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CULTURE カルチャー

2024.06.17


銀座の中心地で黒毛和牛の様々な部位が味わえる〈江戸焼肉〉は、ここ一番の強い味方!

日本が世界に誇る食材といえば和牛。和牛の中で最もポピュラーな黒毛和牛を銀座という地で堪能できるのが、2022年5月30日にオープンした〈江戸焼肉〉だ。オープンしてからすぐに評判となり、たった6席しかないスペシャルシートなので、予約困難店になっている。

銀座の中心地で黒毛和牛の様々な部位が味わえる〈江戸焼肉〉は、ここ一番の強い味方!料理長の近重泰輔さん

〈江戸焼肉〉料理長を務める近重泰輔さんは、もともとは関西でダンサーをしていたという異色の経歴でありながらも、現在は株式会社ICEの総料理長も兼任している。それまでは料理に縁がなかったが、〈焼肉 西麻布 けんしろう〉で料理に携わるようになり、牛肉の目利きや扱いを極めたという職人だ。持ち前の人当たりのよさと、華麗な手さばきでゲストを魅了するとともに、最上の肉料理を味わわせてくれる。

銀座の中心地で黒毛和牛の様々な部位が味わえる〈江戸焼肉〉は、ここ一番の強い味方!カウンター6席のみという特別な空間

店内は木目調で、上質で落ち着いた雰囲気。一枚板のカウンター6席だけで、クローズドな美食が紡ぎ出されている。ここで味わえるのが、近重さんが目の前で調理してくれる、おまかせの“江戸焼肉 〜近重前〜”(3万3000円)。10種類を超える珠玉の料理がコースになっていて、牛肉の至味を存分に味わうことができる。

コースの中で特筆するべきは、鳥取県の“純血但馬血統万葉牛”を用いた珠玉の料理たち。希少な純粋の但馬牛の系統で、豊富なオレイン酸を有していて、脂の切れがよく、コクや旨味も抜群。

銀座の中心地で黒毛和牛の様々な部位が味わえる〈江戸焼肉〉は、ここ一番の強い味方!料理に用いられる“純血但馬血統万葉牛”

最初の一品から“純血但馬血統万葉牛”が使われており、“ひと焼き”ではヒレをタレ焼きで味わえる。やわらかしっとりに仕上げられていて、いきなり“純血但馬血統万葉牛”の妙味に引き込まれる。

銀座の中心地で黒毛和牛の様々な部位が味わえる〈江戸焼肉〉は、ここ一番の強い味方!“冷たいニラレバ”

次は冷菜の“冷たいニラレバ”。1週間血抜きをしてアイスエイジングしたレバーは、慎ましやかな味わい。上に乗せられたコクのあるタレのジュレと香ばしいニラが、これまたレバーによく合う。

銀座の中心地で黒毛和牛の様々な部位が味わえる〈江戸焼肉〉は、ここ一番の強い味方!“純血但馬万葉牛 肉寿司”

“純血但馬万葉牛 肉寿司”は、ひと工夫を施した肉寿司。米からご飯に変わる状態の“煮えばな”が使われているから、シャリの味わいが優しい。リブロースはジューシー感がたっぷりで、シャリとの一体感もある。上には近重さんのヒゲを模した海苔が乗せられていて、遊び心が満載。

銀座の中心地で黒毛和牛の様々な部位が味わえる〈江戸焼肉〉は、ここ一番の強い味方!“神谷商店 厚切りタン”

芝浦にある有名な食肉卸の〈神谷商店〉の“神のタン”を体験できるのが、“神谷商店 厚切りタン”だ。最高部位のタン元を厚切りにして、その佳味を存分に引き出した。ワサビと木の芽でアクセントをつけたものと、酸味のないエノキのナムルを乗せたものとの2種類が供されていて、食べ比べできるようになっている。

銀座の中心地で黒毛和牛の様々な部位が味わえる〈江戸焼肉〉は、ここ一番の強い味方!“純血但馬万葉牛サーロインの焼きすき”

“純血但馬万葉牛サーロインの焼きすき”は、脂に富んだサーロインを焼いて、すき焼き風に味わうという一品。東京都大田区の鉄工所跡地にある〈江戸前ハーブ〉のマイクロハーブをたっぷりと敷いて、大根おろしとつけだれを合わせた。ちょうどよく火を入れたサーロインでハーブを巻くようにして食べると、青味も加わってよりメリハリある味わいになる。

銀座の中心地で黒毛和牛の様々な部位が味わえる〈江戸焼肉〉は、ここ一番の強い味方!“江戸焼肉サンド”

店名が冠された“江戸焼肉サンド”も人気の一品。しっかりトーストされた耳付きパンで、薄切りしたロース肉3枚を挟んだ。薄切りされた肉なので食べやすく、表面積も多いので肉汁もたっぷり。塩とワサビで調味し、仕上げに魚醤をかけてコク深く仕上げている。

銀座の中心地で黒毛和牛の様々な部位が味わえる〈江戸焼肉〉は、ここ一番の強い味方!“純血但馬万葉牛リブカブリ”

“純血但馬万葉牛リブカブリ”は、希少性が高く、味わいがしっかりとしたリブカブリ=リブロースのカブリが主役。下にはニンニクの芽と自家製コチュジャンが敷かれていて、なかなかのパンチ。エゴマの葉の上に乗せられているから、巻いて食すと、様々な香味が一体化して美味なる口福に。

銀座の中心地で黒毛和牛の様々な部位が味わえる〈江戸焼肉〉は、ここ一番の強い味方!“わぎゅう飯御膳”

締めのお食事が“わぎゅう飯御膳”。炊き込みご飯に、大ぶりの和牛ソボロが加えられるのが特徴だ。ピラフをイメージしているので、とても香ばしい。2杯めのお代わりでは、卵黄がかけられ、より濃厚なハーモニーが体験できるという“味変”がある。

銀座の中心地で黒毛和牛の様々な部位が味わえる〈江戸焼肉〉は、ここ一番の強い味方!“ミルクアイス”

焼肉だからといって、デザートで手を抜かない。パティシエの佐久間さんによって、目の前で2種類のデザートが作られるのだ。牛肉料理ということで、牛のミルクを用いたシンプルな“ミルクアイス”が定番デザート。北海道南部にある〈山川牧場〉のコクのあるミルク、水、生クリーム、砂糖のみで構成されていて、口中をリセットしてくれる。

銀座の中心地で黒毛和牛の様々な部位が味わえる〈江戸焼肉〉は、ここ一番の強い味方!“宮崎マンゴーのプリン”

“宮崎マンゴーのプリン”は、宮崎マンゴーをふんだんに使った贅沢なデザート。香りの素晴らしい、中国の南部でとれる杏仁=“南杏”だけを使った自家製杏仁豆腐だ。“南杏”を12時間もミルクに浸していて、とてもマイルドな味わいになっている。フレッシュなマンゴーとマンゴーのソースも出色。

ソムリエの前川さんのもと、日本ワインをはじめとしたワインなどのお酒も充実している。

ハウスシャンパーニュは“ボランジェ スペシャル・キュヴェ”(2600円)。ピノ・ノワールを主体にしたリッチでパワフルな味わいなので肉にも負けない。まろやかなテクスチャーで余韻も素晴らしい泡だ。“ドメーヌ・デ・テンゲイジ ラムール 2021”(1800円)は、しっかりとした酸味とタンニンのあるマスカット・ベリーA。熟成させたような味わいもある赤ワインだから、タレの肉料理にも非常に相性がいい。“都農ワイン キャンブルスコ・レッド”(1800円)は、赤の甘口スパークリング。甘酸っぱい果実味と程よいタンニンが折り重なっていて、印象的な味わい。

口当たりがなめらかでマスカットを思わせる香りのある日本酒“大嶺3粒 火入れ 山田錦”(1500円)やジンのカクテル、日本産ウイスキーのハイボールまで、お酒も変幻自在。

銀座の中心地にあって、黒毛和牛の様々な部位を味わいながら、四季の香りを楽しめ、日本のホスピタリティも体験できる。大切な彼女とのデートにも、重要な仕事の接待にも“絶対確実”だから、〈江戸焼肉〉は重宝すると思うよ。 

 

 
Information

●江戸焼肉
住所:東京都中央区銀座6-6-5 HULIC & New GINZA NAMIKI 6 4F B
営業時間:17:00~23:30
定休日:日〜火曜
TEL:03-6263-9925
URL:https://edo-yakiniku.com/
※サービス料別

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文=東龍 text:Toryu
1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。
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