Fruit in season
栄養満点の夏フルーツ。
瑞々しい果物が恋しくなる季節。せっかくなら、目利きが太鼓判の夏フルーツを味わってみたいですよね。ということで、東京・中野区の老舗果実店〈フタバフルーツ〉の成瀬大輔さんにおすすめを選んでいただきました。いずれも年続く老舗の3代目が自信を持ってすすめる銘柄。彩り豊かな夏の果物は糖度が高く、夏バテ気味でも食べることができます。
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「夏に旬の果物を食べることは、健康面でも理にかなっています。たとえばスイカにはカリウムなどのミネラルが豊富で、疲労回復の効果が期待できます。マンゴーは消化を助ける酵素も含んでいますので、夏バテ気味の食欲不振を労うことも」。美味しく食べるコツも知りたいですね。「切り分ける果物の場合は、ひと口サイズで食べるのがおすすめです。かじって半分残るようなサイズだと、最初のひと口に美味しい部分が含まれていないことも。切り分けないぶどうなども、ひと粒をひと口で一気にが絶対美味しいですよ」。夏に美味しい果物を、豪快なひと口で。そんな贅沢、してみませんか。
夏の果実の王様スイカ。これはタネが極小で、口の中で噛むとプチッと潰れ、気にせず食べられる新品種の“ぷちっと”。糖度が非常に高く、こだわりのシャリッと食感を存分に楽しめます。タネもミネラル豊富で疲労回復効果あり。
奈良県の萩原農場が、タネを食べられるサイズ(通常の8分の1)にするという新発想で開発した新品種。市場に出回るのは、今夏からの要注目スイカです。4000円(フタバフルーツ)
皮が薄くて渋みが少ないので、丸ごとひと口で爽やかな香りと上品な甘さを満喫できるのが“シャインマスカット”。冷やしすぎると甘味がわかりにくくなってしまうので、食べる5分前から冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。
ほどよい硬さがあって歯切れのよい“シャインマスカット”の果肉は、糖度15度以上と非常に甘く、噛むと上品なマスカット香が広がります。5000円(フタバフルーツ)
桃は皮を剥いて食べるのが一般的だけど、実は実と皮の境目に一番甘さがつまっています。特に福島県産の“あかつき”などは肉質が緻密で、甘味が強い。ですので、産毛だけ洗い流し、皮が付いたままいただくのが一番贅沢な食べ方です。
りんごのように皮付きで切り分けるのが、おすすめの食べ方。福島県産の桃は、無袋栽培が多く、太陽の光をたっぷり浴びさせて色と味のいい桃に育てているのだとか。1000円(フタバフルーツ)
とろけるような果肉と濃厚な甘さから、“マンゴー界の大トロ”と呼ばれているのが、“グラシアス”というブランドマンゴー。種まわりも繊維質がないので、実を食べ終えたら、ここにしゃぶりついて美味しさを味わってみてください。
産地でギリギリまで樹上で熟成させ、空輸で届けられる最高峰のマンゴー。繊維がなく、しっかり果肉感のある種まわりには、“中落ち”的な美味しさがつまっています。1000円(フタバフルーツ)
芯を落とす必要がなく、ヘタに近い部分までしっかり甘いので、大きめなタテサイズに切り分けて食べるのがおすすめ。繊維が歯につまることもなく、パクパク食べられます。1000円(フタバフルーツ)
※価格はすべてひとつ(房)のものです。季節によっては購入いただけないフルーツもあります。
『Safari me time』Vol.8 P26〜27掲載