様々なプロダクトで機能性の高さが求められる時代。時計も然り。フランスの時計ブランド〈ベル&ロス〉も、軍用由来の機能性の高さで名を馳せてきた。代表作は、航空機の計器そのままの四角いケースを持つBRシリーズ。そんな中、"形は機能がつくる"というブランド哲学は、現在どのように生かされているのか? カルロス・ロシロCEOに聞いてみた。 「〈ベル&ロス〉の時計はタイムレスなデザインを持つ実用的なものです。これまでスイスの伝統的な時計製造のもと、常に過酷な環境に置かれたプロの要望と仕様に見合う時計を作ってきました。なかでもノウハウをすべて注ぎこむBRシリーズは、まさにブランドの哲学を完璧に体現したもの。ブランド設立から25年がたち、プロに向けた航空時計においては1つの象徴になれたと思っています」
その裏には、ブランドの原則を維持し、 一貫性を保ちながら革新を重ねてきた姿勢がある。それはパンデミックの時代でもブランドの強みになっているようだ。 「予測が難しい時代に、私たちの人生や仕事の意味、なにを買うかはこれまで以上に問われています。だからこそ永続する価値を持つ美しい時計を作らないといけないのです」と語るロシロCEO。同時に、新作の発表を遅らせることなく、SNS上でも情報発信を強化。情報の探し方が変化したユーザーに対応することで、eブティックの可能性のほか、ファンとダ イレクトに繋がれたことが大きな発見に。 「今後はこの2年間の延長線上にあります。そんな中でも原点を大切にし、コレクションを発展させていきたい」と語るロシロCEO。5月に東京・銀座に新ブティックを展開予定。こちらも楽しみだ。
『Urban Safari』Vol.21 P9掲載









































































