2024年イヤーモデルの特徴は!? 〈ニッサン〉GT-R
季節はもうすっかり春。連日の陽気に数日前までの寒さを忘れてしまいそうなほど! こんなにうららかな天気が続けば、そう、ドライブに出かけたくなるのは“クルマニア”の常。しかもハイスペックなスポーツカーのイヤーモデルなら、ドライブがなおのこと楽しみになるに違いない。〈ニッサン〉GT-R 2024年モデルだ。
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今年1月の東京オートサロンでお披露目されたのは、特別仕様車“〈ニッサン〉 GT-R プレミアムエディション T-スペック”と、“〈ニッサン〉 GT-R ニスモ スペシャルエディション”。2024年モデルの中でも特別な2台となることは間違いない。
ご存知GT-RはV6エンジンを搭載する四輪駆動のプレミアムスポーツモデル。570psの通常モデルの上に600psのトップグレード“NISMO(ニスモ)”を擁している。組み合わされるのはデュアルクラッチのトランスミッションで、パフォーマンスを極限まで追求した結果、現在は2ペダル化され、パドルシフトを備えている。
■〈ニッサン〉 GT-R プレミアムエディション T-スペック
2024年モデルでは、速さだけを追求するのではなく、空力を向上させることで洗練された乗り味を実現している。走行時の不要なノイズを低減させ、綿密に調整された感性に響くサウンドを実現した……、というのはプレスリリースの一文だけど、サウンドのコントロールは、いまやスーパースポーツの王道セッティングのひとつ。これにより、ハイスペックなスポーツカーという従来の性質に加え、よりプレミアムな表情を備えた、ということになる。
■〈ニッサン〉 GT-R ニスモ スペシャルエディション
そして頂点に君臨するNISMOモデルでは、空力性能に加えてサスペンションのチューニングと、フロントメカニカルLSDを追加し、コーナリング性能を向上させている。
話は季節を前後するが、今年の大寒波到来の際、ツルツルに磨かれた氷盤路にてGT-Rの試乗が叶った。637Nmのトルクを太いタイヤで駆動に変える、という難しいシーンではあるものの、実は四輪駆動の制御が一般乗用車の比ではないきめ細やかさを持っているために、こんなナリしてGT-Rの悪路走破性は異様に高い。
スタッドレスタイヤ装着が前提ではあるものの、ほとんどグリップを失った氷の上でも、GT-Rはしなやかにコーナーに鼻先を突っ込んでいくのだ。車重とタイヤの太さからくる圧倒的な接地感は、路面状況に合わせてグリップを瞬時に復活させるし、これによって直進もむろん安定している。
数年前、春先のシャーベット路面でGT-Rを運転したときは、その車重から下り坂にやや不安を感じたが(ブレーキ限界を超えてズルズルと滑り落ちてしまったのだ)、さすが進化を続けるGT-R。モータースポーツシーンで磨かれた性能は、悪路でも実力を発揮してくれた。あまりにGT-Rの雪道性能がよいために、実は〈フェラーリ〉プロサングエみたいなスーパースポーツSUVタイプをGT-Rベースで開発してほしいと願う筆者なのだけど……。
★DATA 〈ニッサン〉 GT-R プレミアムエディション T-スペック
●全長×全幅×全高:4710×1895×1370㎜
●ホイールベース:2780㎜
●エンジン:3.8ℓV型6気筒DOHC
●最高出力:419kW(570PS)/6800rpm
●最大トルク:637N・m(65.0kgm)/3300~5800rpm
●トランスミッション:6速デュアルクラッチ
●駆動方式:四輪駆動
★DATA 〈ニッサン〉 GT-R ニスモ スペシャルエディション
●全長×全幅×全高:4700×1895×1370㎜
●ホイールベース:2780㎜
●エンジン:3.8ℓV型6気筒DOHC(NISMO専用チューニング)
●最高出力:441kW(600PS)/6800rpm
●最大トルク:652N・m(66.5kgm)/3600~5600rpm
●トランスミッション:6速デュアルクラッチ
●駆動方式:四輪駆動
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