冬のLA旅はダウンタウンへ!
いつも陽気でリラックスムードなビーチエリアと流行を次々と生み出すシティエリア。LA旅の目的地をざっくり大きくわけると、この2つになるだろう。もちろん、どちらかに絞らず両エリアを縦横無尽に行き来したっていいわけだけど、ご存知のとおり、LAはと~っても広い。限られた滞在日数なら、エリアを絞り込んで移動や渋滞によるロスタイムを減らし、そのぶん深く内容の濃い旅にするのが賢い選択。で、これからの冬シーズンであれば、活気が落ち着く海側よりも、街側のほうがおもしろい!?
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DTLAのヒストリック・コアの一角に建つ〈エースホテル ダウンタウン ロサンゼルス〉
ただ、シティエリアとひと口にいっても、これまた選択肢は無数にある。ハリウッドやメルローズまわりは外せないし、注目度急上昇中のシルバーレイクやカルバーシティ、エコーパークあたりもおさえておきたい……。なんて欲張ると元の木阿弥なので、ここは潔く。近年の再開発により活気あふれる魅力的な街へと変化した“ダウンタウン”に拠点を置き、ローカルにも観光客にも人気のスポットを巡ってみよう。
流行最先端のショップが軒を連ねるE3rdストリート
まずは、“ダウンタウンの今”が凝縮されているホットスポットへ。それがダウンタウン東側一帯の“アーツ・ディストリクト”。ココはかつて、ローカルでも足を踏み入れてはいけないといわるほど治安が悪く物騒なエリアだった。ところが、1981年のアーティスト・イン・レジデンス(AIR)条例成立以降、アーティストたちが不法占拠していた古い商業ビルや倉庫が住居として市に認められ、創造力に富んだ表現の場=アート地区へと変貌を遂げていくことになる。1990年頃には歴史的建造物を住居スペースなどにリノベートするよう促進する条例も発足。これによって先に住みついていたアーティストたちに加え、一般市民も暮らす街へと再開発が本格化。話題のショップやレストランも続々とオープンし、LAきってのクールでクリエティティブな街が誕生したというワケ。
そのなかでも特に高感度な人々が集うのが、目抜き通りE3rdストリートの周辺。ダウンタウンファッションを牽引する〈アポリス・コモン・ギャラリー〉や〈アルケミー・ワークス〉は必見だし、話題のギャラリー〈ハウザー・ワース&シメル〉でモダンなアートに触れるのもいい。ちょっと一息つくなら、オーガニックにこだわる〈グラウンドワーク〉でコーヒーブレイク。昼から飲める&遊べるブリュワリー〈アーツ・ディストリクト・ブリューイング・カンパニー〉でローカルたちと交流するなんてプランもあり。とにかくどの店にも共通しているのが、個性的でコンセプトが研ぎ澄まされていること。また、倉庫街だからこその本物のインダストリアル感あふれる空間は、ビーチサイドではなかなか出合えない都会ならではの魅力といえるかも。そして、アーツ・ディストリクトといえばストリートアート。街中の至る所に描かれたフォトジェニックなグラフィティの数々。これを写真におさめながらそぞろ歩くだけでも、丸一日過ごせちゃう!?
右:〈グラウンドワーク〉の店内。インダストリアルな空間がDTLAらしい 左:ゴールデンエールからスタウトまで多彩に揃う〈アーツ・ディストリクト・ブリューイング・カンパニー〉。ピンポンやスキーボールなど、レトロなゲームスペースがあるのもユニーク
右:トラクションアベニューにある〈アメリカンホテル〉の建物裏側に描かれたアート 左:街中の至るところにこうしたグラフィティが。名物フォトスポットを探すのも楽しい!?
一方、最新スポットだけではなく、“ダウンタウンの新旧”が混在する華やかなエリアがヒストリック・コア。アーツ・ディストリクトとはひと味違って、アールデコ調の高層ビル群が立ち並び、往時の古きよき趣を残した街並みが続く。そう、ここでは建物の歴史的価値を生かしながら内部を現代的にリノベーションするというスタイルがトレンド。見た目はレトロ、でも中身はモダンでスタイリッシュ。そんな空間に感度の高いクリエイターやヒップスターたちが飛びつき、瞬く間に地価は急上昇。“オフィス街で夜はホームレスの溜まり場”だった街が、“LAきってのお洒落な遊び場”として活気を取り戻し、今なお進化を続けているのだ。
こうしたダウンタウンの変遷や新旧の融合を象徴する存在として挙げられるのが、2014年オープンの〈エースホテル ダウンタウン ロサンゼルス〉。2019年末に京都上陸が予定される話題のホテルグループは、地域社会との共生を企業哲学として最重要視している。ダウンタウンでもそのコンセプトを守り、1927年築の劇場、ユナイテッド・アーティスツと併設のオフィスビルをフルリノベーション。地元アーティストとのコラボも積極的に進め、古さと新しさが共存する“DTLAオリジナル”な空間を見事に創りあげた。ただ歴史や伝統に根ざすだけでもないし、頑なに新しさを追求するだけでもない。そんなユニークなホテルを拠点に定めて滞在すれば、ダウンタウンの空気にもすぐに溶けこめる!? また、最上階のルーフトップバー“アップステアーズ”には、週末ともなると、お洒落なローカルたちが集まってくる。ここでダウンタウンの最先端カルチャーに触れるのも、貴重な体験となるはず。
〈エースホテル ダウンタウン ロサンゼルス〉の客室。コンクリート打ちっぱなしの天井を見てもわかるとおり、過度な装飾は省いてシンプル&スタイリッシュなデザインに。それでいてコージーな雰囲気が漂うのはさすが
ホテルエントランスを入ると、右手にビストロ“ベストガール”、左手にフロントがある。アールデコ調の建物と調和した、クラシカルな内装も必見!
右:どこか風格漂うホテル外観。レトロな“ユナイテッド・アーティスツ・シアター”の看板は今もそのまま残されている 左:荘厳なゴシック様式が美しい劇場がホテルに併設されている。ここで旬のアーティストのライブを楽しむのもDTLAならではの体験
ホテル最上階のルーフトップバー“アップステアーズ”。ジャグジーとデイベッドもあり、自然光が指すオープンな空間で優雅な一日を過ごすこともできる
どこに行っても刺激がたっぷりのDTLA。実際に現地へ足を運んでみたくなったでしょ!? ステイ先は目途がついたから、あとはフライト。ビジネスでも観光でも人気の都市だけに就航は多く、いろんな選択肢があるけど、使い勝手と快適さで選ぶなら〈デルタ航空〉の羽田—ロサンゼルス路線がおすすめ。メインキャビンを含む全ての座席に、個人用のオンデマンド型エンターテインメントシステム“デルタ・スタジオ”を装備。アメリカ系企業でありながら、日本人ゲストが多いことから、日本語で視聴できるハリウッドの最新作や邦画が豊富に揃っているのが嬉しい。機内サービスにも定評があり、片道約11時間~12時間強のフライトもあっという間に感じられそうだ。
羽田—ロサンゼルス路線は、2019年4月から新機材“A350 -900”型機で運航される
使い勝手のいい“デルタ・スタジオ”に加え、ビジネスクラスでは、ノイズキャンセリング機能付きヘッドフォンも装備。2019年4月から導入される“デルタ・プレミアムセレクト(プレミアムエコノミー)”でも提供される
日本発着便の機内食では、ミシュラン二ツ星の和食店〈一汁二菜うえの〉の上野法男シェフ考案・監修の和食メニューを選択することが可能
デルタ・ワンのアメニティ。〈トゥミ〉のオリジナルケースにNY発のスキンケアブランド〈キールズ〉の製品が入る充実ぶり
より快適な空の旅を求めるなら、ワンランク上の搭乗クラス“デルタ・ワン”がおすすめ。元々ビジネスクラスでは、長距離国際線の最上位クラス“デルタ・ワン”が好評を博しているが、これをさらに発展させた“デルタ・ワン スイート”が羽田—ロサンゼルス路線にも来年4月から導入される。同クラスでは、スライド式ドアで仕切られたプライベートなシートに、個人用収納スペースや最新システムなどが加わり、まるで居住空間のような優雅さを確保。ノーストレスで移動時間が気にならないどころか、いつまでも乗っていたくなってしまうかも!?
●エースホテル ダウンタウン ロサンゼルス
住所:929 South Broadway, Los Angeles, CA, 90015
TEL:+1-213-623-3233
URL:ja.acehotel.com/
●デルタ航空
TEL:0570-077733(予約センターナビダイヤル)
URL:delta.com/
URL:www.deltasky.jp(デルタスカイ・オンライン)