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CULTURE カルチャー

2018.08.22


『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』『皇帝ペンギン ただいま』

ABBAの名曲によるミュージカル映画の続編『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』と、南極を舞台としたドキュメンタリー『皇帝ペンギン ただいま』をピックアップ!

物語で選ぶ編①
ムネアツなポイントは?“ドラマと音楽のシンクロ率は前作以上!”
『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』 

ロンドンやブロードウェイで人気を博した舞台ミュージカルが、そのまま映画化されるのは、ブームを通り越してもはや常識。この『マンマ・ミーア!』も前作はそのパターンだったが、こうして続編が作られるのはミュージカル映画として異例だ。しかも今回は、映画オリジナルの物語。この作品がいかに愛されているのかが、よくわかる。


 

 
軽く前作をおさらいすると、ギリシャ、エーゲ海の島でホテルを経営するドナが、娘ソフィの結婚式を島で開くことになり招待客を集めるのだが、ソフィは自分の本当の父親を知らず、母のかつての3人の恋人と初めて会う……という物語。今回は、そのソフィがホテルを改装オープンすることになり、また親しい人が集まり、盛大なパーティが開かれる。前作のキャストが勢ぞろいするのだが、ちょっと驚くのは、メリル・ストリープが演じたドナがすでに亡くなっているという設定だ。


 

 
前作と同じく『ダンシング・クイーン』や『マンマ・ミーア!』などABBAの名曲が流れ、キャストたちが歌い踊る。だが、オリジナル版の舞台では使われたのに前作ではカットされた曲を今回、しっかり収録。これによりABBAの集大成となった感じに。しかも使われるシーンと曲の内容の一致は、もしかしたら前作以上かも!? ストーリーの流れと音楽が心地よくシンクロしている。


 

 
さらに前作と違うのは、母親のドナがはじめてギリシャに来た、1970年代のドラマも同時進行する点。若き日のドナを演じるのは、実写版『シンデレラ』で主役を務めたリリー・ジェームズ。ミュージカル場面での元気いっぱいの歌&ダンスはもちろん、3人の男たちにモテモテ状態になるのも納得のかわいさを振りまいている。なにより、‘70年代のカルチャーやファッションが、やはり‘70年代に全盛だったABBA曲とぴったりなので、観る側のテンションも上がりまくる。


 

 
亡き母と娘ソフィの思いが、時代を超えてリンクし、思わぬ感動のエピソードも盛りこまれる、この続編。とはいえ、基本はハッピーなノリが貫かれているので、ミュージカル好きの人なら素直に楽しめるはず。最後に、ソフィの祖母役で登場するシェールの、いろいろな意味での強烈なインパクトは要注意!



『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』 
監督・脚本/オル・パーカー 出演/メリル・ストリープ、アマンダ・セイフライド、ピアース・ブロスナン 配給/東宝東和
2018年/アメリカ/上映時間114分

8月24日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
© 2018 Universal Pictures.  All rights reserved.

文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
 


物語で選ぶ編②
ムネアツなポイントは?“南極海下を泳ぐペンギンの姿に感動!”
『皇帝ペンギン ただいま』



零下40℃、時速250kmにもなるブリザードが吹き荒れる南極で子育てをする姿を13カ月もかけて撮影したのが‘05年『皇帝ペンギン』。アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞するなど話題となった作品だ。その続編となる本作では、13年の時の流れが作品によくも悪くも反映されている。
 

 


時の流れがよい方向へといったのが、撮影機材の進化。ドローンは広大な南極の自然を撮影。ヒーター内蔵の水中撮影機材はマイナス1.8℃の南極海で、最長3時間30分もの撮影を可能にした。ぶ厚い氷の下で、皇帝ペンギンがイキイキと泳ぐ様は貴重な映像なだけに、これだけでも観る価値はあるっていうものだ。
 

 


悪い方向へと傾いたのが自然環境だ。前作では、白く滑らから氷の上を移動していたが、氷の表面はデコボコに。酷いところでは、氷が針山のようになっている箇所も出現してしまった。ただでさえ短足な皇帝ペンギンたちにとって歩行移動は困難なのに、さらに命懸けな作業になってしまったのだ。
 

 


フランスの南極基地では1965年から皇帝ペンギン1羽1羽に標識を装着し、生態調査をしているそう。それにより、なんと43歳にもなるオスがいることが判明。本作では彼を主人公にして、おそらく最後であろう繁殖の様子も追跡。ブリザードの中でも慌てることなく子育てする姿に、同じオスとしてきっと感じるものがあるはず!?

『皇帝ペンギン ただいま』
監督/リュック・ジャケ 配給/ハピネット
2017年/フランス/上映時間85分

8月25日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
© BONNE PIOCHE CINEMA – PAPRIKA FILMS - 2016 - Photo : © Daisy Gilardini

 
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