Safari Online

SEARCH

CULTURE カルチャー

2019.02.08


万年筆は心からの思いを伝えたいときに使う! 気持ちにスイッチを入れるトリガーのような存在!

大学卒業を機に来日して以降、25年以上を日本で暮らす〈エンパイア エンターテイメント ジャパン〉代表取締役社長のセオドール・ミラー。彼は日本語での会話はもちろん、読み書きも堪能だ。万年筆に日本的な精神性を感じる、と話すセオドールは万年筆とどう向き合い、どんな万年筆ライフを送っているのか⁉

セオドール・ミラー
[エンパイア エンターテイメント ジャパン代表取締役社長]
PROFILE
米・ニューヨーク生まれ。ニューヨーク大学にて東アジア研究の学士号を取得。早稲田大学と上海の復旦大学に留学経験あり。大学卒業後、日本の大手広告代理店やIT企業等での要職を経て、2003年に〈エンパイア エンターテイメント ジャパン〉を設立し、代表取締役社長に就任する。エグゼクティブプロデューサーとして、トップブランドのイベントやPR、映像制作等などを手掛ける。ドキュメンタリー映画『The Cruise』でエミー賞をはじめ数々の受賞歴もあり。妻はモデル・タレントのアン ミカ。


最愛の人への手紙

Empireチームの皆さんへ

昨年2018年は本当に素晴らしい年でした。

エンパイア エンターテイメントを創業してから15年、振り返ればずっとチャレンジと感動の連続でしたが、なかでも最もスリリングな1年でした。

ビジネスにおいて記録を達成してきたことも、とても嬉しかったことですが、なによりも嬉しかったのは、私たちの質の高いサービスと創造力を崩さずに大切にしてこれらたことです。このチームの努力を、私は心から誇りに感じています。

そのみんなの努力のお陰で、いま多くのクライアントから、高い評価を受けています。

業界においての存在感は高まり、真の意味で“ExperienceDesign”の定義を築いたともいえるでしょう。

チームの優れた技能、プロフェッショナリズム、そしてプロジェクト1つ1つに対する情熱が、常に私の仕事への意欲を高めています。そんなみんなと一緒に仕事が出来て、本当に光栄です。その誠実で献身的な仕事ぶりによって、私たちEmpireが、帝国(= Empire)へと発展することに心から感謝しています。

̶セオドール・ミラー


デジタルにはない人間っぽさが魅力!

流暢な日本語と屈託のない笑顔で取材陣を出迎えてくれたのは〈エンパイア エンターテイメント ジャパン〉代表取締役社長のセオドール・ミラー。机の上には万年筆とともに、飛行機の模型やキャラクターのフィギュアが並び、一流クリエイターらしい遊び心にあふれている。画家である母親の影響により幼い頃から万年筆を使っていたというセオドールだが、万年筆にはほかの筆記具とは違う独特の緊張感があったという。

「万年筆を手に取ると、自然と気持ちのスイッチが入りますよね? たとえば、剣道の面をつけると、気分がピリッと引き締まるように。あるいは茶室のにじり口をくぐると、別世界に足を踏み入れた気持ちになるように。そういう日本的な心構えのあり方のようなものを感じます」

セオドールが万年筆を使うのはそれほど頻繁ではない。最愛の人にカードを書いたり、仕事のチームに感謝のメッセージを伝えたり、心からの思いをダイレクトに伝えたいときに限るそうだ。

「なにごとにおいてもムードは大事だと思うんです。なにを持つのか、なにを身につけるのか、なにを食べるのかによって、気分は変わります。そういう意味で万年筆は気持ちにスイッチを入れてくれるトリガー(引き金)のような存在です。スマホやパソコンにはない、人間っぽいアナログな魅力があるように感じます」

現在愛用しているのは、〈ヨルグ・イゼック〉の1本。日本刀からインスパイアされたという流線形のフォルムが、デスクの上で独特の輝きを放っている。普段はデジタルデバイスを活用し、メモ書きにはボールペンを使っているセオドールだが、気持ちを落ち着けてなにかを書くときにはこの万年筆を手に取るそうだ。

「それこそ日本刀を構える侍のような気持ちです(笑)。というのは少し大袈裟かもしれませんが、気持ちをきちんと整え、自らの手を使って書くという行為は、忙しい現代人にも必要な時間だと思います。絵文字ではダメなんです。やっぱり自分の手でなにかをクリエイトしないと、人間が本来持っているワクワクするような感覚を失くしてしまいます。毎日をハッピーに生きるためにも、毎日なにかをクリエイトしていたいですね」


愛用の万年筆
ヨルグ ペン シルバーフィニッシュ ディッピングペン
/ヨルグ・イゼック






日本刀からインスピレーションを
得たという隠れた名作


長年、〈カルティエ〉や〈ティファニー〉など多くの時計ブランドを手掛けてきた伝説のデザイナー、ヨルグ・イゼックによる万年筆。そのデザインは時計のみならず、ペンのコレクションでも世界的に知られている。コチラの万年筆は偶然ウェスティンホテルのノーブルスタイリングギャラリーで見つけて以来、いつもデスクに置いているんだとか。日本刀をイメージした美しく流麗なボディと、手に馴染むほどよいボリュームがお気に入りのポイント!

万年筆に欠かせない相棒
ムードを盛り上げるディップインク!


写真右のディッピングペンとセットで購入した〈ヨルグ・イゼック〉の専用インクボトル。吸引式ではなく、昔ながらにこのインクをペン先につけながら、文字を書いていく。こうしたちょっとした儀式も万年筆の魅力とのこと!

ヘビロテのお気に入り!
万年筆さながらの書き心地がグッド!


こちらはよく使用しているという〈ブルガリ〉のボールペン(非売品)。プロジェクトの成功を記念して、クライアントからプレゼントされた思い出の1本。万年筆のようなタッチが気に入り、万年筆と並行して愛用している

万年筆にコレを合わせる!
時計もTPOによって使い分け


時計は10本前後所有し、気分や服、会う人によって使い分けているそう。この日は〈ブルガリ〉のペンに合わせて〈ブルガリ〉のオクトを(右写真)。もう1本は父から譲り受けた〈ブライトリング〉のナビタイマー(左写真)


COMPANY DATA


EMPIRE ENTERTAINMENT JAPAN[エンパイア エンターテイメント ジャパン株式会社]
非日常を体感できるエンターテイメント!

ニューヨーク、東京、香港を拠点にダイナミックで包括的なサービスの提供を行い、体感型マーケティングを得意とするクリエイティブエージェンシー。イベントのみならず、ビデオ製作やタレントマネージメントなどで数多くのトップ企業ブランディングを成功に導いている。

 
Information

雑誌Safari 3月号 P196・197掲載

写真=川上 守 文=真下武久
photo : Mamoru Kawakami text : Takehisa Mashimo
〈オメガ〉の“プロフェッショナルライン”に注目。復活した“レイルマスター”と 新色の“シーマスター”、心躍るふたつの名作。
SPONSORED
2025.06.27

〈オメガ〉の“プロフェッショナルライン”に注目。
復活した“レイルマスター”と 新色の“シーマスター”、心躍るふたつの名作。

〈オメガ〉を象徴するコレクションとして、1957年に創設された“プロフェッショナルライン”3部作。その中でも“レイルマスター”は、鉄道職員や電気技師といった強い電磁場が発生する場所で作業する人々を耐磁性の高さで支えた名作。そして、“シーマ…

TAGS:   Urban Safari Watches
〈ブランパン〉の名シリーズから新作登場。大人の休日にはシックなダイバーズを。
SPONSORED
2025.06.27

〈ブランパン〉の名シリーズから新作登場。
大人の休日にはシックなダイバーズを。

時計の人気トレンドにヴィンテージスタイルがある。1953年に誕生し、基本デザインを継承する“フィフティ ファゾムス”もそのひとつかもしれない。だがそこに懐古趣味はなく、常に新鮮な魅力を感じさせる。機能美という不変の価値があるからだろう。新…

TAGS:   Urban Safari Watches
リーダーにふさわしい〈グラスヒュッテ・オリジナル〉の一本。端正な機械式時計で仕事にも優雅さを。
SPONSORED
2025.06.27

リーダーにふさわしい〈グラスヒュッテ・オリジナル〉の一本。
端正な機械式時計で仕事にも優雅さを。

クルマやカメラなどドイツの工業製品の高い機能と品質は世界的に知られる。時計も例外ではない。〈グラスヒュッテ・オリジナル〉はその代表格だ。クラシカルなスタイルに決して派手さはない。だが漂う気品は、伝統に培われた揺らがぬ時計作りの哲学と美学を…

TAGS:   Urban Safari Watches
〈パネライ〉の傑作がさらなる進化。タフさと品格を併せ持つエレガントダイバーズ。
SPONSORED
2025.06.27

〈パネライ〉の傑作がさらなる進化。
タフさと品格を併せ持つエレガントダイバーズ。

歴史に裏打ちされた信頼性と機能。そして、存在感を放ちながら、品を保つデザイン性。そのすべてを兼ね備えた〈パネライ〉の“ルミノール マリーナ”は、知性と余裕をまとう大人にふさわしい腕時計だ。その傑作コレクションが今年、大胆な進化を遂げたとい…

TAGS:   Urban Safari Watches
〈エドックス〉の人気ダイバーズ時計が日本限定で登場!“とろやわ”ストラップで夏のビーチを満喫!
SPONSORED
2025.06.25

〈エドックス〉の人気ダイバーズ時計が日本限定で登場!
“とろやわ”ストラップで夏のビーチを満喫!

煌めく太陽に、白い砂浜、青い海。夏のビーチ遊びの季節がやってくる! ラフなビーチコーデの手元だって、やっぱり快適さを求めておきたい。そんな海遊びにはラバーストラップのダイバーズ時計が最適だ。そこでプッシュしておきたいのが〈エドックス〉の日…

TAGS:   Fashion Watches
〈ザ・ブセナテラス〉で過ごす憩いの時間!沖縄バカンスは贅沢でリラクシングなステイを!
SPONSORED
2025.06.25

〈ザ・ブセナテラス〉で過ごす憩いの時間!
沖縄バカンスは贅沢でリラクシングなステイを!

〈ザ・ブセナテラス〉は、日々の疲れを癒し、日常では味わえない贅沢な時間を過ごせる。充実したホテルの設備・サービス、海に面した立地を生かしたマリンアクティビティプログラム。ここは1泊2日くらいでは気づけない、魅力を秘めている。パートナーとと…

TAGS:   Stay&Travel
これでライフスタイルが見違える!新鮮アイテムでいつもの夏をアップデイト!
SPONSORED
2025.06.25

これでライフスタイルが見違える!
新鮮アイテムでいつもの夏をアップデイト!

いよいよ待ちに待った夏。バカンスを楽しみにしている人も多いだろう。たとえ予定がなくても、気温の上昇とともに気分をぐっと上げていきたい。そんなときに必要なのが、ライフスタイルをアップデイトするためのアイテムだ。これさえあれば、いつもとはひと…

サンダルは履き心地と見た目のよさで選ぶ!夏に大活躍するサンダルは、〈ロンハーマン〉別注が優秀!
SPONSORED
2025.06.23

サンダルは履き心地と見た目のよさで選ぶ!
夏に大活躍するサンダルは、〈ロンハーマン〉別注が優秀!

夏がやってくると気分も開放的になり、休日はお出かけモードに。街にショッピングに行くのもいいし、たまにはアウトドアで自然の中に身を置くのも気持ちよさそうだ。もちろん、ご近所を散歩する程度で、家でゆっくり過ごすというのも幸せ。で、そのどんなシ…

TAGS:   Fashion
〈ジラール・ペルゴ〉夏の限定モデルが登場!サマーバカンスの相棒は“懐色”の復刻ダイバーズで!
SPONSORED
2025.06.20

〈ジラール・ペルゴ〉夏の限定モデルが登場!
サマーバカンスの相棒は“懐色”の復刻ダイバーズで!

マニュファクチュール=自社一貫生産体制を2世紀以上も貫き続けるスイス、ラ・ショー・ド・フォンの名門時計ブランド〈ジラール・ペルゴ〉。そのコレクションはどれもクラシカルかつドレッシーで気品に満ちたもの。そんなイメージを、文字どおりあざやかに…

TAGS:   Fashion Watches

NEWS ニュース

More

loading

ページトップへ