・マリン〉。そんな夏を象徴する2大ブランドのコラボ第2弾が実現。“海をまとう”デザインにタフな機能性が備わっ…

TAGS:   Fashion Watches
夏アイテムが充実した〈ジースター〉から目が離せない!男らしい重厚感はそのままに、見た目も着心地も涼しげに!
SPONSORED
2026.06.10

夏アイテムが充実した〈ジースター〉から目が離せない!
男らしい重厚感はそのままに、見た目も着心地も涼しげに!

デニムといえば男っぽくて力強いイメージが魅力だが、夏場はどうしても暑苦しい気がして、つい避けてしまいがちではないだろうか。ところが、そんな先入観を覆す新作コレクションが、オランダ発のデニムブランド〈ジースター〉から登場。地球規模の猛暑が続…

TAGS:   Fashion Denim

NEWS ニュース

More

loading

ページトップへ