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2019.09.04

未知なるフロンティア、ノルウェージャン ジョイで行く
アラスカクルーズってどんな?

太平洋へなだれこむ氷のフィヨルドや野生動物との偶然の出会い、そしてワイルドな自然が両手を広げて待っているのが“アラスカ”だ。憧れのクルーズ先とあって、就航している客船も多い。なかでも今回は、2019年最旬の〈ノルウェージャン ジョイ〉に乗船。アラスカの寄港地を巡りながら、この船の魅力をご紹介!



アラスカクルーズの魅力 01 

〈ケチカンで一攫千金を狙い、カニ漁船に乗る!〉

 

 
このクルーズは〈ノルウェージャン ジョイ〉のインサイドパッセージクルーズ“アラスカハイライト”7日間シアトル発。シアトルからアラスカの海岸線をケチカン、ジュノー、スキャグウェイと北上し、ふたたび南下してカナダのヴィクトリアを経て帰港するコース。



それぞれの寄港地では自由行動もできるが、船内で申しこめる豊富なエクスカーションからチョイスするのが効率よく、その土地を体験する得策。最初の寄港地のケチカンでは「ベーリング海カニ漁ツアー」も体験できる。これは、ディスカバリーチャンネルの人気シリーズ『ベーリング海の一攫千金』でも取り上げられた、カニ漁船を体験するもの。

 
 

参加者はカニ漁船のアリューシャン・バラード号に乗りこみ、ベーリング海へと繰り出す。対岸には針葉樹の森の風景が流れ、頭上にはワシが旋回するという、実にワイルドな景色だ! ちなみにケチカンという地名はネイティブアメリカンの言葉で”ワシの広げた翼”という意味があるそう。

 
 

しかし、この日のベーリング海はテレビ番組で紹介されたような荒波とは無縁で、海面は穏やかそのもの。海の男たちによる、巨大なカゴを水中から引き揚げるカニ漁のデモンストレーションを見学し、豪快なカニ漁の冒険譚を洋上で聞くことができた。そして巨大なカニを手に記念撮影も。
 

 

アラスカクルーズの魅力 02 

〈驚愕の氷河。
焼きサーモンを頬張る!〉



ジュノーのメンデンホール氷河は、世界で最も市街地の近くにある巨大氷河。ツアーバスが停車する駐車場から歩いてすぐの湖の対岸に、氷の塊がなだれこんでいるのが見える。拍子抜けするくらい簡単にアプローチできることに驚き、その迫力にさらに面食らうはずだ。

 

 

メンデンホール氷河とは、3900平方キロメートルもの広大なジュノー氷原から気が遠くなるほど時間をかけて運ばれてきたもの。蓄積した氷が重力で下方へ流れ、ゆっくり着実に岩盤を削り、あらゆるものを砕きながらこの湖へたどりついた。山間を埋め尽くす氷は少し土砂がまじっているが、氷のブルーは澄んでいて美しい。



氷河周辺には初心者からベテランまでレベルに応じたトレッキングルートもある。瀑布やサケが遡上する川(熊が出没することも)など、アラスカの自然を愛でながら散策するのにちょうどいい。

 
 

ツアーでは、マコーリーサーモン孵化場を見学後、清流沿いでサーモンのバーベキュー。炭火で焼き上げた、脂ノリノリのサーモンを豪快にいただくことができる。魚介だけでなく、空気の美味しさにも感動する!
 

 

アラスカクルーズの魅力 03 

〈クルーズのハイライト、巨大氷河に客船で大接近!〉




ジュノーの港を後にし、船はクルーズのハイライトであるエンディコットアームとドーズ氷河へ。

 

 

エンディコットアームが位置するのはフォーズ・テラー・ウィルダネス地域の南部。船はステファンズ・パッセージから細い入り江(アーム)へと分け入っていく。両岸には針山のように針葉樹林がびっしりと繁茂する岩山や、無数の滝、その背後に雪をいただいた絶景の山並みが広がる。

 
 

海の色はやや緑がかっている。これは氷河が岩壁を削りとり、粉砕した物質が海に溶け出たからだそう。海面を浮氷が流れ、船体にぶつかってはピキピキと氷が割れる音も聞こえてくる。

クルーにすすめられ甲板へ出れば、目の前には山間から海へ押し流されたドーズ氷河の大パノラマが広がる。通常なら飛行機あるいは本格的なトレッキングでもしないかぎり近寄れない氷河だが、客船に乗りながらにして大接近できるとは頼もしい。しかも、水路が狭いために入る客船が限られてしまう中、ノルウェージャン ジョイは中へと進む。なんて贅沢!
 

 

アラスカクルーズの魅力 04 

〈ハスキー犬のそりで森を駆け抜ける!〉




1890年代、ゴールドラッシュに沸いた町スキャグウェイは、現在、クロンダイク国立歴史公園の一部。港近くを走るブロードウェイには当時の面影を残す歴史的建物を改修した、レストランやショップなどが軒を連ねる。夏にはレンジャーが案内する無料の町内ツアーも開催される。

 

 

といっても、賑やかな町も数ブロックで途切れ、雄大なユーコン川や熱帯雨林が広がる。次にクルマで目指すのは、アラスカ・スレッド・ドッグ&マッシャーズ・キャンプ。

 
 

ここで待ち構えてくれるのは、アラスカンハスキー犬たち。夏なので車輪のついたそり1台につき、14~16頭がけん引。手綱を持つリーダーが「シー!」と叫べば右、「ホー!」なら左に、秩序だってかなりのスピードで進む。鳴き声がこだまする森の中を駆け抜ける爽快感、ちょっと肌寒い風も心地いい。
 

 

アラスカクルーズの魅力 05 

〈ヴィクトリアでオルカクルーズにトライ!〉




スキャグウェイから1日かけて南下し、カナダのブリティッシュコロンビア州ヴィクトリアへ午後に到着。最後の寄港地となる。ここでは、北太平洋の巨大な海の生物に会うチャンスがある、“オーシャン・ワイルドライフ&オルカ・エクスプロレイション”に参加してみるのもいい。

オルカ・ウォッチング船は、海洋哺乳類たちの耳に悪影響を与えるからと、ソナーなどハイテク機器は使わない。それでも周囲の船と連携して、遭遇率は95%を誇るという。

 

 

南下するウォッチング船から望むのは、霞むワシントン州のオリンピック山脈。やがて1860年建造のレースロック灯台が見えてくる。西カナダで最初に建てられた2つの灯台のうちのひとつで、今では無数の海鳥たちの宿り木になっている。海にぽつりと浮かぶ岩礁では海鳥に交じって、アシカが休んでいる姿を見られることも。

 
 

オルカは見られないまま、日没を迎え、港に戻る……なんてこともあるが、それも気まぐれな野生動物ゆえのこと。そんなときは、いつかのお楽しみにとっておこう。
 

 

アラスカクルーズの魅力 06 

〈エンタメが充実した新ノルウェージャン ジョイ!〉




ノルウェージャン ジョイは、50年以上の実績を誇るノルウェージャンクルーズラインの一員。2019年一大リノベーションを行い、最新の客船として人気のアラスカクルーズに加わった。16万7727トン、総定員数3804人の大型船。

 

 

ノルウェージャンクルーズラインの特徴のひとつが、“フリースタイル ダイニング”。好きなときに、好きな場所で、好きなスタイルの食事を、気の向くままに楽しめる。レストラン&バーの選択肢は20以上。3カ所のメインダイニングルームに、アジア料理のコーナーもあるカジュアルなビュッフェ、24時間営業しているレストラン、スペシャリティレストランも充実している。ドレスアップを楽しんでもいいし、デニム姿でくつろいでもOKだ。



エンターテイメントのレベルが高いのも、ポイント。シアターではブロードウェイスタイルのきらびやかなショーを連日上演。ノルウェージャン ジョイでは‘80年代に一世を風靡した『フットルース』が洋上初登場。キレキレのダンスと往年のヒット曲で彩られたショーは必見。

 
 

また、2フロアにまたがる洋上最大のノルウェージャン ジョイ スピードウェイで、洋上ゴーカート・レースに挑戦してみてはいかが? ヘアピンカーブの向こうに水平線が広がる、ユニークなスピード感が味わえる。ほかにも大海原を眺めながらのサウナやフィットネスジム、スパなどウェルネス施設も抜かりなし。ワイン教室などアカデミックなニーズも満たし、全方位で楽しめるラインナップになっている。

 
 

こんなふうに、寄港地でアラスカの大自然を満喫して客船に戻ったら、数々のエンターテイメントが待っている。もちろん、ひたすら海を眺めてのんびりするのもアリ!
 

 

アラスカクルーズの魅力 07 

〈洋上の貴賓室“ヘブン”の贅沢さは別世界!〉

 


客船の最上階に位置し、専用のカードキーを持っているゲストしか入ることのできない、エグゼクティブな領域“ヘブン”。陽気な空気が満たしているノルウェージャン ジョイの中でも、この扉の向こうはエレガントな世界。専用のレストランやバー、専用のプール、サンデッキがあり、いわばホテルのエグゼクティブフロアをバージョンアップしたようなもの。

 



バトラーやコンシェルジュは特別な訓練を経た先鋭揃い。船内でも、寄港地においても、手配をお願いできる心強い存在。もちろんバトラーサービスは24時間体制。

 


キャビンは35平方メートル以上でベランダ付き。落ち着いた色調の調度品でまとめられ、美しい大理石のバスルームにはジャグジーを用意。多彩なキャビンタイプの中には、ベッドに横たわったままフルハイトの窓から海を眺めることができる部屋や、ファミリー向けの2ベッドルームもある。


大型船の充実した施設と、ラグジュアリー船の細やかなサービス、いいとこ取りのクルーズライフを送ることができるこのツアー。一生に一度は行ってみたい。

 
文=古関千恵子 text : Chieko Koseki
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