リニューアルした〈ウェスティンホテル東京〉最上階のレストランで、オリジナルブランド牛を満喫!
1994年にオープンした恵比寿ガーデンプレイスにある〈ウェスティンホテル東京〉は、2023年に大幅なリノベーションが行われ、いくつかのレストランが新しくなった。リニューアルしたレストランの中でも、引き続きゲストに人気があるのが〈鉄板焼 恵比寿〉。鹿児島県にある“のざき牧場”で肥育されたオリジナル黒毛和牛の“恵比寿牛”が、舌の肥えたゲストを魅了している。
2021年7月から料理長を務める大江 亨さんのもと、体験しておきたいのが、“恵比寿牛”のフィレとロースを食べ比べできるという“味わいディナーコース”(3万4000円)だ。
“味わいディナーコース”より、前菜(取材時)
前菜は3種類の盛り合わせ。こちらは取材時のものだが紹介しておこう。右手前にある“海老芋と合鴨ロース胡麻味噌掛け”は、旨味のある合鴨ロースと甘い海老芋に、濃厚な胡麻味噌を合わせた。奥に位置しているのが“蟹と湯葉の茶巾寄せ”。湯葉の茶巾寄せの上にたっぷりのイクラをのせて、ちょうどいい滋味と塩味のバランス。蓮根のサクサク感も心地いい。左手前にあるのが“法蓮草と焼霜金目鯛みぞれ酢和え”。食味に優れた金目鯛を焼き霜にして、皮をパリッとさせた。ほうれん草の青味とよいコントラスト。
“ロブスターのグリル 柚子と西京味噌のソース または 聖護院蕪 昆布出汁餡かけ”
シーフードは、ロブスターと鮑に加えてソースもチョイスできる。“ロブスターのグリル 柚子と西京味噌のソース または 聖護院蕪 昆布出汁餡かけ”は、定番が柚子と西京味噌のソース。柚子の爽やかさと、白味噌のさりげない甘味がよい組み合わせ。身がぷりっぷりのロブスターはツメもしっかりと焼き上げ、その滋味を余すところなく味わえるように仕上げられている。
“鮑のグリル 青のりソース または ガーリックバター”
“鮑のグリル 青のりソース または ガーリックバター”は、ほかにはない青のりソースがシグネチャー。鮑を完璧に火入れして、コリコリ感を残している。青のりをふんだんに携えたソースは磯の香りを讃えた上味をまとっていて、極上の食味。鮑の食感を最大限に楽しめるよう、絶妙な厚さに切り分けられている。
“和牛食べ比べ”。恵比寿牛のフィレ(左)とサーロイン(右)
“和牛食べ比べ”は、恵比寿牛ロースステーキ 60gと恵比寿牛フィレステーキ 50gを堪能できるという夢のようなメインディッシュ。前者は脂の旨味が存分に含まれていて、和牛香もしっかり。後者は非常にやわらかく、噛みしめるほどの妙妙たる味わいが広がる。脂は軽やかなので、食後感も軽やか。コンディメントは、イギリスのマルドン塩、赤ワインとタマネギのソース、“恵比寿牛”を継ぎ足した肉醤油。同じ部位で異なるコンディメントを試すだけではなく、同じコンディメントをローストフィレとで食べ比べてみると、新しい発見があるはずだ。
“海老と梅ちりめんの炒め御飯”
最後の“お食事”は、“御飯”、“ガーリックライス”、“海老と梅ちりめんの炒め御飯”から選択できる。“ガーリックライス”はニンニクの香りが豊かで、“海老と梅ちりめんの炒め御飯”は海老の旨味に梅の酸味が癖になるコントラスト。
リニューアル後も、ワインは非常に充実している。フランスのシャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュが充実していて、グラスでも幅広い選択肢があるのは嬉しい。
〈ウェスティンホテル東京〉の最上階(22F)にあり、すべてのカウンター席から東京の夜景や、晴れた日には世界遺産の富士山も望める
2024年に〈ウェスティンホテル東京〉は30周年を迎えるが、一連のリノベーションを経て、さらに素晴らしくなった。〈ウェスティンホテル東京〉の〈鉄板焼 恵比寿〉は昔からの定番だが、改めて注目されそう!
●味わいディナーコース(3万4000円)
・前菜
平目昆布〆 友酢掛け
菜の花浸し
黒胡麻豆乳豆腐
・シーフード(いずれかを選択)
ロブスターのグリル 柚子と西京味噌のソース または 聖護院蕪 昆布出汁餡かけ
鮑のグリル 青のりソース または ガーリックバター
・焼き野菜
・和牛食べ比べ
恵比寿牛ロースステーキ 60g
恵比寿牛フィレステーキ 50g
・お食事
御飯
ガーリックライス
海老と梅ちりめんの炒め御飯
・味噌汁、香の物
・季節のフルーツ
・コーヒー または 紅茶
●〈ウェスティンホテル東京〉鉄板焼 恵比寿
住所:東京都目黒区三田1-4-1
営業時間:ランチ 11:30~15:00(14:30LO)/ディナー 平日 17:30~22:00(21:30LO)、土・日・祝日 17:00~22:00(21:30LO)
定休日:月曜(祝日の場合は営業)
TEL:03-5423-7790
URL:https://www.yebisutokyo.com/jp/
※サービス料込み
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1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。