Safari Online

SEARCH

LIFESTYLE ライフスタイル

2019.07.31


北澤 豪さんの“オリジナルデニム”を作る!

「オリジナルデニムを作る」。デニム党にとってこんなに贅沢なことはない。サッカー界きってのデニム好きである北澤さんも、これは初体験とのこと。今回は日本最高峰デニムメーカーの〈カイハラ〉と、世界に誇るデニム加工技術を持つ縫製加工工場〈サーブ〉の協力のもと、世界に1本だけの“北澤ブランド”のデニムを作れることになった。そして、どうやってそのデニムが作られていくのか、北澤さんのこだわりはどこにあるのかなど、制作の様子を詳しくリポートしていきます。第1弾のテーマは“王道ヴィンテージ”!

まずは王道の1本を作りたい!




カイハラ株式会社専務取締役の貝原淳之さんと北澤さんで、綿密な打ち合わせをする

——今回はオリジナルデニムを作るということですが、なにか構想はありますか?

北澤:やっぱり王道のストレートデニムはハズせないですね。加工たっぷりでアメリカン! という印象のものが、まずはほしいかな。それから“デニムを穿いてサッカーをする”というのもイメージにある。あと、スーツも気になりますね。なかなかないでしょ、デニムのセットアップって。

カイハラ:オケージョンやスタイルに合わせていくつか作るというのは面白いですね。今北澤さんが挙げられた3タイプに合ういいデニム生地を、それぞれ用意できます。

プロ目線で細かい説明を丁寧にしてくれたのは、カイハラ株式会社課長の内川庸平さん

——まずは加工たっぷりなヴィンテージ風のデニムから。ここに並ぶサンプルから、イメージに近いものを探してみましょう。

北澤:多すぎて目移りしちゃいますね(笑)。王道デニムっていうと、どんなものになりますか?

カイハラ:やはりストレートシルエットで、ストレッチ素材を使わない綿100%の生地ですね。某世界的デニムブランドの代表モデルをイメージしてもらうといいかもしれません。

北澤:やっぱり、そのイメージが強いですよね。

カイハラ:ただ現代では若干テイパードしたシルエットの方がファッションとの馴染みもいいので、気持ち絞りを効かせるのもいいかもしれませんよ。

北澤:王道っていうくらいだから、快適性よりも見た目のかっこよさがきちんと表現されるほうがいいですよね。

カイハラ:そうでしたら、生地はオーセンティックな綿100%の13.5ozですね。生地は厚ければ厚いほど、穿きこむことでいわゆるヒゲやアタリといった味のあるいい表情が生まれやすい。でも正直厚いともちろん硬いですから、穿きやすさとは反比例することも事実です。そのちょうどいいバランスなのが13.5ozなんですよ。
 

 

加工にも独自のこだわりをたっぷり採用!


北澤:なるほどね〜。穿くことで味が生まれるのはわかりますけど、やっぱりすぐにかっこいい状態で穿きたいかな。

様々な加工が施されたデニムのサンプル


今回、縫製加工を担当してくれる、株式会社サーブ代表取締役の澤上順二さん、そしてセールスプランナーの嘉味田修平さん

サーブ:そこで我々の出番です(笑)。ヴィンテージ加工は日本発祥で技術力も高く、さらには技術開発も進んだことで、本物のヴィンテージデニムのような細かい“味”を忠実に再現できるようになりました。

北澤:全部手作業でやるとしたら大変ですよね。

サーブ:もちろん紙ヤスリを使って手作業で丁寧に施すこともあります。でも今はレーザー加工技術が発達しています。本物のヴィンテージデニムをスキャニングして、まったく同じようなヒゲやアタリによる表情を転写することができるんです。

北澤:え!? それはすごい! 職人さんは困ってしまいますね(笑)。


かっこいい加工を見せるために加工具合を吟味する北澤さん。進化したその加工技術にも驚かされる

——王道ヴィンテージ風のデニムというと、どんなものをイメージされますか?

北澤:色が薄いものより、しっかりと青が残っている方が好きですね。とはいえ、ヒゲとかの穿きこみの味がたっぷりなのも捨てがたい……。よく見ると、リペアにデニム以外を当てることも多いんですね。バンダナなども使っていますね。

サーブ:刺し子や道着、着物の端切れなど、日本にしかない生地を藍染めして使うというユニークなものも作っていますよ。「もし1900年以前の日本にもデニムがあったら!?」というイメージで作ってみたんですよ。

北澤:それってほぼ芸術作品ですね。確かにかっこいい! そういう物語があるアイテムって好きなんですよね。ぜひ、そのアイデアを取り入れたいです。あと、こんなふうに、日の丸をどこかに入れたいですね〜。


日本の国旗デザインにサーブのロゴが入ったタグ。こうやって信頼のおけるタグが入れば、また一段とデニムの格も上がって見えてくる

——スレーキ(ポケット布)に北澤さんの顔写真をプリントするのはどうですか? オリジナリティが出ますよ。

一同:それいい!

ということで、今回作ることとなった “王道ヴィンテージ風”の出来上がりイメージというのが、こんな感じ。


北澤さんのこだわりたい素材、色、加工が入った理想のデニムパンツがコチラ。まさに、アメカジ好きにはたまらない王道の1本といえる

ストレートに近い若干のテイパードシルエットに、生地は穿き心地とタフな印象のバランスに優れる13.5oz。青みをしっかりと残した色落ち感で、ヒゲやアタリのシェービングやリペアなど、加工もたっぷりと施していく。また、日本独自の生地をバックポケットに用いた。さらに、日の丸と北澤さんの顔もどこかに忍ばせてオリジナル感を加えることになった。

こちらは、秋に完成予定の北澤デニムブランド第1弾、“王道ヴィンテージ”モデル。このこだわりのポイント、デニム好きは共感せずにはいられないはず。というわけで、北澤さんならずともできあがりが今から楽しみでしょ!?

北澤 豪|Kitazawa Tsuyoshi
元サッカー日本代表。現役時代は豊富な運動量と闘志あふれるプレースタイルから、“中盤のダイナモ”と称された。現在は日本サッカー協会の理事を務めながら、サッカーの普及などに尽力する傍ら、日本テレビ系『NEWS ZERO』のサッカー解説やサッカー中継の解説などでも活躍中。

 
Information

●カイハラ株式会社
日本屈指のデニム生産量を誇る広島県福山市に本社を構えるデニム生地メーカー。高品質にこだわる姿勢が認められ、日本のみならず世界中のファッションブランドに生地を提供している。メイド・イン・ジャパンのデニムを牽引する存在。
URL:http://www.kaihara-denim.com

●株式会社サーブ
神奈川県平塚市に本社を置くデニムの縫製・洗い加工を行う会社。国内最高峰の技術を誇り、〈リーバイス〉から認定工場に指定されている。
URL:http://saab-group.jp

取材・文=八木悠太 写真=池田佳史
text :Yuta Yagi  photo : Yoshifumi Ikeda(BOIL)
Urban Safari CLOSE-UP BRAND フレデリック・コンスタントエレガントな時間を、手元に宿す。
SPONSORED
2025.11.28

Urban Safari CLOSE-UP BRAND フレデリック・コンスタント
エレガントな時間を、手元に宿す。

創業地“小矢部”の名を冠した〈ゴールドウイン〉のプレミアムな1着!大人のスキーウエアは上質感と快適さで選ぶ!
SPONSORED
2025.12.01

創業地“小矢部”の名を冠した〈ゴールドウイン〉のプレミアムな1着!
大人のスキーウエアは上質感と快適さで選ぶ!

1950年にはじまった〈ゴールドウイン〉のヒストリー。その新作スキーウエアコレクションの名前は、創業地にちなんだ“オヤベ”だ。歴史の深みを感じさせ、エイジレスなスタンダードデザインでありながら、機能は最新鋭。素材はもちろん、ひとつひとつの…

TAGS:   Fashion
初登場HYDEが〈ハリー・ウィンストン〉をまとう!カリスマに似合うのはいつも最高峰の輝き!
SPONSORED
2025.11.25

初登場HYDEが〈ハリー・ウィンストン〉をまとう!
カリスマに似合うのはいつも最高峰の輝き!

一流は一流を引き寄せるとは、よくいわれること。ロックアーティストHYDEがまとったのは“キング・オブ・ダイヤモンド”として名高い、世界最高峰のジュエリー&ウォッチブランド〈ハリー・ウィンストン〉。常に最高を求め続ける両者が出会うと、どんな…

TAGS:   Fashion Watches
〈タトラス〉で見つけたここぞの1着!さりげに違い出しできる大人の冬アウター
SPONSORED
2025.11.25

〈タトラス〉で見つけたここぞの1着!
さりげに違い出しできる大人の冬アウター

冬カジュアルの主役であるアウターは、さりげなく違いが出せる1着を選びたい。そこで注目すべきなのが、大人のための上質な冬アウターに定評のある〈タトラス〉。定番ベースのシンプルなデザインを基本としつつ、街ゆく人をハッとさせるさりげない“違い”…

TAGS:   Fashion
〈サンローラン〉なら小さくても格上感あり!大人の革小物はさりげなロゴ使いで!
SPONSORED
2025.11.25

〈サンローラン〉なら小さくても格上感あり!
大人の革小物はさりげなロゴ使いで!

普段、バッグや靴ほど目立たないが、意外とセンスを問われるのが財布などの革小物。大人ならシンプルながらも品があって、さりげない上質感のあるものが狙いめだ。となれば〈サンローラン〉の革小物を。小ぶりなアイコンロゴがピリッと効いた財布やカードケ…

TAGS:   Fashion
俳優・桜田 通が〈ベル&ロス〉の希少な限定モデルをつけこなす!“赤き情熱”と“煌めく緑”の衝撃!
SPONSORED
2025.11.25

俳優・桜田 通が〈ベル&ロス〉の希少な限定モデルをつけこなす!
“赤き情熱”と“煌めく緑”の衝撃!

航空計器から着想を得た革新的なデザインが人気の〈ベル&ロス〉から、2本の限定モデルが登場した。情熱的な輝きを放つダイヤルの赤と闇夜にクールに浮かび上がる蓄光の緑。異なる魅力を宿す2本のパワーウォッチがファッションシーンでも注目を集める俳優…

TAGS:   Fashion Watches
大人にこそ持ってほしい〈フルラ〉の新作!冬カジュアルに効く品格バッグ!
SPONSORED
2025.11.25

大人にこそ持ってほしい〈フルラ〉の新作!
冬カジュアルに効く品格バッグ!

大人の冬カジュアルに欠かせない名脇役がバッグ。どんな着こなしにも似合う上質なバッグがあれば、気分よく外出できるというもの。そこでおすすめしたいのが、〈フルラ〉の新作として登場した“アーバン バックパック”。コートなら背負って、短丈ブルゾン…

TAGS:   Fashion
機能美が所有欲をくすぐる〈アシックス〉のワーキングシューズ!こだわる男のための次世代ワークブーツとは!?
SPONSORED
2025.11.25

機能美が所有欲をくすぐる〈アシックス〉のワーキングシューズ!
こだわる男のための次世代ワークブーツとは!?

男のカジュアルウエアは、ワークやミリタリーをモチーフにしたタフで骨太なアイテムが定番。それは服だけでなく、足元も同じだ。とはいえ往年のワークブーツなどでは、履き心地やスペック的に現代の暮らしにフィットしない!? ならば、〈アシックス〉のワ…

TAGS:   Fashion
“とっておき”を、自分にも、大切な人にも!“上質”を贈りたい 大人のギフト!
SPONSORED
2025.11.25

“とっておき”を、自分にも、大切な人にも!
“上質”を贈りたい 大人のギフト!

クリスマスに忘年会、そしてニューイヤー……年末年始は、特別なギフトシーズン。頑張った自分へのご褒美に、大切な人に感謝を込めて、“とっておきの上質”を贈りたい。自分の身と心を一新させるようなワザありの逸品から、相手の顔が思わずほころぶ名品ま…

建築家・クマタイチが〈バルミューダ〉で発見。豊かな暮らしをデザインする、加湿器の新しい選択。
SPONSORED
2025.11.14

建築家・クマタイチが〈バルミューダ〉で発見。
豊かな暮らしをデザインする、加湿器の新しい選択。

〈バルミューダ ザ・ストア 青山〉を訪れた建築家・クマタイチさん。暮らしに寄り添う建築を数多く手掛けてきたからこそ、関心を寄せたのは新しい加湿器“レイン”だ。ただ湿度を調整するだけでなく、暮らしを豊かに導くための機能や造形美を兼ね備えた“…

勝利を呼び込む〈タグ・ホイヤー〉の傑作3選!名作時計はファッション使いするのが決め手!
SPONSORED
2025.11.11

勝利を呼び込む〈タグ・ホイヤー〉の傑作3選!
名作時計はファッション使いするのが決め手!

2025年で創業165周年を迎え、そのうえ、22年ぶりにモータースポーツの最高峰である“F1”公式タイムキーパーにも返り咲いた〈タグ・ホイヤー〉。モータースポーツと密接な関わりをもち、勝利を象徴するウォッチとして君臨してきたそれは、時を経…

素材感と職人技が光る〈アニアリ〉。ミニマルに洗練されたジャパンメイドのトートバッグ。
SPONSORED
2025.11.18

素材感と職人技が光る〈アニアリ〉。
ミニマルに洗練されたジャパンメイドのトートバッグ。

上質なレザーのしなやかな感触と使い勝手の良さで支持を集めている〈アニアリ〉のバッグ。ミニマルで洗練されたデザインは、装いを自然に洗練されたものへと導いてくれる。また、確かな日本の職人技に裏打ちされた使いやすさと安心感が、使うほどに深まる風…

TAGS:   Urban Safari Fashion

loading

ページトップへ